脱下請けで生き残った町工場! 魔法のフライパン感動物語:カンブリア宮殿

公開: 更新: テレ東プラス

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1月10日(木)夜10時~放送のカンブリア宮殿」。"鉄の鋳物"で作ったフライパンが主婦を熱狂させている。その名も"魔法のフライパン"。下請け脱却を目指し、挑戦し続けてきた町工場・2代目の逆転劇に迫る!

驚き連発! 魔法のフライパンとは...

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主婦の間で大注目を集める魔法のフライパン。実は、すき焼き鍋などに使われる"鉄の鋳物"で作ったもの。重くて調理器具には不向きだと言われてきた鋳物で作られる「魔法のフライパン」だが、その重さは、一般的なアルミ製のフライパンと変わらない980グラムしかないという。
これを実現したのが、業界の常識を打ち破った"薄さ"にある。「鋳物の調理器具の薄さは5ミリが限界」と言われる中で1.5ミリという薄さを実現させている。この圧倒的な差別化で「魔法のフライパン」は、累計22万個を売る異例の大ヒットを実現したのだ。
創業以来、自動車部品などの下請けをしてきた調理器具とは全く無縁の町工場が、なぜ前代未聞の調理器具を作りあげたのか? 驚き連発の技術力を徹底取材した!

「君の代わりはいくらでもいる!」の言葉に下請け脱却を決意

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1960年に町工場の長男として生まれた錦見。大学進学に失敗して、父の経営する町工場に、しぶしぶ入社した。当時の錦見鋳造は、自動車部品の下請けを担う小さな町工場。培ってきた鋳物の技術を武器に、40社近い企業から発注を請ける下請けとして順調に成長を遂げてきた。
しかし、バブル経済の崩壊で仕事は、みるみる激減。さらに、追い打ちをかけるように、売り上げの6割を占める発注会社が、一方的な値下げを要請してきたという。当時、専務になっていた錦見は、発注会社の無謀な値下げ要求に抗おうと、直接交渉を試みたが、その取引先から帰ってきた言葉は「嫌ならやらなくていい、おたくの代わりはいくらでもいる。」という信じられない言葉だった。
地方の弱小町工場が挑んだ"脱下請け"戦略! その苦難に満ちた逆転劇の全貌に迫る!

フライパン自動鋳造機に挑戦!

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魔法のフライパンで倒産の危機から息を吹き返した錦見は、今も挑戦し続けている。それが10年越しで開発を続けているフライパンの自動鋳造機だ。この機械が完成すれば、手作りでしか作れなかった魔法のフライパンの生産量が、一気に3倍に増えるという。アメリカ、中国、ヨーロッパなどの海外への進出を目論む錦見の新たな挑戦を追った!

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