ラーメン屋でサク飲み! 創業37年、皮から手作りする本場の餃子が楽しめる店

公開: 更新: テレ東プラス

ライターF子、四十ウン歳。温かい灯ともる夫の待つわが家に帰りたくない夜もある......「何か不満があるとかじゃないんですよ」と独りごちながら、ふらりと立ち寄るひとり酒、ここが私の癒やしの空間。

「ぷしゅー」でおなじみOLワカコが"ひとり酒"を楽しむ人気ドラマシリーズ最新作「ワカコ酒 Season4」が、BSテレ東にて毎週月曜深夜0時から放送中。
「テレ東プラス」では、「私もひとり酒を楽しみたい!」と名乗り出たライター12名がワカコの訪れた店をレポートする連載「12人のワカコ」をお届け。

今回は、ドラマ第2夜でワカコが"ラーメン屋でサク飲み"に挑戦した餃子と小籠包の専門店「元祖ハルピン」を訪問。ひとり酒歴10年を超えてしまったライターF子が導き出した、"餃ビー(餃子&ビール)はひとり酒の最強アイテム"を実証するべく店へ......。

wakako_zake_20190119_01.jpg
JR三鷹駅、駅前から続く商店街の喧噪を抜けた路地裏に「元祖ハルピン」を発見! 昔懐かしい看板と赤いビニール屋根が、子どもの頃に連れて行ってもらった街の中華屋さんを彷彿とさせ、店に入る前からすでにワクワク♪

wakako_zake_20190119_02.jpg
こちらが店主の小田深雪さん。中国人の父親と日本人の母親を持つ小田さんは、50年前に日本へ。1982年、本場の味が自慢のこの店をオープンします。店内にはカウンターが6席と、6人掛けのテーブル席が1つ、こじんまりと居心地のいい雰囲気。

開店から37年、「宣伝にお金を使うぐらいなら、その分安くするわ!」と笑顔で語る小田さん。その味にハマった地元民の口コミで雑誌やテレビの取材も訪れるようになり、今や「三鷹の餃子と言えば、元祖ハルピン!」と言われるほどに。一見さんにも優しい、地元民に愛される"街の中華料理屋さん"なのです。

まずは、ワカコが食べたお店の看板メニュー「水餃子」を注文。茹であがりを待つ間に、これまたワカコが頼んだ「角煮」からいただきます! 量は(大)と(小)があり、とりあえず(小)をオーダー。

wakako_zake_20190119_03.jpg
豚バラ肉を、沸騰するかしないかの火加減でマメに調整しながら半日煮込んだ「角煮」。想像以上に柔らかく、香辛料の効いた優しい味で、脂っこくなくサッパリ。食べやすい一口サイズなのもうれしい!

ドラマでは香辛料のレシピは"秘密"でしたが、ダメ元でうかがってみると......笑顔で「そんなにたくさんは入っていないですよ」と、やはり"秘密"。

八角と他は何だろう......と、おいしさの秘密を想像しながら食べていたら、あっという間に完食!

wakako_zake_20190119_04.jpg
この「角煮」をお供に楽しむのは、"中華料理にはやっぱり中国のビールだよね!"ってことで「青島ビール(チンタオビール)」。炭酸強めでアルコール度数は低め。香辛料の効いた角煮との相性抜群! ついつい飲み過ぎちゃいますよね......。

wakako_zake_20190119_05.jpg
お待ちかね! ニラの「水餃子」が登場!
湯気がたつ水餃子を箸で割ろうとすると、プルンと逃げていく。アツアツのプルプル! なんとか捕獲して箸で割ると......肉汁がジュワリ! 旨い!

子どもの頃に街の中華料理屋さんで食べたキャベツやニラなど野菜がザクザクとした餃子とは違う。これが本場の味!

餡のベースはひき肉とネギとショウガのみ。そこにニラやエビを入れ、一晩寝かすのが小田さんのこだわり。「餡は一晩寝かせたほうが味も染み込むんです。香辛料は3種類で、味付けはシンプルなんですよ。これは開店当時から一切変えていません」とのこと。

一晩寝かせるのは手作りの皮も同じ。ラードや塩を使用してない最高級の小麦粉で作る皮は、モチモチというよりもツルっとした食感が特徴です。餃子は水餃子・焼き餃子ともに、ニラ、エビ、チーズ、ピーマン、シイタケ、イカ、セロリの全7種類。一人前は6個です。

wakako_zake_20190119_06.jpg
「中国ではお正月に餃子を食べるんですよ。餃子を包むのは子どもたちの仕事で、お正月が近くなると仲のいい子のお家に行って、1日に何百個という餃子を包むんです」と小田さん。

餃子を包み続けて50ウン年!の小田さんが包んだ餃子を、本場・中国式の黒酢だけでいただきます。下味がしっかりしているので、しょう油もラー油もつけないほうが素材そのものの味を楽しめます。

肉とニラと香辛料の織りなすハーモニーのパートナーは"やっぱりビール!"ということで、もう1本追加!!!

wakako_zake_20190119_07.jpg
"水"だけでなく"焼き"も! 水餃子はニラをいただいたので、「焼き餃子」は人気No.1のエビをオーダー。

エビのぷりぷり感に感動!と同時に皮も旨い! こんがりと焼きあがった皮には脂っこさは皆無!(本当に皆無なんです!) 水餃子と同じ皮を使っているとのことですが、全く違った味と食感が楽しめます。

これはビールがすすむ! "餃子&ビール最強説"を確信! 水餃子と焼き餃子、ぜひ食べ比べていただきたい!

wakako_zake_20190119_08.jpg
とはいえ、ビールばかりでは腹にたまるのでお酒をチェンジ! ワカコも飲んだ紹興酒をセレクト。

「日本人の方は氷砂糖を入れて飲まれる方も多いですが、中国ではストレートで飲むのが定番ですね」との小田さんのアドバイスをうけ、5年ものの「紹興酒 塔牌 花彫<陳5年>」をストレートでいただきます。

良質のもち米と麦麹を、甕でじっくり5 年間貯蔵・熟成。酸味・苦み・甘みが絶妙なバランスの味わいとたくましいボディ、そして上品な口当たりはまさに紹興酒の頂点に立つ逸品。

甘い香りが、食欲をそそる......。さらっとした飲み口なので、紹興酒初心者の方にもおススメです。今回は180mlの小瓶を注文しましたが、1本飲み切ることができなければグラスでのオーダーも可能。

wakako_zake_20190119_09.jpg
カウンターに"どどーん!"と鎮座したラグビーボール大の肉の塊! この「チャーシュー」も気になる!

肩ロースを特製ダレに3日~4日付け込み、じっくりとオーブンで焼いたチャーシューは、しっかり歯ごたえがありながらも柔らかい! "お箸で切れるとんかつ"的なと言えば、おわかりいただけるでしょうか? 紹興酒のおつまみにチビチビいただきつつ、家で待つ夫へのお土産にも買っちゃいました。

小田さんのほんわかな雰囲気に、なんだか実家に帰って来たような安心感。常連さんも多く、引っ越しで三鷹を離れた後も1時間以上かけてお店に来るお客さんもいると聞き、納得。サクッと本格餃子が食べられて、美味しいお酒も飲めて、店主の笑顔に癒されて......"こんな店、近所にあればな~"と、後ろ髪をひかれつつ店を後にしたのでした。

ライターF子、四十ウン歳。私にとっての女ひとり酒の醍醐味は「夫婦円満の秘訣もここにあり」。

【取材協力】
元祖ハルピン
住所:東京都三鷹市下連雀3-13-9
営業時間:11:30~14:00 17:00~22:00
定休⽇:月曜・火曜


次回は厚切りハムカツでビール!

次回1月21日(月・祝)の放送は...?
※深夜0時15分からの放送となります。

wakako_zake_20190119_10.jpg
第3夜 「厚切りハムカツの味」
「時間が経ってからわかることってあるかもね」そんなワカコ(武田梨奈)は、コの字のカウンターが二つあるお店へ。隣に運ばれてきたのは厚切りのハムカツ。ハムと言えば薄いものと思っていた。ビールを合わせて間違いなし。今ならわかる。薄いのも厚いのも、それぞれの良さがあるのだ。そして、別の日、どうしてもホッケが食べたいワカコが向かったのは、もちろん馴染みのあのお店。合わせるのは冷やの日本酒。ホッケが焼ける間につまむのは...?

画像ギャラリー