西島秀俊「こんなにおちゃらけた人だとは...」共演者の意外な素顔:シェフは名探偵

公開: 更新: テレ東プラス

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明日5月31日(月)スタートのドラマ「シェフは名探偵」(毎週月曜夜11時06分放送/初回5分拡大)オンライン記者会見が開催され、主演の西島秀俊をはじめ、濱田岳神尾佑石井杏奈が顔をそろえた。

本作は、近藤史恵の人気小説を原作に、フレンチレストラン「ビストロ・パ・マル」を訪れる客の悩みを料理を通じて解決するシェフ・三舟忍(西島)の活躍と、個性豊かな従業員たちの人間模様を描く異色のミステリードラマ。濱田はギャルソンの高築智行、神尾は三舟を慕うスーシェフ(副料理長)の志村洋二、石井はソムリエの金子ゆきを演じている。西島が「とても素敵なドラマになったと思うので、今日は一生懸命答えたいと思います」と会見への意気込みを交え挨拶すると、他の3人から笑いがこぼれる。

chef_20210530_02.jpg第1話より

今回は、レストランでの1シチュエーションドラマのため撮影現場はずっと同じ。西島は「毎日朝、同じ所に行って、だんだん撮影しているのか、本当にレストランに就職したのか分からなくなるという感じでしたね(笑)。撮影中に、神尾さんと料理の仕込みをするようになったり。料理の途中に演技をしているような、そこが大変だったというか不思議な感じでした」と語り、これまでにない体験だったようだ。

濱田も「僕らは毎日同じ職場で各々の作業をして、ドラマではゲストがいらっしゃって、役柄上ではお客様に対しておもてなしをする。すべてがシンクロしているので、謎のリアリティがすごくありました」と語る。

神尾が「お店が地下だったので、昼も夜も、時間の経過もよく分からず過ごして。ずっと笑っていたような記憶があるので楽しかったけど、すごく疲れもあって」とハードな撮影について触れると、すかさず西島が「朝、ものすごく疲れてたよね。現場に入ると元気なのに(笑)」と神尾の現場での様子を明かし、笑いに包まれる。

chef_20210530_03.jpg第1話より

こうした笑いあふれるやりとりは現場で日常だったそうで、石井は「1ヵ月半、ずっと同じメンバーと毎日顔を合わせて苦楽を共有してうれしかったし、楽しかったです。大変だったことも、自分にとっては良い経験。お三方の面白さにたくさん笑わせていただきながら、乗り越えられました」と振り返った。

これだけ4人が仲良くなった理由は、ハードなスケジュールも要因の一つだったとか。「疲れを感じるようになってから、防御の殻もなくなって、みんなむき出しになって仲良くなっていった」と西島。中でも、神尾に対しての印象が変わったそうで、西島が「もっと怖い人だと思ってたので、こんなにおちゃらけた人だとは思わなかった(笑)」と言えば、神尾は「お互い様ですよ(笑)」と反撃し、打ち解けた雰囲気を見せた。

「4人の中で一番洞察力があり、名探偵に向いていそうな人は誰?」という質問でも、4人の仲の良さが伝わってくる掛け合いを。
西島「誰も向いてないんじゃないですかね(笑)」
濱田「神経質な人がいなかったですから」
神尾「岳くんが一番アンテナ張ってるんじゃないの? この中では」
西島「本当ですか?」
濱田「それ、僕が言うことですよね。なんで先に言っちゃうんですか?」
西島「アンコ(石井)は向いてないもんね」
石井「なんで?」
神尾「アンコは、いろんなことをどうでもいいと思ってるよね?」
濱田「うるさいおじさんたちだな、と思ってたんでしょ?」
石井「そんなことないです!」
愛称で呼び合ったり、お互いをイジってみたり、4人の話は自然に広がって笑いが絶えない。

会見の最後には、西島が「今、外に食べに行ったりできない時期なので、ゲストの俳優さんと一緒に『パ・マル』に来てもらうようなつもりで観て、おいしい料理と温かい人間ドラマを楽しんでいただけたらと思います」と視聴者へのメッセージを届けた。

この物語そのもののような温かな関係性を築いたキャスト陣による息の合った芝居にご期待ください!

(取材・文/伊沢晶子)

「シェフは名探偵」は、5月31日(月)夜11時06分スタート(初回5分拡大)。

第1話
ある夜、製薬会社に勤める高築智行(濱田岳)は、かつて大口契約が取れたお祝いで行った小さなフレンチレストラン『ビストロ・パ・マル』を訪れる。実はリストラされ、次の仕事も決まっていない状態で、最後に思い出の味を堪能するために再訪したのだが、ひょんなことからシェフ・三舟忍(西島秀俊)の誘いで、『パ・マル』のギャルソンとして働くことに。スーシェフの志村洋二(神尾佑)と、ソムリエの金子ゆき(石井杏奈)に仕事内容を教わるが、飲み込みが早く、初日からミスもなく、接客も完璧。三舟も「適材適所」と太鼓判を押すほどだ。
そんな新生『ビストロ・パ・マル』に、ある雨の夜、粕屋孝一と桶谷百合子が来店。粕屋は好き嫌いが激しく、出す料理ほぼ手つかずで「下げろ」と指示。何かと注文をつけるわがままっぷりに高築らは頭を抱えるが、三舟の機転の利いたメニューが気に入ったのか、粕屋は『ビストロ・パ・マル』をたびたび訪れるようになる。ところが大人の素敵なカップルに見えた2人は、大きな問題を抱えていて――。「ロニョン・ド・ヴォ―の決意」とはいったい...。
別の日には、カップルらしき川出恵子と鶴岡正が口論を始め、店内が騒然となる出来事が。さらに鶴岡は店員たちにデザートのダメ出しを始める。「あんなまずいショコラを最後に出されたら一日気分が悪い」...暴言を吐き続ける鶴岡の隣で、ひたすら謝り続ける恵子。クレーマーのようにも思えたが、改めてショコラを食べた三舟は、鶴岡の指摘通り味が落ちていることに気づく。プロ並みの味覚を持つ鶴岡は一体何者なのか? そして「割り切れないチョコレート」の意味とは...。
そんな2組の謎が、三舟のお節介と洞察力によって次々と明らかになっていく。

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