北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎『三匹のおっさん2』にかける意気込みを語る

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――前作と比べてパワーアップした部分はありますか?

北大路:パワーダウンかもね(笑)。前作に出演していた時よりひとつ歳を取りましたから。パワーダウンしないようにアップしてる感じです。

泉谷:やっぱりダウンしたいですよね。風邪ひきたいし、休みたい。どんだけ朝早くてどんだけ寒いか! 昔は、ドラマや映画ってちゃんとセットがあったんですよ。でも、テレ東にはないんです。オールロケってキツイでしょ~。

北大路:昔はドラマの撮影用に貸してくれる場所が一切なかったんですよ。だから、セット建てざるを得なかった。今は、ビルでも家でも全部スタジオとして貸してくれるようになって、本当にありがたいです。

泉谷:それって昔は予算を使えたってことじゃないですか。このドラマ、一応当たったのに予算削られていない? ストーブ1個減ってるよ。この寒さはやばいでしょ~。

一同:爆笑

北大路:そういう作品だからしょうがないんだよ。夜回りが嫌なら『三匹のおっさん2』に出られないから。泉谷さん、こうやってガタガタ言ってるけど、夜回り好きなんだよ。

泉谷:好きじゃないよ~何言ってんの!

北大路:だから、泉谷さんが何言っても安心してるの(笑)。

――現場を盛り上げるムードメーカーはどなたですか?

北大路:スタッフですよ。こんなワガママなの(泉谷)を相手にできるのはスタッフしかいない。そんなスタッフたちがいなかったらこのドラマは出来ていないです。

志賀:もう毎回のお約束になっているからね。スタッフが「泉谷さん、出番です」って言ったら、「俺は出なくていいよ~」って言う流れ。

泉谷:なんだかんだ言っても、やっぱり欣也先輩がムードメーカーだと思います。どんな人に対しても、いつも話しかけている。おかげでこっちもさぁ、無理矢理ババアに笑顔つくんなきゃいけなくなっちゃった。正義の味方やるっていうのも大変だよね。体がかゆくなるよね。良い人やらなきゃいけねえじゃん。

北大路:だってあんた良い人じゃん。悪ぶっているだけで、泉谷さんはめちゃくちゃ良い人。照れて良い人の部分を隠しているんです。

志賀:わざと口悪いんだよね。

――北大路さんは第1話で、妖怪ウォッチの「ゲラゲラポーのうた」を披露されるんですよね。

北大路:本当に大変でした。もう老体ですから、リズムに乗るのが難しくて。「妖怪ウォッチ」を知らなかったので、台本に“歌う”って書いてあって、えらいこっちゃ! と思いました(笑)。音源をもらって練習したり、第1話でゲスト出演した子どもたちに教えてもらいました。

――志賀さんと泉谷さんは「妖怪ウォッチ」はご存じでしたか?

志賀:この作品で知りました。最初に台本を読んだ時にはなんのことやらわからなかったんですが、子どもたちに大変人気があると聞いて、納得! という感じです。

泉谷:もちろん知っていましたけど、知っているからと言って好きなわけじゃないけどね。テレ東の戦略だなと思います。まとめて売るんじゃねぇよ! このままいったら“三匹の妖怪”になっちゃうじゃねえかよ!!

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