AKB48馬嘉伶60分インタビュー!「なかなかAKB48の一員だと思ってもらえなかった...それがものすごくつらかった」

公開: 更新: テレ東プラス

一番つらかったのは、自分の存在をなかなか認めてもらえなかったこと

――AKB48に入って、つらかったことはありますか?

「私自身、これまでに歌や踊りをやったことがなくて、想像よりまったくできなかったんです。オーディションの時、踊りが上手い、そこそこ、苦手と3~4つのグループに分けられたんですけど、上手でも下手でもなかったようで、私はいつも中くらいのところにいました。でも、実際にAKB48に入ってみたら、ダンスが全然できなくて、ここまでできないんだ…と、自分でもビックリしました。あと、日本語もわからなかったので、ダンスの先生の指示がわからないこともありました。例えば、メンバーに“右回りして!”という指示を出したとき、私は“右回りって何?”と戸惑ってしまって…。マネージャーさんに怒られることもありました。
中でも一番つらかったのは、ダンスや歌より、自分の存在をなかなか認めてもらえなかったことです。私の場合、他のメンバーと違って台湾留学生として加入したので、〇期生という肩書きがなく、ファンの方にもメンバーにもスタッフさんにも“この人はすぐに自分の国に帰るんだろうな”と思われていて、なかなかAKB48の一員だと思ってもらえなかったんです。それがすごくつらかったです」

――認めてもらうために、相当努力をされたんですね。

「すごく努力しました! わがままですけど、“自分は絶対AKB48にいたい!”と思っていて…。すごい怖かったんですけど、あの時勇気がなかったら、私は今ここにいないと思います。みんなに“わがままだ”と思われていたかもしれないけど、そんな自分に感謝しています」

――AKB48に入って、自分の中で変わったことはありますか?

「人の前に立つ勇気がなく、大勢の人の前で喋るなんてできない人間でした。でもお披露目の時、3000人の前で初めて一人でダンスして歌いました。最初は怖かったんですけど、段々ステージが楽しいなと思えるようになりました。元々は自分が思っていることを喋れない、嫌なことがあっても我慢するような人だったんですけど、今は自分が思っていることを伝えられるようになりました」

――「AKB48のここがスゴイ!」と思う部分は?

「えー! ありすぎて!! どこから話そうかなぁ(笑)。カッコいい曲だけではなく、可愛い曲、元気いっぱいな曲とか、セクシーな曲とかいろんな曲があるんですけど、どんなジャンルの曲でも出来るところですかね。それがAKB48を好きになったきっかけでもあるので」

――「あなたはなぜ、アイドルになったんですか?」のインタビューで、馬嘉伶さんは「番組のタイトルに違うグループの名前が入ってる。なぜ?と思った(笑)」というようなコメントをされていましたが、逆に「ここを改善したら、AKB48はもっと最強になれるのに!」と思う部分はありますか?

「『乃木坂に、越されました~AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!~』のことが発表された時、AKB48は地上波の冠番組がなかったので、すごくありがたいな!と思いました。それと同時に、“なぜ乃木坂の名前が?”と、すごく悔しかったんです。最初は悔しさが60%でした。でも、周りのメンバーを見ていたら、そのことについて笑っていたり、“悔しさはあんまりなくて嬉しい!”と言っているのが聞こえてきたので、自分の中の悔しさが99%になっちゃいました(笑)。足りないところというわけではないんですけど、なんでしょう? “悔しくないと思っているメンバーがいること”が悔しかったです」

――馬嘉伶さんがAKB48に加入した時と比べて、メンバー内の意識など、違うところはありますか?

「昔は、先輩と後輩の関係がもうちょっと厳しかった気がしますね(笑)。今はそこまでじゃない気がします。前はいろんな意味でのライバル心があったかなと思います」

――多少の厳しさは必要だと思いますか?

「でも、そのバランスが難しいです。ライバルがいると“よし、もっと頑張ろう!”という気持ちにつながりますが、フラットでいられる部分もあった方がいい。そのバランスが難しいけど、私は今の方がいいなと思います」

――馬嘉伶さんが仲のいいメンバーとそのメンバーに関するエピソードを教えてください。

「多すぎて誰にしようかなぁ(笑)。チーム8の大西桃香さんは大先輩という感じはあるんですけど、すごく好きです! 若者がよく使う言葉に、好きな人のことを指す“すきぴ”という言葉があって、ある時、私が大西さんのことを“すきぴさーん”と呼んだんですよ。そうしたら、なんと返事をしてくれたんです!(笑) それ以来“すきぴさん”と呼び続けています。でも、“すきぴさん”って、呼ぶのにちょっと長いじゃないですか? なので最近は、略して“ぴさん”!(笑)
『乃木坂~』で、大西さんが番組MCのひろゆきさんを釣るという企画(#3)が放送されましたが、その時のセリフで、大西さんがひろゆきさんに“お弁当作ってあげようか?”と言っていたんです。私はOAで見ていたので、画面のスクショを撮り、ひろゆきさんの名前を編集で消して“まちゃりんの分のお弁当を作ってあげようか?”と自分の名前にしたんですよ(笑)。その写真と一緒に、大西さんに“お弁当ありがとうございます!”と送ったら、翌日“えっ! 放送どうなってんの!?”という驚きの返信が来て…(笑)。大西さんは、その後放送をチェックして、やっと私のイタズラだと気づき、その画像をSNSにUPしてくれました。ものすごく嬉しかったです!(笑)」

nogizakani_20210914_06.jpg
――ファンの方のリアクションも良さそうですね。他にも何かエピソードはありますか?

「特別な存在が一人います。佐々木優佳里さん! 友達以上恋人未満みたいな感じで、ずっとゆかりんさんの隣にいたいんですよ!(笑) ゆかりんさんも大先輩ですけど、すごく居心地がいいというか、そんなに気を遣わないでいられます。私が作ったあだ名なんですけど、私たち2人は“ちょちょ”と呼ばれています。“かまちょ”の“ちょ”、ゆかりんさんはかまってくれる存在なので、そう名づけました」

nogizakani_20210914_07.jpg
「私のファンがゆかりんさんに会いに行ったり、ゆかりんさんのファンが私に会いにきてくれたりと、“ちょちょ”ファンがかなり多いです! ファン同士が仲が良くて、情報交換をしたりしています!」

――今まで先輩に言われて印象に残っている言葉などはありますか?

「今のチームで一番よく一緒に活動しているのは、村山彩希さんです。学年でいうとゆいりーさんは私の1個下なんですけど、AKB48の中ではかなり先輩でステージ経験も多いので、アドバイスをもらっています。本当に細かいところまで教えてくれるんですよ。私はダンスをするのが得意ではないので、振付をこなすのが精一杯になってしまうんですけど、そういう時、“もう少し体を張って、動きが大きくなればステージ上ではもっと目立つよ!”“歌詞の意味を考えて、この表情はもう少しこうしたほうがいいよ!細かい部分まで考えるようにすればパフォーマンスも絶対変わってくるよ!”と教えてくれるので、いつも本当に感謝しています。チーム4のお母さんです!!(笑)」

――今後番組で、このメンバーとこういう企画をやってみたいなどありますか?

「今一番やりたいのは無人島です! 中止になったのがすごく悔しくて、無人島選手権で残った6人で“いつか絶対に行こうね!”と話しています。今まで行ったことがない環境じゃないですか。不便な部分は絶対あると思うけど、それを乗り越えることで自分の経験にもなりますし、今後のエネルギーにもなる。最初は“絶対に行きたい”とまでは思っていませんでしたが、ダメになったからこそ行きたい気持ちが強くなりました。もしも無人島に行けたら…どんな企画でもやります!!」

――長時間に渡って、楽しいお話をありがとうございました! 最後にParaviオリジナル「あなたはなぜ、アイドルになったんですか?」の見どころを教えてください。

nogizakani_20210914_08.jpg
「インタビューでは今まで言ったことがないエピソードが結構あります! なぜこの番組が発表された後に私が大号泣したのか…他では話したことがないので、そこは見どころだと思います! ぜひ楽しんでください」

【馬嘉伶 プロフィール】
1996年12月21日生まれ。台中市出身。AKB48初の外国人メンバーで、AKB48チーム4所属。愛称はまちゃりん。2015年8月、「AKB48 台湾オーディション」の最終審査に合格し、同年12月『第5回AKB48紅白対抗歌合戦』の前座として「ヘビーローテーション」をソロで歌唱。2016年2月より来日し、AKB48チームBに「台湾留学生」として加入。2018年、AKB48の51枚目のシングル「ジャーバージャ」でシングル表題曲において初選抜となり、同年4月、チーム4に異動した。

(取材・文/津野翔太)

9月14日(火)深夜1時35分からは、「乃木坂に、越されました〜AKB48、色々あってテレ東からの大逆襲!〜」を放送!

●大西桃香&久保怜音は温泉OK!?「うなじじゃんじゃん見せます」で旅番組出演権ゲット!?
●目指せ100万回再生!1分間見つめます&ひろゆきに珍キャッチコピー

をお届けします。どうぞお楽しみに!

PICK UP