東出昌大「全部を裏切れた」映画『デスノートLNW』に手応え

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東出昌大、プレッシャーを乗り切る方法は「朝ごはんを思い出す」】

――本作をはじめ、多くの話題作に出演している東出さんですが、プレッシャーを乗り切る方法は?

本当にプレッシャーを感じている瞬間は、気づかないふりをしてやるしかないなと。最近『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』(KADOKAWA)という本を読んだのですが、その中に「不安、恐怖、プレッシャーというものは幻想でしかない。そんな気持ちに支配されそうになったら、朝食事したものを思い出せ、それが現実なのです」とあったんです。お芝居の前って緊張したりもするのですけど、緊張とかなんだっていうのは全部妄想であって、実体のないものに囚われることほどもったいない。とは言っても、支配される時は支配されるんですけどね。だから、朝食を思い出すようにします(笑)。

――役者としての経験を積む中で、自身の変化を感じるところは?

ちょっとずつ楽になってきています。それこそ、以前のプレッシャーは半端じゃなくて。でも今は、“やりたくないことに向き合っていなかっただけだな”って感じるようになり、準備を怠っていたな思いました。だから、だんだんプレッシャーは少なくなってきたし、頭でっかちにものを考えなすぎなくなってきたとは思います。半年ぐらい前から、「楽をする」ではないのですが、ただただ頑張っていればいい芝居かって言ったらそうじゃなくて、別に頑張っている姿を見たいのではなくて、お客さんは良い芝居をみたいだけだから、ちょっと肩の力を抜いてとか、いろいろ考えるようになりましたね。あとは、自分に言い聞かせている部分もあるんですけど、最近あまり焦りは感じなくなってきましたね。

――以前のインタビューでは「演じることが楽しいと思えない」と仰っていましたが、今は楽しいと思えますか?

楽しいともまたちょっと違うのですが、あの頃よりは格段に好きになってきました。お芝居をやっていて良かったなと思う瞬間も、現場でカットかかったあとにフッと感動するようなことも多々あります。ただ、お客さんに届いてから真価が問われるところなので、本作でもそれは楽しみです。楽しみであり、不安でもあるけど、それも含めて楽しもうと思います。

――最後に、そんな東出さんにとっての“仕事”とは?

一番素晴らしいなと思うものは5年前から変わっていないのですが、人との出会いですね。よく「家庭を持って……」とか、「お子さんができて……」と言われるのですが、それはそれで大事なものなのですけど、僕にとって仕事はかけがえのないものなので、比較も出来ないです。かけがえのないものだからずっと続けていきたいし、今後も続けていくと思います。

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