土屋太鳳&門脇麦ら注目若手で三浦しをん原作「炎」をSPドラマ化、監督は廣木隆一が担当

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女性作家の傑作短編小説3作品をフジテレビが映像化するスペシャルドラマ『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』を、2016年1月4日(月)21時から放送。三浦しをん原作の「炎」(新潮文庫刊『天国旅行』所収)に、土屋太鳳、門脇麦ら注目の若手俳優たちが出演する。

土屋が演じるのは、毎朝、通学バスで登校する高校生の香川亜利沙。彼女の日課は、憧れの先輩・立木尚吾(村上虹郎)の横顔を眺めることで、図書委員の彼女は、図書室で仕事をしながらも、テニス部で練習に励む立木の姿を追ってしまう。そんな憧れの立木がある日突然、学校のテニスコートで焼身自殺をする。亜利沙が立木と親しかった楢崎初音(門脇麦)とともに自殺の原因を探っていく様子を描く。

本作には、亜利沙の担任で社会科教諭・木下を柄本佑が演じるなど、注目の若手俳優陣によって、至極のミステリーを展開。監督は、映画「ヴァイブレータ」(2003年)で、「第25回ヨコハマ映画祭・監督賞」をはじめ、40以上の国際映画祭で数々の賞に輝き、その後も映画「軽蔑」(2011年)、映画「ストロボ・エッジ」(2015年)など、多くの話題作を手がけている廣木隆一が務める。

土屋は「女性特有の、そして大人になる前の10代特有の物語だなと感じています。10代の女子が持つ、ある種の“怖さ”を煮詰めて、煮詰めて、“毒の結晶”にしたような作品だなと思いました」と感想を述べ、テーマとして描かれる“女同士の友情”について「危なっかしい友情もあるのかなと思います。仲が良さそうに見えて、実は嫉妬していたり、やきもちを焼いていたり、大好きだけど大嫌いというような愛憎の要素や、もしかしたら恋愛感情に近いものが、奥底に眠っているのかもしれません。男性同士の友情とは違って、複雑な“ブラックホール”のような感じだと思います」と語った。

そして、『まれ』以来となる門脇との共演について「麦ちゃんは、どんな言葉よりも、“すごいな”という言葉が一番ぴったりきます。どうしたら、こんな表情ができて、こんな感情が出せるんだろうと思います。やっぱり、私にとって憧れですし、演じた亜利沙と初音の関係に似ているかもしれません。私はこれからも、麦ちゃんを追いかけていきます(笑)」と話している。

一方の門脇は、「煙に巻かれるような、夢を見ていたかのような、読み終わった後に“何だったんだろう?”と感じる、何とも言えない気持ちになる」と原作を読んだ感想を語り、土屋との共演について「まさかこんなに早く再会できるとは思っていませんでした(笑)。『まれ』とは役柄も全然違うので、新鮮なような、懐かしいような気持ちです」とコメント。廣木作品への出演については「以前から監督の作品が好きだったので、もうカッコ良すぎて、まぶしいくらいです(笑)」と言いつつ、「こんなことを言ったら、怒られそうですが、監督はツンデレっぽい感じなんです(笑)。ツンツンしていながら、ニコッと笑うとすごくかわいいんです(笑)。緊張感とチャーミングのバランスが絶妙で、本当にステキな方です」とコメント。「女子の思春期特有の空気がありながら、ミステリー要素も絡んでいて、あまりこういうお話はないのでは」と作品をアピールした。

そのほか、『女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘』では、永作博美らが出演する湊かなえ原作の「ムーンストーン」(ハルキ文庫刊『サファイア』所収)、鈴木京香らが出演する角田光代原作の「平凡」(新潮社刊『平凡』所収)をドラマ化。それぞれの作品に、三浦友和が刑事として出演し、全く異なる3作品を連結させ、各作家の独立した短編作品が、まるでリレー小説のように一連のドラマとして連なりを見せることもこのドラマの見どころの一つとなっている。

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