「明日死んじゃうかも」...。五人姉妹の四女だけが母と内緒で出かけるワケ:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

6月28日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、東京・墨田区の駄菓子屋さんで出会った、かずよさん(35歳)とゆうちゃん(8歳)のお家について行くことになります。(取材日:2020年11月27日)

「お母さんが小さい頃に食べていた美味しいお菓子を教えてあげる」ということで、娘さんのゆうちゃんを連れて駄菓子屋さんを訪れていたかずよさん。「お買い物の代金を払うので、家、ついて行ってイイですか?」と取材をお願いするとあっさりOKをいただけましたが、「お姉ちゃんたちに買い物に来ているのは内緒で...」とのこと。ゆうちゃんは四女なのだそうです。もしかしてえこひいき?...という理由ではないようです。

かずよさんは、高校生の長女を筆頭にした五人姉妹のお母さんで、ゆうちゃんは四女になります。途中、五女のりんちゃん(5歳)の保育園へお迎えに寄りつつ、お家に到着。築31年、5LDKの持ち家で、かずよさんファミリー7人に加えて、かずよさんのお父様とお母様、お祖母様そして弟さんの計11人が同居しています。
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大きなお家には玄関が2つあります。1つは母・みちこさん(58歳)が、自宅で運営している子育て広場への入り口。「墨田区に住んでいる若い親御さんたちは地元(の人)じゃないんですね。いざという時に寄り添える場所があるといいかな」との考えから、親子交流の場として提供しているとのこと。かずよさんも保育士として休日は広場に来た子どもたちと遊んでいるそうです。

「冷蔵庫の中を見せてください」とカメラを向けると、大家族だけあって食材がぎっしり。「冷蔵庫って家族の性格がわかるんだよ」とイタい(?)ところを突いてくるゆうちゃん(笑)。「あー、やだあ」とかずよ&みちこ母子の声が見事にシンクロしました。

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かずよさんと夫のゆうすけさんは高校の同級生。「バレンタインに付き合って、高校卒業して専門(学校)の入学式(4月)に『あれ?』って」と、交際2カ月で妊娠が発覚。かずよさんのご両親の「学校に行ってもいいよ」と後押しと、学校の理解もあってひと学年下がって無事に卒業したそうです。それからは「あれよあれよで5人産んできた」といいます。

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ご家族のお部屋を案内してもらっていると、自称27歳(!)の父・しょうごさん(66歳)がご帰宅。「お兄さんちょっと」と番組スタッフを大きな水槽の前に導き、「俺が座って集まれってやると集まる。かわいいよ、嘘つかないもん」とご満悦で、金魚を呼んで見せてくれます。「俺しか来ない」という言葉を検証しようと、かずよさんにも金魚を呼んでもらうと...来ました(誰が呼んでもくるようです)。

ここで、かずよさんとゆうちゃんが、どうして内緒のお出かけをしていたのか伺ってみると...。

「(ゆうちゃんは)薬を飲んで治るか、薬を飲み続けて病気と一緒に生きていくかっていう病気で」と、かずよさんが語り始めます。

初めて発作を起こした前日に、ゆうちゃんが急に「おばあちゃんっていつ死んじゃうの」という話を始め、かずよさんが「いや、おばあちゃんが最初に死ぬとは限らないよ」と返すと、「明日ゆうが死んじゃうかも」と言い出したそうです。「そんなやり取りがあった日の明け方にけいれんが起きたので、そんなことってあるんだって」と、かずよさんが振り返ります。ゆうちゃんは名前を呼んでも意識が戻らず、そのまま救急車で病院へ...。

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それ以来、月に1回の定期健診に通うことになったゆうちゃん。「本人も薬を飲んだり、注射したり...そこは『頑張ったね何したい?』ってつなげてあげたい。長く付き合っていかなくちゃいけないので、楽しいことに変えてあげたい」と、かずよさん。

幼くして病と闘うことになったゆうちゃんですが、「この病気は大当たり。病気としてはバツだけど、病気をなくしたら大当たり。(秘密のお出かけで)公園に連れてってくれて鬼ごっこできるから。大当たり!」と、とっても前向き。長女のあおいさん(15歳)、次女のあきさん(12歳)も「姉として気にかけていかないといけない」と、幼い妹に寄り添います。

かずよさんは「家族がいっぱいいてよかったなと、大変なときこそ感じます。周りからは『姉妹がいっぱいいて大変だよね』って言われますけど、実際、大変なときこそ、家族や子どもがいることがすごいことだなって感じます」と、最後に想いを語ってくれました。

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