「スターバックス コーヒー ジャパン」独自の戦略に迫る

公開: 更新: テレ東プラス

cambria_20210624_01.jpg
6月24日(木)夜11時06分からは「カンブリア宮殿」を放送! 競争が激しいカフェ業界の中でトップの座に君臨し、順調に売り上げを伸ばしてきたスターバックスコーヒージャパンの独自の戦略に迫る。

地元に誇りをもたらす独自戦略

cambria_20210624_02.jpg
風情ある街並みで愛される京都「二寧坂」。古くからの町屋が立ち並ぶ中、大正期に建てられた築100年の日本家屋が話題のスポットに。ここは、靴を脱ぎ、畳の間に座ってコーヒーを飲む、世界初の「座敷スタバ」だ。10年もの時間をかけて地域住民などの理解を得ることで、古い町屋を改修し、2017年にようやく出店した。一方、鹿児島では、登録有形文化財にも指定されている旧薩摩藩主・島津家ゆかりの建物を店舗に。目の前には桜島が望める好立地だ。

スターバックス コーヒー ジャパンでは、こうした地方にある象徴的な建物を活用した店舗を 「リージョナルランドマークストア」と銘打ち、全国で個性的な店を展開している。

目的は店を通して地域文化を発信し、かつ地元の人達のコミュニティの場を提供することだ。

一方、東京のスタバでは客のニーズに合わせた新たなスタイルの店舗も。2019年、中目黒にオープンさせたのは、コーヒーにとことんこだわった店「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」。店内に焙煎工場が併設される4階建の巨大カフェだ。レギュラー店舗にはない限定商品が揃い、中にはウイスキー樽の中で熟成させた豆で淹れるコーヒーなど、希少価値の高いものもある。3階はBARフロアが広がり、国内大会で優勝経験もあるバーテンダーが腕を振るうコーヒーカクテルを提供。通常のカフェとは一味違った体験ができる。

さらに銀座では在宅勤務が一般化している潮流を受け、個室で仕事利用できるビジネスマン向け店舗を出店。客が喜ぶ快適な空間を作った。時代とともに変容し続けるスターバックス コーヒー ジャパン。コロナ禍でも勢いが止まらないその強さと、知られざる独自戦略に迫る!

家業での苦悩とシュルツの理念が活かされた店作り

cambria_20210624_03.jpg
スターバックスの創業は1971年。アメリカのシアトルの小さな販売店からスタートした。

そのスターバックスを巨大カフェチェーンに成長させたのが、創業者で元CEOのハワード・シュルツだ。スタバの日本への進出は1996年、東京の銀座が始まりだった。

現社長の水口は日本の大学を卒業した後、傾きかけた家業の靴製造会社で働いたり、ルイヴィトン・ジャパン傘下のロエベ ジャパンのCEOを務めたりと、異色の経歴の持ち主。ある時、スターバックスの創業者、ハワード・シュルツの本に出会い、感銘を受ける。それは、「人を大切にする」というシュルツの理念だった。

2014年、水口はスターバックス コーヒー ジャパンから打診を受けCOOに。その2年後にはCEO就任。「人を大切にする」理念を受け継ぎ、経営に当たっている。その「人を大切にする」理念が具現化した店が東京の国立駅にオープン。そこでは手話や筆談で接客。スターバックス コーヒー ジャパンでは障害があるスタッフがいるが、それぞれが「自分らしく働ける店」としてテスト販売を重ね、オープンにこぎつけた。従業員の意向を店舗運営に反映し、スターバックス コーヒー ジャパンは業績を伸ばし続けている。

【ゲスト】
スターバックス コーヒー ジャパン CEO 水口貴文

関連情報
【公式Facebook】
【公式Twitter】
@cambrian_palace

PICK UP