原田泰造「サウナから感染者を出さないぞ!」サウナーの無言の気合を結束:サ道2021

公開: 更新: テレ東プラス

2021年夏も"ととのう"! 全国のサウナー(サウナ好き)にとってのバイブル、タナカカツキ氏の「マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~」(講談社モーニング KC 刊)を実写化した、ドラマ「サ道」が帰ってくる。

ドラマ25「サ道2021」(毎週金曜深夜0時52分放送)は、7月9日(金)スタート! 前作に引き続き原田泰造三宅弘城磯村勇斗が出演。今回は「ディスタンスと継承」をテーマに、ナカタアツロウ、偶然さん、イケメン蒸し男らサウナを愛する男たちが、サウナを舞台にコロナ禍で再認識させられた家族や友人との距離、社会との距離、土地との距離、過去や未来との距離......それらをこえて受け継がれていくものを描きます。

sado_20210707_01.JPG
伝説のサウナ―"蒸しZ"との出会いによりサウナにハマった、元サウナ嫌いの主人公・ナカタアツロウ役を演じる原田泰造さんをインタビュー! 自身も生粋のサウナーである原田さんの"熱~い"思いを語ってもらいました。

ナカタは、まんま僕です!

――満を持しての新シリーズスタートです。まずは率直な感想を教えてください!

「『やっと出来るんだ!』という気持ちですね。『マンガ サ道』(講談社モーニング KC 刊)はサウナ―のバイブルですから、"ナカタ"役をやれることがとにかくうれしい。前作の反響も大きくて『見てますよ』『次はいつやるんですか?』と声をかけていただいたり、今でも前作のポスターを貼ってくださっているサウナ施設も結構あるんです。コロナ禍でしばらくサウナに行けない時期があったのですが、最近少しずつ行けるようになってきたことの喜びも重なって、余計にうれしいですね」

――20代からサウナに行き始め30年来のサウナーである原田さん。最初はサウナ嫌いだったものの、どんどんサウナにハマっていくナカタはどう映っていますか?

「まんま僕です(笑)。どこを演じているのか聞かれるとちょっと困るくらい似ている......というか素の僕ですね。撮影も、裸になって、体洗って、サウナ入って、『お疲れ様でした!』と、普通に"サウナでの僕"という感じですから(笑)。

そもそも僕がいろんな番組でサウナが好きだと話しているのを見てキャスティングしてくださったらしいんです。"ナカタ"は原作者のタナカカツキさんであり僕でもある、という気持ちで挑んでます。カツキさんとお会いすると、お話が面白くてすぐにサウナに入りたくなるんですよね。と同時に"サウナー"であることが誇らしく思える。すごい人です」

sado_20210707_02.JPG
――コロナ禍でサウナに行けない時期があったとのことですが、原田さんにとってサウナ以外で"ととのう"ものはありましたか?

「他の"ととのう"手段もみつけられず、ステイホームしていました。今また行けるようになりましたが、お客さん同士でディスタンスをとったり、話さなくなったりと、サウナーみんなの『サウナから感染者を出さないぞ!』という無言の気合いと結束を感じます」

――昨今、空前のサウナブームですが、昔からのサウナーとしてこの状況はどう感じていますか?

「今、本当にすごいんですよ。時間帯によっては並ばないとサウナに入れない、ととのいイスに座れないなんて状況もあって。僕はなるべく空いている時間帯を選んで行くようになりました。自由度が減って寂しさもありますが......。10年くらい前、自分が通っていたサウナ施設がどんどんつぶれていくのを目の当たりにして悲しかったので、それを思ったら今の状況は逆にうれしいかもしれないです」

――今回も"偶然さん"三宅弘城さんと、"イケメン蒸し男"磯村勇斗さんとの共演です。久しぶりの再会でどのような話をされたのでしょうか。

「前作から時間が経ったことを感じないくらい、再会してすぐサウナの話で盛り上がりましたね。劇中と同じで『ここに行ったよ』『あそこいいよ』なんて情報交換もできて楽しいです。実は、このドラマが始まる前から、"偶然さん"の三宅さんとはサウナで"偶然"何度か会って挨拶したことがあったんですよ」

夢は1人で日本中のサウナを見て回ること

sado_20210707_03.JPG
――今作のテーマは「ディスタンスと継承」。撮影の現場で前作から変化を感じていることはありますか?

「距離をとって座るようになったし、リハーサルまではマスクをしています。セリフがマスク越しになるので大きめな声ではっきり言おうと心がけてますね。距離に関しては以前から劇中で、近づこうとする偶然さんにイケメン蒸し男くんが『近づかないでください』っていうやりとりがあったので、もう慣れちゃってますね(笑)。

個人的な変化としては、緊急事態宣言で家にいてやることがなく筋トレをするようになったので、前作よりいい体になってるはず(笑)。ほぼ誰も気づかなかったけど、カメラマンさんだけは『あれ、鍛えました?』と気づいてくれてうれしかったです」

――サウナーになって良かったことは? まだサウナ未経験者に魅力を伝えるならば?

「純粋に気持ちいいんですよ。実は、20代のころは熱い場所から急に冷水に入ったりするのは体に悪いんじゃないかと頭によぎりつつも、"気持ちいいから止められないな"と思っていたんです。でも最近のサウナブームで"体にいい"と解説されていて、『よかったんだ!』とうれしくなりました。

未経験者にとってひとつの山場になっているのは水風呂だと思うんですよ。でもそれを乗り越えて、サウナ→水風呂→休憩を3回くらい繰り返してみて欲しいです。やらないとわからない気持ちよさがありますから。それぞれの時間も自分で決めるものだし、これは言葉で説明するのは難しくて。僕も町のサウナで、サウナ―のおじさんを見て真似して習得しました。何回か通ってみると、いつか"ととのう"日が来ると思います!」

――ベテランサウナーの原田さんでも、このドラマを通して勉強になることはありますか?

「めちゃくちゃありますよ。僕は施設を見るのが好きなので、"こんな所にこんなのが出来たのか""こんなサウナもあるんだ"と発見だらけです」

――2年前、前作のインタビューで、50歳を目前に控え「20代、30代、40代、それぞれの楽しみ方があるところもサウナのいいところ。50代はどんな発見があるかワクワクしています」とおっしゃっていました。50代を迎え、新たな楽しみを発見できましたか?

「いつか1人で日本中のサウナを見て回りたいという夢があるんですよ。国内でも遠出するときは奥さんについてきてもらっていたんですが、こんなにサウナが好きなんだから1人で行けるようになりたいな、と。50代の新たな目標です」

【プロフィール】
原田泰造(はらだ・たいぞう)
1970年3月24日生まれ。東京都出身。B型。レギュラー番組として「しゃべくり 007」(日本テレビ系)、「あいつ今何している?」「ナニコレ珍百景」(テレビ朝日系)、「ジョブチューン」(TBS系)、「ネプリーグ」(フジテレビ系)。俳優としても NHK 大河ドラマ「篤姫」、「龍馬伝」、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」、「未満警察ミッドナイトランナー」(日本テレビ系)、「サ道」シリーズ(テレビ東京ほか)、映画「夏への扉」(2021年)などの多数の映画、ドラマに出演。8月6日(金)には映画「キネマの神様」の公開を控える。

(取材・文/伏見香織)

sado_20210707_04.jpg
7月9日(金)放送、ドラマ25「サ道2021」第1話は?

第1話
今や当たり前になった新しい日常に慣れ始めたナカタアツロウ(原田泰造)、偶然さん(三宅弘城)、イケメン蒸し男(磯村勇斗)は自粛していたサウナ生活を再開し、久しぶりにホームサウナである上野の「サウナ北欧」に集まっていた。レストランで他愛もない話をしていると、ある理由で意地を張り今まで行っていなかったサウナ施設へ訪れたと話すナカタ。そこはアスリートがよく集まり、都内なのにフィンランドのサウナ小屋に出会えた気分になる施設で...

PICK UP