・ドラマParavi「にぶんのいち夫婦」第1話「純愛と裏切り」をプレイバック!
・結婚2年目の文は、イケメンで誠実な夫・和真と幸せな生活を送っていたが、ある日、和真の携帯に届いた意味深なメッセージを見てしまう
・セックスレスも重なり、文は不安を募らせるが決定的な証拠はない。浮気を追求するか否か...文は悶々とした日々を送る
「比嘉さんが文ちゃん役。綺麗だし色っぽくてピッタリ! 比嘉さん素敵です」「先週放送された『裏側大公開スペシャル!』が面白かった。ドラマはザワハラでドロドロな雰囲気だけど、現場の雰囲気がとても良さそう!」と、SNSで早くも話題。
ドラマParavi「にぶんのいち夫婦」(毎週水曜深夜0時40分〜)を放送中!
▲第2話より
「にぶんのいち夫婦」は、累計150万部を誇る話題作。原作・夏川ゆきの、漫画・黒沢明世による同名作を、比嘉愛未主演で初のドラマ化!
誰もが羨むような夫と新婚生活を送っていた文(あや)(比嘉愛未)だが、ある日、夫・和真(竹財輝之助)のスマホに届いた意味深なメッセージから、浮気疑惑が浮上する。文は2ヵ月のセックスレスも重なり、不安を募らせながらも証拠探しに動き出す。嘘と真実、純愛と裏切りが交錯するざわハララブストーリーだ!
「テレ東プラス」では、毎週ドラマのあらすじを紹介。今回は、第1話「純愛と裏切り」の内容をプレイバックする!
◆
(仲が良く、心から信じ合う夫婦。そんな理想の夫婦は、この世に本当にいるのだろうか?)
結婚2年目、32歳の中山文(比嘉愛未)は、イケメンで誠実な夫・和真(竹財輝之助)と平穏な生活を送っていた。ある日、二日酔いで目を覚ました文。隣に和真の姿はなく、キッチンからは軽快なBGMとともに料理をする音が聞こえてくる。
(嘘のない夫婦なんて、どこにも存在しない)
重い体を引きずってキッチンに向かうと、食事の支度をしている和真が爽やかに声を掛けてくる。
「二日酔いだね。気分はどう?」
「...悪い」
「久しぶりの女子会、楽しかったんだね。はい、しじみのお味噌汁。熱いから気をつけてね」
文はテーブルに突っ伏しながら、横に置かれた味噌汁をちらりと見る。
「今日は遅くなりそうだから夜は食べてくるけど、何か買ってくる?」
「いらない。残り物食べとく」
「そ? じゃあ行ってくるね」
エプロンをはずし、出かける和真。
(昼まで寝てる二日酔いの嫁。甲斐甲斐しくその世話を焼く夫。和真は信じられないほどいい人だ)
「ああ、なんて素敵な旦那さま...」
和真は近所に愛想を振り撒きながら颯爽と出社して行く。ベランダからそれを眺めていた文は、リビングに戻ると味噌汁を手に取り、虚な目で中身をシンクにぶちまける。
(二日酔いで朝寝坊のダメ嫁をリビングに残し、可愛い彼女と浮気する...)
「緩んだ顔してんじゃねーよ!」
文はそう叫ぶと、味噌汁椀をシンクに投げつけた。
(幸せだったあの頃には、もう2度と戻れない...)
◆
始まりは3ヵ月前。文はアルバイト先のコールセンターでクレームを自ら請け負うなど、頼れる存在として働いていた。同じコールセンターでバイトしている大学生・樋口亮(坂東龍汰 ※樋は旧字体)は、そんな文を見て「まったく...社員でもないくせに、いつも人の世話焼いて貧乏くじ引いて」と一人呟く。
仕事を終えた文は、友人・三浦香住(秋元才加)の家へ。畑野さやか(黒川智花)と今井優香(瀬戸さおり)とともに杯を交わし、女子会を楽しむ。4人は高校生時代のテニス部仲間で、なんでも話せて分かり合える友達。文が高校生の頃の回想に浸っていると、香住が険しい表情で飲んでいたビールの瓶をテーブルに置く。
「スマホって人類史上最悪の発明だよね!」ビール瓶を握りしめながら突然そんなことを言いだした香住に、驚く文たち。
「え? なんで? めちゃくちゃ便利じゃん」
「私、手元にないと落ち着かないかな。家に忘れるとか無理だよ。...あ、メッセージ入ってる」
「優香は新婚だし、旦那は連絡魔だもんね。てか、愛されてる証拠じゃん!」
スマホのメッセージに気づき急いで返信する優香だが、さやかにそう言われると嬉しそうに笑う。
「で、どうしたの? なんで香住はスマホを否定するの」
「だって、この機械にはクソみたいな情報がいっぱい詰まってるんだよ? 知らなければなかったことにできたのに!」
「はいはい、彼氏のスマホ見たってことね?」
「そうなの?」
「うぇ〜ん...あたしテキーラにする!」
「浮気確定? 御愁傷様」
香住の彼氏は7歳年下のバーテンダー。「モテるだろうな〜」とさやかが茶々を入れる。
「でも、私だけって言ったのよ、愛してるよって!」
「スマホなんてさ、見たって良いことないよね。見たくなっちゃうのは分かるけど。で、文はどうなの? 旦那のスマホが置いてあったら、見る?」
どこか他人事のように聞いていた文に、さやかが振る。
「見ないよ。だって和真のこと信用してるもん」
「のろけ?」
「まぁ確かに、和真さん浮気しなさそうだもんね」自信満々に頷く文。
「イケメンで優しくて浮気しない旦那? ずるい...ずるすぎる!」悔しそうに文の肩を揺する香住を、優香が止める。その時、文のスマホが鳴り「飲み会楽しんでる? もう寝るけど、帰り気をつけてね」と和真からメッセージが。
嬉しそうに微笑む文は、帰宅後のことを想像する。寝ずに待っていた和真は、寝室に入ってきた文を後ろから抱きしめる。「まだシャワー浴びてない」と制止するのも聞かず情事にもつれこみ...。
そんな妄想に一人ニヤつく文を、怪訝な顔で見る友人たち。文は「なんでもないよ」と取り繕いながら、なおもニヤニヤが止まらないのだった。
「本当に私は、世界一幸せな妻だよー!」
鼻歌を歌いながらほろ酔いで帰宅した文。寝室に入ると和真はすでに寝ており、手にはスマホが握られたままだった。すると、和真のスマホにメッセージを知らせるバイブレーションが。文が「落ちたら大変」とスマホを手に取り、サイドテーブルに置こうとした瞬間、目に飛び込んできたのは......
"さとみ"という人物からのハートマークつきのメッセージ。
(さとみ...? 誰? 聞いたことないけど。今日は上司と飲みに行くって言ってたけど、さとみって女の上司? いや、上司は確か男の人だって...。じゃあ同僚? けど、同僚がこんなメッセージを送る?)
(見る...? 見ない?)
迷っていると、和真が目を覚ます気配を感じ、慌ててサイドテーブルにスマホを置く。寝ぼけまなこで「帰ってたの?」と尋ねる和真に平静を装う文。「シャワーを浴びる」と部屋を出ると、ミネラルウォーターを一気に飲む。
(落ち着け、落ち着け...変な想像しちゃダメだから)
そう言い聞かせながらも、動揺を抑えられない。一方の和真はスマホのメッセージを確認し、フッと笑みを浮かべるのだった。
翌朝。誰かに追い詰められる夢を見て、ハッと目を覚ました文。リビングに向かうと、和真がコーヒーを淹れていた。
「キリマンジャロ。昨日の帰りに買ったんだ、文ちゃんと飲もうと思って」
(大丈夫。和真が私を裏切るはずない。絶対にないから)
しかしそれから2週間、和真の帰宅は毎日のように遅かった。
◆
ある朝、出勤する和真を玄関先で見送る文。
「最近ずっと遅いよね。全然一緒にご飯食べてないし...」
「繁忙期だからね。書類とか取引先との打ち合わせとか山積みで」
「けど、ご実家から貰ったカニの賞味期限が...」
「カニなんていつでも食べられるよ」
ボソッと呟く和真に、「えっ?」と聞き返す文。
「同じ部署の人が急に辞めたんだよ。新人の子が入ったから、いろいろとフォローも必要で」
「新人の子? それって...」
文は「さとみって女でしょ。なによ、あのハートマーク。仕事にかこつけて浮気してんでしょ、どうなのよ!」と和真に掴みかかる自分をイメージする。しかし実際にはそんなことを言えるはずもなく、逃げるように玄関を後にするのだった。
「なにしてるんだろう、私。あんなメッセージ見たくらいで...バカみたい」
モヤモヤしながら洗い物をしていると...出掛けたと思っていた和真に後ろから抱きしめられる。
「ごめんね、寂しい思いさせて。俺も文ちゃんとゆっくりご飯食べたいよ。もう少しで落ち着くから、結婚記念日は一緒にディナーしよう。いつものイタリアンに予約入れてるから」
「本当? 嬉しい!」
「だから7日は空けておいてね」
「...7日? 結婚記念日は6日だよ」
「その日は取引先の接待があるんだ。大事な商談だし、課長の俺が行かないわけにいかなくてね。二次会にも顔出さなきゃいけないから、終電に間に合いそうにない」
「帰りは朝になりそうってこと?」
「取引先の部長が酒癖が悪くてね」
「けど、朝までって...。いくら仕事だからって、そんなのおかしいよ!」
「仕事だからしょうがないじゃないか。いいかげん分かってよ。文ちゃんらしくないよ。遅刻するから行くね」
苛立ったようにそう言い、出て行く和真。一人残された文は
「...私らしくない? そうね、一日遅れたって祝ってくれるんだからいいよね。そんなんで怒ったら引かれる。面倒臭い女だって思われる。和真に嫌われる」そう笑って自分に言い聞かせるが、ふいに笑顔が消える。
「じゃあ、私らしいってどういうこと...?」
少し前まで、自分は世界一幸せな妻だと思っていた。
「なんで知らない女のメッセージひとつで、どん底に突き落とされなきゃならないの?」目から涙があふれて落ちる。
◆
コールセンターに出勤した文はマッサージチェアで休憩しながら、樋口に和真のことを相談していた。
「ねぇ、なんで男の人って浮気するの?」
「そりゃあ、楽しいからじゃないですか?」
「奥さんや彼女を傷つけてるのに?」
「罪悪感とか背徳感に勝る楽しさあります? 辛いだけじゃ誰もやらないっしょ」
「そんなの絶対に許せない! 浮気してるかどうか自白させてやる」
「てか、旦那さんの浮気確定なんですか?」
「いや...まぁ、確定じゃないけど。ハートマーク付きのメッセージが来てたし、結婚記念日も接待とか言って朝帰り宣言だし...」
「じゃあ、決定的な証拠はないんですね? ならあんまり責めない方がいいっすよ。男っていうのは、責められるのが一番嫌なんです。あんまり疑うと、白が黒に変わりますよ。楽しい夫婦でいたいなら、事を荒立てるのは得策じゃないっすね」
「けど...」
(あんなメッセージを見た以上、どうしたら疑わずにいられるの?)
その日の深夜。和真はマンションの前でスマホを取り出すと、ある相手とのトーク画面を消去してから帰宅する。明るく出迎える文に、「寝てていいって言ったのに」と驚く和真。
「なんだか寝付けなくて。ご飯は? ポトフあるけど」
「食べて来たから」
(今朝のこと怒ってるのかな。それとも疲れてるだけ? けど、疑わしいのはそっちなのに、なんで不機嫌そうな顔してるの? なんで私ばっかりモヤモヤしなきゃいけないの? なんで夫婦なのに言いたいことが言えないの?)
頭の中のもう一人の自分が、この際ハッキリさせろと助言する。意を決したように和真のもとへ向かう文。
「ねぇ和真。あのさ...、ごめんなさい!」
「文ちゃん?」
「今朝は仕事だって言ってるのに、責めるようなこと言って。結婚記念日を一緒に過ごせないのがショックで。楽しみにしてたから...。でも、ごめんなさい!」
「......」
「ごめん、また自分の気持ちばっかりで。最近一緒にいられなかったから、少し不安になって...それで...」
「分かったよ」
和真は笑顔で文を抱きしめる。
「結婚記念日は早めに帰してくれって頼んでみる」
「本当?」
「年に一度だからね。土下座して頼んでみる」
「土下座? いやいやそこまでは」
「冗談だよ。でも、頑張って帰ってくるから待っててね」
(良かった、大丈夫。私は愛されてる。ちゃんと愛されてる)
和真は文をベッドに押し倒し、キスを...。しかしその時、ズボンのポケットに入れていた和真のスマホが鳴る。
「ちょっとシャワー浴びてくる」
果たして、和真に連絡してきた相手とは...。
※またこのドラマは、動画配信サービス「Paravi」で独占先行配信中です!
6月16日(水)深夜0時40分からは、ドラマParavi「にぶんのいち夫婦」第2話「疑惑のキス」を放送!
結婚記念日の準備を済ませ、和真(竹財輝之助)の帰りを待っていた文(比嘉愛未)。そこへ、今夜は帰れないと和真から連絡が入る。「本当に浮気しているの?」そんな疑いが消えない文は家を飛び出してしまう。行く宛もなく家に戻った文を、和真は優しく迎え入れる。「信じていいよね...」そんな文の思いもつかの間、またしても和真に怪しい行動が...。ついに和真の浮気相手らしいアカウントを特定した文。そこに記されていた衝撃の内容とは!?