テレビ東京系で2016年にスタートし、いよいよSEASON5へ! 独特のゆるさが人気を集めている金曜8時のドラマ「警視庁ゼロ~生活安全課なんでも相談室~」。主演の小泉孝太郎演じるKY刑事・小早川冬彦、松下由樹演じるベテラン刑事・寺田寅三ら、個性あふれる生活安全課なんでも相談室のメンバーが怪事件のナゾを解いていく。
5月28日(金)に放送される第5話では、なんでも相談室のメンバーで、ピンクファッションが印象的なゆとり世代の巡査・太田文平(戸塚純貴)が大事件の容疑者に!?
そこで「テレ東プラス」は、文平役を演じる戸塚純貴さんを直撃! 現場エピソードから意外な趣味まで...たくさんお話を伺いました。
僕の中で孝太郎さんは"日本一いい人"思いやりがあって気遣いも完璧なので憧れます
――戸塚さんはSEASON2から参加して、今回が4作目となります。
「ここまで長いシリーズに参加したことがなかったので、回を重ねるごとに身が引き締まる思いです。でも、本作の良さは"登場人物が全く成長しないところ"だと思っているので、文平というキャラクターはあえて変えずに演じています」
――「成長を見せない」というお芝居は、簡単そうで難しいですよね。
「以前、体を一回り大きくした状態でこの作品に入ったんですけど、監督に怒られまして...(笑)。刑事ドラマですし、普通は鍛えた分、褒められたりするものなんですけど、文平がたくましくなったりしっかりすると怒られるという(笑)。なので、文平は常に文平でいなければならないんですよ。だからこそ、変わらない面白さがあるのだと思います」
――作品自体が優しい雰囲気で、チームワークの良さが観ている側にも伝わりますが、やはり、座長である小泉孝太郎さんの存在は大きいですか?
「おっしゃる通りだと思います。孝太郎さんは僕の中で日本一いい人で、思いやりがあって気遣いも完璧! 誰よりも作品を面白くしたいという気持ちがあるので、台本をより膨らませようとする努力もされていて...。台本からプラスアルファで膨らんでいくことも多いので、なんでも相談室のシーンは常に笑いが絶えません。すごく温かくて一体感がある楽しい現場です」
――現場では、アドリブも飛び交っているのでしょうか。
「段取りやテストで誰かがアドリブを入れると、それぞれがそれに対応して盛り上がっていくという感じですね。みなさん引き出しが多くて...。誰1人欠けることなく一緒に面白いシーンを作っていこうという気持ちがあるので、全員が一丸となって臨んでいます。たまに盛り上がりすぎて、段取りやテストがなかなか終わらない...ということもあります(笑)」
――今シーズンから登場した大林夏彦(NON STYLE・石田明)とのコンビも見どころですね。
「石田さんは初参加とは思えないくらい場に馴染んでいて、さすがだなと思いました。現場の空気を瞬時につかむ力はとても勉強になりますし、テンションやテンポ感が素晴らしくて...。今シーズンでは、夏彦と文平のコンビ感も楽しんでいただけると思いますし、演じていくうちにどんどんキャラクターの関係性が膨らんでいくのがいいですね。待ち時間もずっと楽しいので、それが作品に反映されているような気がします」
――5月28日(金)放送の第5話では、文平がある事件の容疑者に...。
「そうですね。映画のようなシーンが多く、ドキドキする回になっていると思います。僕も文平というキャラクターを捨てて演じましたし、これまでとは違った文平の一面を見ていただけるのではないでしょうか。文平を捨てた状態で冬彦さん(小泉)や寅三さん(松下由樹)と対峙するシーンは、かなり新鮮で楽しかったです。ストーリーも驚くことばかりなので、ぜひ楽しんでください!」
あまり器用じゃないので、ひとつのことに集中するのが好きです
――文平はコツコツと捜査をするタイプではありませんが、戸塚さんはコツコツと何かをすることは得意ですか?
「僕は比較的好きです。ここ3年はけん玉にハマっていますが、1日2時間とか平気でやります。けん玉は1人でやるものなので地味ですが、どんなに難しい技でも"やり続ければいつか成功する"というところが好きなんです。ちなみに石田さんもけん玉が好きで、僕よりも上手なので、待ち時間に教えてもらっています。あと、けん玉って集中力がかなり上がるそうなんですよ。全身を使うので体も温まりますし、舞台の日は、本番前に発声や腹筋をしますが、それに加えてけん玉もやっています。電気も使いませんし、場所も選ばないのでかなりオススメです」
――1日2時間とは...すごいですね! ひょっとして戸塚さんは、ハマると他が見えなくなるタイプですか?
「そうですね。あまり器用じゃないので、ひとつのことに集中するのが好きです。お芝居もそのひとつですが、イチからものを作りあげるのは楽しいですね。
お芝居って、自分の人生を生きている上ではあまりできないようなことも体験できるので、面白いです。文平も刑事なので、普通なら経験できないことだらけ。毎回楽しみながら演じています。いろいろ考えて作った姿を多くの方に観ていただける...役者って、本当に幸せな職業だなと思います」
【戸塚純貴 プロフィール】
1992年7月22日生まれ。岩手県出身。A型。2010年「第23回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で「理想の恋人賞」を受賞、2011年、「花ざかりの君たちへ~イケメン☆パラダイス~2011」でドラマデビュー。「仮面ライダーウィザード」(2012~13)、「私のおじさん〜WATAOJI〜」(2019年)など多数出演。主演ドラマ「純喫茶に恋をして」(2020年)も話題に。
(取材・文/玉置晴子)
戸塚純貴さんが出演する、金曜8時のドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SEASON5」。空気は読めないが事件は読めるエリートキャリアで究極のKY刑事・小早川冬彦(小泉孝太郎)と男勝りで口の悪いベテラン刑事・寺田寅三(松下由樹)らが、事件を解決していきます。文平がメインで物語が進む第5話の内容は...。
杉並自然公園で黒崎(笠原紳司)の刺殺体が見つかる。防犯カメラには、ナイフを持って、現場から立ち去る太田文平(戸塚純貴)が映っていた。驚く冬彦(小泉孝太郎)と寅三(松下由樹)。すると冬彦の元に文平から電話がかかってくる。すぐさま発信元の駅の公衆電話に向かうがすでに文平の姿はなかった...。そこで謎のメモを見つける冬彦。そして押収した文平のパソコンから交際相手・工藤愛美(坂東希)の存在が浮かび上がる...。