独占密着「ニトリ」がホームセンター参入!「島忠」買収の舞台裏:ガイアの夜明け

公開: 更新: テレ東プラス

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週金曜夜10時)。6月18日(金)の放送では、好調な業績が続く中、さらに攻め続ける「ニトリ」の新たな戦略を取材。長年の夢だったという"ホームセンター参入"の舞台裏に、ガイアのカメラが独占密着で迫る。

ニトリ流でホームセンター戦国時代に殴り込み!

家具業界の王者「ニトリ」の勢いが止まらない。「お、ねだん以上。」をキャッチフレーズにコロナ禍でも売り上げを伸ばし、34期増収増益。そんなニトリは今、他の分野にも次々と進出している。今年から仕掛けるのは、「ニトリダイニング・ みんなのグリル」という名のファミリーレストラン。

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さらに、2年前に立ち上げた、「Nプラス」は、30代から60代の女性がターゲットのアパレルブランド。現在18店舗だが2025年までに100店舗を目指す。

一代で巨大チェーンを築き上げた似鳥昭雄会長は「衣・食・住のすべてを手がけたい」と意気込んでいる。

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似鳥会長が次なる成長のターゲットとして狙ったのが、"ホームセンター"。去年11月、業界7位「島忠」の買収を発表。大きなニュースとなった。

1月。新年早々開かれたのは、ニトリと島忠の経営陣が集まって初めての経営会議。ガイアのカメラだけが取材を許された。似鳥会長は説明を聞くなり、「島忠」の利益率の低さを指摘。5年で倍にする計画を掲げた。
そんな似鳥会長が「島忠」の新・会長として送り込むのが、「ニトリ」副社長の須藤文弘さん。これまで新店舗改革を一手に担ってきた立役者だ。実は須藤さんは、元「島忠」の社員。子会社のトップを務めるなど活躍したが、44歳の時に「ニトリ」に転職。それから20年、まさかの古巣復帰となったのだ。

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「島忠」の立て直しに向け、店舗の視察を始めた須藤さんは、陳列方法などの問題点を指摘する。自社のPB商品が主力の「ニトリ」に対し、「島忠」は様々なメーカーから目利きして仕入れ。店舗運営も「ニトリ」は徹底的に効率化している一方で、「島忠」は丁寧な接客が売り。"ニトリ流"を組み込み、どんな新しい店舗が生まれるのか。

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買収した側とされた側・・・「ニトリ」と「島忠」現場社員たちの本音

「ニトリ」と「島忠」が共同でつくる1号店として選ばれたのが、さいたま市にある「島忠ホームズ宮原店」。店づくりや商品など、互いの特長を融合した店舗として、6月にリニューアルオープンすることになった。
準備に取りかかる両社の社員たちには様々な葛藤があった。1号店の店長に抜擢された水川琢麻さんは、「ニトリ」で店長を務めるなど経験を積んできたが、「(島忠の社員が)受け入れてくれるのか、不安を感じている」と話す。そこで水川さんは自ら売り場に立ち、「島忠」のスタッフと積極的にコミュニケーションを図りながら、現場を理解しようとする。

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一方、「家具売り場」の責任者を任されたのは、「島忠」で家具担当一筋だった魚住大介さん。「島忠」の家具は、国内外の一流メーカーから厳選して仕入れたものばかり。こうした家具を丁寧な接客で売るのが、"島忠流"だった。魚住さんは「家具業界にいれば、打倒ニトリ。打倒だったところと手を組んで一緒にやるのは複雑な気持ち」と思いを語る。

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そんな魚住さんがリニューアルに向けてまず取り組むのは、売れ行きが良くない家具の処分セール。新店舗では「島忠」の家具も扱うものの、半分は「ニトリ」の商品に入れ替わるのだ。処分される家具を前に、複雑な表情の魚住さん。休日に訪れたのは、「ニトリ」の店舗。そこで魚住さんに、ある心境の変化が生まれる。

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6月11日、いよいよリニューアルオープン。店名は「ニトリホームズ」。果たしてどんな店が出来上がったのか。

大きな話題になった「ニトリ」のホームセンター参入。ニュースでは伝えきれない、その舞台裏を独占密着180日。

「ニトリ」「島忠」買収する側とされる側...。ここに来てなぜ「ニトリ」はホームセンターに参入したのか、そしてなぜ「島忠」だったのか、その舞台裏を、今夜10時「ガイアの夜明け」で放送。どうぞお見逃しなく!

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