高杉真宙「気持ちがあふれてくる」連ドラ初主演に意欲

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――高杉さんは律をどういう人間だと捉えていますか?

律は他人に相談することができない子なんです。その相談が相手の重荷になってしまうのではないか、迷惑がかかるのではないかと考えてしまうんです。自分のことよりも人のことを先に考えるような優しい男の子だと思います。

――そんな優しい律を演じるにあたり、軸になると考えていることはありますか?

人の話を聞いているときの姿が大事になると思っています。人の話を聞いて、台詞で返すこともありますが、そのときに律がどう思ったかを、眼差しや間、表情の変化でも伝えられるように、細かい部分からも優しい子だとわかるようにしたいと思っています。

――監督からお願いされたことはありますか?

モノローグを録っているときに、「もっともっとゆっくり話してみて」と言われることが多いです。僕がもともと早口で、ゆっくり話すとどうもしっくりこないんですよね。自分が思っている以上にゆっくり喋る必要があったので、意外と難しかったです。

――今回、養子ということを途中で知りますが、参考にしたことはありますか?

僕には弟が二人いて、もし二人と血縁がなかったらどうだったんだろうと考えたのですが、僕の兄弟と調と奏があまりにも違いすぎて参考になりませんでした(笑)。でも、僕が調と奏と本当に仲が良いかは画面を通して見えてくると思います。調と奏としっかり兄弟になりたいと思って、敬語をやめることから初めて距離を縮めていきました。今は調がボケたら僕がツッコミを入れて、それを見ている奏が笑うといった感じで、とても良い空気をつくれていると思います。

――今回、料理にも挑戦しますが、普段料理はしますか?

そんなに料理はしませんが、小学校のときから、お味噌汁やホットケーキなど簡単なものはつくっていました。だから抵抗なく入っていけると思っていたのですが、撮影が始まる前に家でチャーハンをつくってみたら「あれ? チャーハンってこんなにまずくできるものなの?」というものが出来てちょっと衝撃的でした(笑)。

――ドラマではオムライスをつくると思いますが、卵の扱いは難しかったのでは?

そうなんです(笑)。最初は本当にぐちゃぐちゃでスクランブルエッグになっちゃいました。卵をくるむ練習をしていても、最初は重くてなかなか回らなかったんですけど、少しずつできるようになって料理の腕があがっているのを実感しています。あと、家で野菜を切る練習をした時、大量に切ったのは良いのですが、食べるのが大変でした(笑)。今は自分でつくって一人で食べていますが、食べてくれる相手がいたらもっと楽しいでしょうね。調と奏が笑顔になってくれるから、もっと料理も頑張りたいと思うんだろうなって律の気持ちを感じています。

――律は、容姿端麗、成績優秀で学校では「プリンス」とか「王子」と呼ばれている設定ですが、実際に学校であだ名とかありましたか?

そんなステキなあだ名はないですよ。「プリンス」と呼ばれている人がいたら見てみたい(笑)。きっと、それぐらい律君は完璧なんでしょうね。僕は小学生の頃から全員に「まひろ」と呼ばれていました、それぐらい「まひろ」です(笑)

――単純に、「まひろ」ってカッコイイですよね。

はい、気に入っています(笑)。最近はたまに現場で「まひろっち」とか「まっぴー」とか「まっひー」とか言われたりするのですが、そういうのも嬉しかったりします。

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