<まなまる降臨!>あの時、ベランダから何が見えたのか~「チャラすぎるミクロ経済学特別編 需要の分析における補完財」出演記

公開: 更新: テレ東プラス

みなさん、こんにちは。日本経済新聞の村野です。
4月からスタートしたYouTube番組「日経テレ東大学」。この番組を制作するチームの一員に加わっています。
だいぶコーナーが増えてきた「チャラすぎるミクロ経済学」は、多数あるチャンネルの中で最も硬派なテーマを扱っています。ミクロ経済学というと言葉だけで難しそうですが、お笑い芸人・サンシャイン池崎さんの超ハイテンションかつ大胆な解説と池谷実悠アナウンサーのクールな対応が好評です。そんな番組に出演しました。

nikkeitvtokyo_20210701_01_2.jpg
私自身、大学の経済学部に入学したものの途中で挫折して法学部に移ったという経験があります。ミクロ経済学を扱う番組に出演するのは気が引けたのですが、ゲストの人気YouTuber・まなまるさんに会えるのを楽しみにしていました。
私の出番は途中から。出番までスタジオの外のベランダで待機することになりました。分厚いカーテンと窓を開けてベランダに出ます。細長いスペースにもたれかかると外に倒れそうな手すり。出番までの間、隣のビルの茶色い壁と首都高を行き交うクルマを眺め、「こういう場所からバズる動画が生まれるんだよなあ」という、わけのわからない感慨にふけっていました。

撮影が始まったようです。事前にスタッフから「呼び込みがあったら入ってください」と聞いていましたが、カーテンで中の様子がわかりません。首都高を走るクルマの音がうるさ過ぎて、室内の音が聞きとれません。収録の邪魔になりますから、窓を開けるわけにはいきません。見つけた通気口に耳をあてると、かすかに室内の音が聞こえます!
最初は聞こえにくかった音ですが、神経を研ぎ澄ませていくと段々と池崎さんの叫び声とまなまるさんの歌とピアノの音色が聞こえてきます。人間の耳ってすごい!

室内の音を頼りに登場のタイミングをうかがいます。そうこうしているうちに池崎さんから「カモン」という声がかかります。タイミングもばっちり。ようやく撮影に合流します。

nikkeitvtokyo_20210701_02_2.jpg
始まったのが東大ヤンキー・澤山裕仁さんのネタでした。澤山さんは東大法学部を卒業したインテリ芸人。日経の記事をもとに笑いのネタを作っています。日経新聞を高校の時から愛読しており、ブログ「精読上等!!」でも、ほぼ毎日、日経ニュースを独自の視点で解説しています。
澤山さんが披露するネタを私が評価すれば、なんと「チャラすぎるミクロ経済学」で1カ月4回分のレギュラー出演が決定します。こんな重大な役割なのに控室はベランダなのか。

澤山さんが披露したのは「ルネサス、自社生産に転換 火災で裏目に」という記事を題材にしたネタです。国内半導体大手「ルネサスエレクトロニクス」が殺到する半導体の注文に応えるため、外部に委託していた半導体の一部を自社生産に切り替えた矢先の悲劇です。さて、澤山さんはどう料理するのでしょうか。

半導体は家電やスマホ、自動車まで不可欠な人気の部品。「ヤンキーで例えると『直管パイプ』のようなものだー」。澤山さんが威勢よく切り出します。

nikkeitvtokyo_20210701_03_2.jpg
登場する会社名もヤンキーらしく当て字です。「盧涅叉州獲麗苦闘露肉州」。みなさんは読めますか? 日本の半導体メーカー「ルネサスエレクトロニクス」です。その後も澤山さんは、ヤンキーが好む"特攻服のブランド"に例えたおよそ4分間のネタを披露。

解説は非常にわかりやすく十分成立しています。「笑いよりもへぇー」が多かったですね。漢字の勉強にもなります。ただ、お笑いとしてはどうなのか。
「彼の成長を促すためにあえて厳しい判断をするか。いや、高校生の頃から毎日、日経を読んでいてくれた大事なお客さんに冷たくしていいのか」。ものすごく悩みました。「ベランダにいるときに考えておけばよかった」。
悩んだ末の私の決断は...? 澤山さんは無事にレギュラーを獲得できたのか――。結末は、番組でお確かめください。

タダで、ガチで深い情報を学ぼう!日経テレ東大学
【チャンネル登録はこちら♩】

PICK UP