三四郎ANNでトレンド入り! 5倍撮る! そして泣く! B’z稲葉似の「青春高校」ディレクター #三宅さん ってどんな人?:テレ東の人に聞いてみた!番外編?

公開: 更新: テレ東プラス

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――三宅さんの経歴をうかがいたいのですが。

「2009年にテレビ東京入社で、12年目ですね。制作志望で、制作に配属になり、「ありえへん∞世界」のADなどをやって。転機になったのは、3年目に初めて通ったドキュメンタリーの企画「余命コミュニティ~あなたは死を前にして何を想う~」ですね。mixiの「余命宣告」というコミュニティに集まる余命を宣告された人に半年くらい密着しました。

企画のきっかけは、同級生で結婚する予定だったカップルの男性が亡くなったんですね。同世代の人が、明日にも亡くなってしまうんだという体験をして、今思っている生きるとか死ぬとかいうことを形にしたいと思って。限られた命の中にある人たちが、どんな気持ちで今を生きているかということを取材して、テレビ東京系列の年間大賞に選んでいただきました。

そこからドキュメンタリー、人を撮るということが面白いと思うようになって。『世界ナゼそこに?日本人』『YOUは何しに日本へ?』でディレクターとして取材したり、自分で企画する番組も一般の方の人生を掘るような番組が増えていきましたね。

だから『青春高校』は向いてるというか。お笑いのことは佐久間から学ぶ事がたくさんありますが、生徒たちの成長や人生を表現するようなことは、好きですね」

――だから、最終回のあの涙に繋がるんですね。三宅さんが、番組を作る上でこだわっていることは?

「たくさんの人を笑わせて、驚かせて、泣かせたい。この3つの感情を自分の中で大切にしています。見たことないもので驚かせたい。面白いもので笑わせたい。感動するもので泣かせたい。番組を作るときは、その3つの軸のどれにもないことはあまりやりたくないですね。

あとは、どこかで誰かが、この番組を見て人生がちょっとだけいい方向に傾いたらいいなというのがあって。何気なくテレビをつけたら、辛いことがあっても、その時だけは忘れられるというのは誰にでもあると思うんですけど、番組を作っていると、視聴率や内々の行政のことで、それを忘れてしまうこともあって。でも、自分の作るものには、その3つを外さないようにしようと常に心がけていますね」

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――「青春高校」はその3つがありますし、見る方の人生にも影響を与えてますよね。

「『青春高校』を始めてから、会社にすごいたくさん手紙が届くんですよ。『青春高校を見て元気が出ました』『引きこもりをやめました』と。今まで番組に届く視聴者の声ってクレームが多くて、テレビってそういうものなのかなと思ってたんですけど。ちゃんと届く人に届けば、その人の人生をちょっとだけ変えることができるんだな、と思いますね」

――現在、新型コロナウイルスによる外出自粛で家に居る時間が増え、テレビの需要も高まっているようですが。新たなメディアが隆盛する中、これからのテレビの持つ可能性については、どのようにお考えですか?

「視聴率というビジネスモデルは崩壊するというのは目に見えていて。番組の中で、どれくらい番組のファンをつかめるかというのが大事になってくると思うんですよね。YouTubeもそうですが、チャンネル登録者数や再生回数はすごくても、実はイベントやったらそんなに集まらないとかあって。一方で、何百万人も呼べるコンテンツもあって。ヒカルと、レペゼン地球のDJ社長の対比が面白いんですが、同じような視聴再生数でもファンの熱量が全然違う。

テレビの視聴率も、ながら見してる10%なのか、この番組を見ようと思って見ている10%なのかで、意味が全然違ってくる。これからのテレビをビジネスで考えて、視聴率のモデルが無くなるのであれば、これまでのテレビで流れているものを見ているという“受動的”なものから、イベントや配信など視聴者が見たいと思うものに“能動的”にいかなければいけないメディアに変わると思います。いかにファンを増やせるか、というコンテンツになっていかなきゃですよね。

それを考えたときに、“誰が作っているか”が大事になってくる時代で。うちでいうと佐久間が作るもの、他局だと藤井健太郎さん(TBS)が作るものというと見る方はたくさんいるだろうし。これからは映画などでよくある『〇〇のチームが手掛ける最新作』のように、『この番組を作った人が、新しく作る番組』とかクリエイターがもう一度日の目を見て、誰が作っている、どのチームが作っている、ということが改めて問われるような時代になってくると思います」

――YouTubeの話が出ましたが、相田さんのYouTubeチャンネルは登録されてますか?

しゅーじまんチャンネル(※注2)見てますよ」

※注2:三四郎・相田のYouTubeチャンネル。ご飯を食べます。

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――いかがですか?

「あれはちょっとね……。メールしようか迷ったんですけど。カニ食ってる動画があるんですけど、黒めのカニを黒い皿に入れて見せてるから、食ってるものが見えないんですよ。黒いものを撮るときは、皿は白! 全然わかってない、そういう基本的なことが。もっと聞いてこい、俺に! 『どうしたらいいですかね?』と。頼って来い!(笑)」

――最後に、4月からの「青春高校」の展開と、本日からYouTubeで配信される夕方枠最終回の配信についての見どころを。

「2018年4月2日に始まった『青春高校』は、この春で3年目になります。番組としては“理想のクラスを作る”という目標の元、たくさんの素人の子たちが入ってきた段階から、メジャーデビューを経て、次の第3章、どうなっていくかというところなんですけど。深夜に移動し、全国ネットになるにあたって、今まで見たことのない人たちでも楽しめるコンテンツにしていこうと考えています。

僕の目指すところは、“日本一の面白い素人の子たち”にしたいと思っていて。40人弱のメンバーの個性がすごい面白いので、メジャーデビューもしましたがアイドルとして個々を売るのではなく、まずは“『青春高校3年C組』という塊が面白い”というところを作っていきたいですね。3年目、4月6日(月)から見てもらっても楽しめる初回になっているので、面白いものが好きな人は見てもらいたいですし、面白いからこそドキュメンタリーな部分もより深く見ていけると思います。

YouTubeでの最終回配信は、素材を垂れ流すのでディレクターとして非常に恥ずかしいことなんですよ。編集かける前の素を全部見せちゃうみたいな。タレントと打ち合わせしてるところとか、カットをかけているところとか、そういうのを全部入れて見せようと、本当にノーカットで配信します。3時間半になりましたが(笑)。番組を見ている方には、裏側はこうなっているんだということを楽しんでいただきたいですし、初めて見る方がいれば、『なんかよくわかんないけど、この人たちめっちゃ泣いてる』と思っていただければ(笑)。佐久間も、僕も、マネージャーも泣いてますし、出演者、スタッフ全員号泣してますから、なんでこんなにテレビで泣けるのっていうところを楽しんで見ていただきたいなと思っているので、ぜひ! 相田さんも中井りかも泣いてますので」

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――小宮さんは泣かなかったんですか?

「小宮さん、我慢してましたね。松本人志イズムがありますから」

――そういえば、「ガキ使」でも「芸人として絶対やらないと決めていること」を聞いたら「泣かないこと」とおっしゃってました。

「それがダセぇんだよな(笑)。そういうことじゃないの。もう古い。今はもうね、EXITみたいに泣ける子の方が人気出ますから。ダサいんだよ、小宮さん。“THE芸人”みたいな。かっこつけてる!」

最後は、散々イジられた小宮への仕返し(?)で暴言がさく裂した三宅D。せっかくなので、インタビューもかなり長めに掲載しました。ちなみに、掲載用に三宅Dのお写真をお願いしたところ、ちゃんと5枚送ってくれました(笑)。

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いつもは5倍撮らないけど、すぐ泣く三宅Dが演出を手掛ける「青春高校3年C組」は、4月6日(月)から毎週月曜深夜0時12分より放送! 初回放送で番組MCの発表も。番組HPはこちら

これに先駆け、本日4月5日(日)18時より、YouTubeにて「最終回、素材垂れ流し3時間半SP」を配信。こちら

この春からも「青春高校3年C組」をよろしくお願いします!

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