凶器は”バールのようなもの” 最も美しい殺人方法を教えてくれる死のアーティストの最期:ゾクッとする怪感話

公開: 更新: テレ東プラス

【この記事の3行まとめ】
・声優の畠中祐梶原岳人が「SNSの嘘」がテーマの朗読劇を。
・スランプ中の作家が、SNSで話題の殺人方法を教えるアカウントを取材。
・作家の狙いは、小説のためではなく......!?

国や世代を超えて、様々な人と繋がることができるSNS。気軽に利用できる反面、決して近づいてはいけない闇の世界の住人と、不意に繋がってしまうことも。今、スマホをいじっているそこのあなた。くれぐれも、気をつけてほしい。

zokutto_20210626_02.jpg
"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

6月25日(金)の放送では、畠中祐(「うしおととら」蒼月潮役など)と、梶原岳人(「ブラッククローバー」アスタ役など)が登場。二人は同い年だが、小学生で声優デビューした畠中は大先輩。ところが畠中は芸歴を意識したことがなく、「同い年だ、やったー」と思っていたそう。そんな二人が、SNSの嘘にまつわる怪感話をお届けする。

怪感話#30
「殺しの手引き」

zokutto_20210626_03.jpg
作家のニシノコウタロウ(畠中)は、中学生の時に初めて書いた小説がベストセラーとなって以来、全く売れていない。「リアリティがない」「嘘が多すぎる」と言われ、スランプに陥り追い詰められている。

目下執筆中の小説は、殺人鬼を描いたもの。人を殺すシーンにリアリティがないと悩むニシノに、担当編集はSNSで話題になっているある人物を教える。どんな相手でも最も適した美しい殺し方を教えてくれる死のアーティスト"デッドマン" (梶原)だ。

ニシノは殺人の知識を得るため、デッドマンを取材。実際に人を殺したのか聞くと......

zokutto_20210626_04.jpg
「ありますよ、人を殺したこと」

デッドマンは経験があると答えるが、具体的な話を聞こうとすると"ロープのようなもの"で首を絞めた、と曖昧なことばかり。さらに突っ込んで聞くと、見当はずれな発言も。

最後にニシノは、「一番簡単でバレない殺し方」について質問。小説に使うので教えて欲しいと懇願するニシノに、デッドマンは困惑しながらも袋入りの氷で後頭部を殴るよう伝えた。時間が経てば氷が溶けて、凶器はなくなるという寸法だ。

後日、ニシノ宅を担当編集が訪れる。ニシノは「何か飲みます?」と氷を取りに行き......担当編集を殴りつけた。

この事件を、デッドマンサイドから見てみると......?

【Sideデッドマン】

zokutto_20210626_05.jpg
デッドマンは、SNSで殺人の方法を教えているが、実は人を殺したことはない。小説に取り上げられたら人気がさらに高まると考え取材を受けたものの、どこかで聞いたような話を適当にでっち上げることしかできない。

デッドマンは、最初の殺人の凶器は"ロープのようなもの"と答えるが、ニシノは納得しない。ニュースなどで凶器は"バールのようなもの"とよく聞くが、「バールのようなものなら"バール"じゃないですか。鉄パイプなら"鉄パイプ"と言えばいいし」と、より具体的なことを突っ込んでくるのだ。デッドマンは、ニシノに不自然な点を指摘されボロが出そうになりながらも何とか取材を終えた。

ある夜、ニシノが訪ねてきた。なぜか汗だくで衣服も乱れている。

zokutto_20210626_06.jpg
「氷なんかじゃ、殺せなかったじゃないですか!!」

氷の凶器では人を殺せず、相手に逃げられたと嘆くニシノ。教えた殺し方は、小説に使うだけだと思っていたデッドマンは動揺する。

「嘘はね、ついちゃダメなんですよ!!」

ニシノは凶器を振り下ろした。

翌日、ニシノが殺人容疑で逮捕されたと報道が。凶器は、"バールのようなもの"と見られている......。

関、畠中、梶原によるスタジオトークでは、梶原が誕生日にサプライズをされた話を披露。アフレコ終了後にケーキを出された時のBGMが、梶原が昔SNSにアップした、自らギターを弾く動画だったそう。あまりに恥ずかしく、「本当にやめてほしかった」とこぼす梶原に、スタジオは大爆笑だった。

次回7月2日(金)の放送も、引き続き畠中祐と梶原岳人が登場。霊を自分に憑依させる男にまつわる怪感話をお届けする。畠中の「一人四役」と、梶原の「関西弁ツッコミ」にも注目!

PICK UP