『YOUは何しに』伝説のマーティン&名物ディレクターが語る“旅の醍醐味”

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【マーティンさんが思う、日本の魅力は…そして司会のバナナマンについても直撃!】

――マーティンさんにとって、旅の醍醐味とは?

マーティン:見て楽しむ、食べて楽しむ。でも、日本で最初に「どこに食べに行きたい?」と聞かれた時、「すき家」って答えたら、みんなに「え? なんですき家? もっといいのがあるのに」と言われました(笑)。すき家はインターンシップで来た時の思い出で、それを食べたら「日本に帰って来た」という気持ちになるんです。

森:食べることを醍醐味にしているけど、あまりこだわりがないよね。

――森さんの目から見て、マーティンさんの旅の醍醐味とは?

森:マーティンの旅は、ちょっと羨ましい。日本人としては、「こんなに休みが取れて良いなぁ、羨ましい」というところから始まり(笑)。なんで“良い”と思うかをよくよく考えていくと、彼自身の魅力だと思います。いつもニコニコ笑って、前向きに物事を考えて……あまりに楽観的にし過ぎて、たまに大丈夫かなと思う部分はありますけど(笑)、彼の持っている人間性、本当に優しくて気を遣ってくれて、撮影も嫌な顔をせず付き合ってくれるので、それは撮影の部分でしか見られないことですが、たぶん僕の知らないところでも携わった日本人たちは、いい笑顔の人だなと感じるのではないかなと思います。余談ですけど、ユーラシア大陸横断の旅が終わったマーティンを僕の実家に呼んで一泊させたら、うちの父と母が喜んじゃって。田舎の人なので「食べえ、食べえ」ってどんどん料理を出したのですが、マーティンは全部食べていました。

マーティン:とても美味しかったです。

森:本当に優しい人だと思います。それが旅の魅力になっているので、僕らの編集で世に出していければ良いな~と。

――マーティンさんが思う、日本の魅力は?

マーティン:欧米のカルチャーと日本のカルチャーがミックスされていて、良いバランスを保っているところ。なぜか日本に来ると、家にいるような、自分の国のような心地いい感じになります。どこに行ってもバウムクーヘンがありますし(笑)。逆にドイツでは、バームクーヘンはどこにでもないんです。「バームクーヘン屋さん」に行かないと売っていない。

――日本食の中で好きなもの、また嫌いな食べ物を教えてください。

森:すき焼きは気に入ってたよね?

マーティン:お好み焼きとすき焼きです。嫌いな食べ物はあまりない。もちろんお寿司も好きなのですが、もはや世界でメジャーな食べ物になっていて、どこでも食べられるので……。すき焼きは、自分の中でスペシャルな食べ物になっています。

森:僕の家で食べたのですが、うちの母がちょっと無理して良い肉を買ってきていたので。近江牛だったんです。

マーティン:ドイツでは食べません。

森:近江牛のすき焼きは、僕も普段は食べません(笑)。

――司会のバナナマンさんが、日本で愛されているコメディアンということは知っていましたか?

マーティン:この番組以外では、映画に出演されているのを見たことがあって、とてもいい役者さんだったことを覚えています。いつ見たかは覚えていないのですが、「彼らのことを知ってる!」となりました。とてもいい演技でした。

森:それは本当にバナナマンさんだったのかな……?

――最後に、改めてこの番組の魅力、視聴者に向けてメッセージをお願いします。

マーティン:本当に素敵なので、自転車を買って、自分の国を旅してください。

森:この番組は、台本や決まり事が何もないので、何が起こるかわかりません。その中で、変なことが起こったり、ちょっといい話もあったり、日本はこういう国なんだって気付かせてくれる瞬間があったり、一筋縄ではいかないものが撮れる時もあります。撮れない時もたくさんありますけど、そんな中で撮れたものは、とても魅力的な映像に仕上がっていると思います。何が起こるんだろうとドキドキして見てもらいたいです。本当に、YOUたちのおかげでできている番組なので。僕らは本当に付いて行っているだけ。放っておいたら何か形になっているところが魅力ですね。

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