【この記事の3行まとめ】
・声優の畠中祐と梶原岳人が「降霊術」をテーマにした朗読劇を。
・霊を憑依させ事件を解決するシャーマン刑事が、相棒と連続猟奇殺人事件を捜査。
・憑依している間、刑事の記憶はなく、相棒に犯人ではと疑われ......！？
死者の魂をあの世から呼び戻し、自分の体に降ろす降霊術。時には、意図せず霊が降りてきてしまい、勝手に自分の体を使われるようなこともあるのだとか。もし、あなたにどうしても思い出せない記憶があるのなら、その時に、自分の体が乗っ取られていたのかもしれない。
"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」（毎週金曜深夜0時放送／ＢＳテレ東）。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。
7月2日（金）の放送では、前回に引き続き畠中祐（「うしおととら」蒼月潮役など）と、梶原岳人（「ブラッククローバー」アスタ役など）が登場。台本を読んで、「こっちの方向のゾクっと？」と思った畠中。今回お届けする、降霊術にまつわる怪感話にはどんな結末が？
怪感話#31
「俺の相棒」
大阪出身の刑事・鷹山リョウ（梶原）の相棒、水口カオル（畠中）には秘密がある。霊を自分に憑依させることができるのだ。マミ、シュウイチという二人の霊を降ろし、それぞれの着眼点で事件を解析。高い検挙率を誇っている。リョウは、このシャーマン刑事の世話役だ。
ある日、都心から離れた倉庫で変死体が見つかった。現場にやってきた二人の目の前には、血飛沫と肉塊が。なぜかシュークリームのかけらも落ちている。マミとシュウイチが憑依して解析を始める中、急にカオルの表情が変わった。冷たい目で変死体を見つめ、シュウイチではない男の声で「素晴らしいよ。私の、芸術......」とつぶやいたのだ。
この日から、男はことあるごとにカオルに憑依。その後も次々と猟奇殺人事件が起こり、現場にはシュークリームが必ず残されている。カオルによると、男が降りている間の記憶はない。リョウは、事件の犯人はこの男ではないかと考えるようになり、その疲れなのか、張り込み中も眠りかけてしまう。
すると、またしても男が現れた。「カオルの体を乗っ取って何してんねん！」と詰め寄るリョウの目の前に取り出したのは、小さなナイフ。しかも「君も、私の芸術を見たいんだろう？」と......。やはり、この男が......嫌な予感がする中、我に帰ったカオルが、港区の倉庫に急げと叫ぶ。車で向かう間、カオルは自分の中の何かと戦っているようだった。
倉庫に着いたが、リョウの足は動かない。中に何があるのか、犯人は誰なのか、知りたくないのだ。
「犯人が誰でも、捕まえるのがリョウさんの仕事でしょ？」
カオルに促され、覚悟を決めて叫びながら扉を開ける。
そこにあったのは......無数の仏像だった。男は、カオルの体を借りて仏像を作っていたのだ。
その後、カオルにまた新しい霊が降りるように。寝ている間、勝手に体を使われることもあるという。その話を聞いたリョウは、最近睡眠時間が増えたことを思い出す。なのに、全く疲れが取れずボーッとして、冷蔵庫には買った覚えのないシュークリームが......。
ちなみに、例の猟奇殺人事件の犯人は、まだ捕まっていない。
関、畠中、梶原によるスタジオトークでは、梶原が「（ドラゴンボールの）悟空のモノマネとかよくやりました」と言ったばかりに、関に無茶振りされて披露する流れに。すると、そのクオリティの高さにスタジオから拍手が！ ツッコミを入れようと構えていた畠中も驚きの出来栄えだった。
次回7月9日（金）の放送は、大好評だった逢坂良太、石原夏織ペアの名作をアンコール放送。謎のイケメンと、運命の恋に落ちていく女子の怪感話をお届け！
