5月24日（月）に放送した「家、ついて行ってイイですか？(明け方)」（毎週月曜深夜）では、新橋駅で出会った、自称"崖っぷち演歌歌手"の秋山涼子さん（年齢非公表）のお家について行くことになります（取材日：2019年8月20日）。
秋山さんが、妹夫婦と父親と暮らすお家へタクシーで移動する車中で取材はスタート。職業を伺うと「崖っぷち演歌歌手をしております...」と自己紹介。その道31年のベテランで、通信カラオケには40曲もの歌が入っているそうですが...「大きなヒット曲はない」と自虐コメントが続きます。
ご自宅の前には着物姿の秋山さんがラッピングされたキャンペーン車が停まっていました。事務所の社長さんが運転して全国を回っているそうで、車内にはCDやLEDライト付きのボールペン、携帯ストラップなどオリジナルグッズがたくさん。まさに、動く事務所です。
ご自宅は4LDKの間取りで、屋上つきの立派なたたずまい。玄関にはファンの方から届いた梨がありましたが、他にも季節の野菜などがご自宅に直接送られてくるそうです。「崖っぷち」というのは謙遜でもしや人気者なのでは...？
事務所兼ダイニングにはモノがいっぱい。そこで「ゆうせんリクエスト」と書かれた張り紙を発見しました。じつは毎日、ご自身やご家族がリクエストの電話をしているそうです。
続いて秋山さんのお部屋にお邪魔しようとしたところ、「どうしよう...、これ映されたら私...」とモジモジ（笑）。こちらも作業部屋と化していて、とにかくモノであふれかえっています。個人事務所のため、新曲キャンペーンのお知らせのハガキも自ら製作。屋上の物置も衣装などがこんもり山積みです。
演歌歌手になった経緯を伺いました。数々のちびっこのど自慢大会で優勝、フジテレビの「紅白ちびっこ歌合戦」の第1回のグランドチャンピオンになった秋山さんは、「一番母が力になってくれた。親を支えていけるなら歌手になったほうがいいのかな」と、幼い頃から歌以外のことを考えてこなかったといいます。しかし晴れてデビューをしたものの、鳴かず飛ばず。
「歌手生活30年を超えて先が見えない。事務所の社長が脳梗塞で倒れて、1人でどうやっていこうかなって。すごく不安で...」と心境を語ります。そんな不安な気持ちから思わず「崖っぷち演歌歌手」との自虐が出てしまったようです。
父親に内緒でステージで着る着物をローンで用意してくれるなど、つねに秋山さんを支えてくれたのが母親の育江さん。ある日、体調を崩して道で倒れてそのまま帰らぬ人となってしまったそうです。その後、病院から部屋に戻ると机の上には手紙が置いてあったといいます。「たまたま私の誕生日の前日に母が亡くなって、誕生日のお祝いでメッセージを早めに書いて置いておいたんだと思います」。母親からの最後の手紙を読みながら涙ぐむ秋山さん。
「誰かに対してじゃなくて、自分自身で母のことが歌えたらいいな、って。それは月日が経ったからこそなのかもしれない」と話す秋山さんは母親への思いをたっぷり詰め込んだ「母さんの手紙」という曲をリリースしていました。
「大きな事務所に所属して華々しく活躍している皆さんを見ると、この先1人で頑張っていけるのかなって...。いつか必ずヒットすると信じて応援してくださる方がいっぱいいらっしゃるので奮い立たせて頑張らなくちゃいけないなって、今そういう思いを膨らませているところです」と、最後は笑顔で語ってくれました。
取材から1年6カ月後の秋山さんは、今...。
番組放送後は反響も大きく「辞めるなんて言わないで、これからも頑張ってください」と励ましの電話が鳴り止まなかったそうです。さらに、「Amazonの演歌のCDランキングでいきなり6位」に！ 仕事の量も3倍増！ ...と、いいこと尽くし。
さらにさらに！ 番組での矢作兼（おぎやはぎ）の「なんとか歌番組出してあげてよ」という一言で、なんと「月～金 お昼のソングショーひるソン！」（テレビ東京系）に出演！！ しかし...「緊張しましたね、夢のステージ！」と、喜んだのも束の間、コロナ禍の影響で現在、仕事は全部中止に。
「崖っぷちだったけど辞めちゃいけないという思いが強くなって、支えてくださった皆様に恩返しを。それが『終着駅』だと思います。今は（恩返しのために）ひたすら走っている、あ、終着といえば！」...と、最後は新曲の宣伝を欠かさない芸歴32年のプロ根性を見せつけてくれました。
ヒット祈願！！ 年末の某歌番組にも出演できるように頑張ってください。応援しています。
5月26日（水）夜9時放送の「家、ついて行ってイイですか？」は、ゲストに、西島秀俊、石井杏奈を迎えて「試練乗り越え...夢つかみ取れSP」をお届けします。
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どうぞお楽しみに！
