豪邸暮らしの美人妻がワンピース姿で刈りまくる立派なモノは?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、空港や街でアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「伸びすぎちゃってスンマヘン YOUがニョキニョキ急成長SP」。成長株がてんこ盛りの95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港を飛び出し、日本全国の市町村で面白YOUをガチ捜索する「出張YOU」!

今回の出張先は、人口約5,500人(うち在住YOUは23人/2021年3月31日時点)、奈良盆地に位置する明日香村(奈良県高市郡)だ。村の中央には川が流れるのどかな田園地帯で、飛鳥時代(592年~710年)には都も置かれた地。そのため当時の古墳が約100カ所もあり、"古墳女子"に人気だそうでその壁画は国宝指定も! 宿場町として栄えた江戸時代の頃の古民家や酒蔵は改装され、今やカフェなどに活用され人気なんだって。

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地元の方にYOU情報を聞くと、大きな日本家屋に住む「美人でスタイル抜群、話しやすいYOU」がいるというので訪ねてみると...ワンピ&ピンクのマスクで噂通りのYOUが現れた! スリランカ出身の亀谷ウダーラさん(38歳)は、もともと留学で来日したという。とりあえず旅館のような玄関にあげてもらい、まずはご主人(日本)の許可をいただいた。

...にしても、ウダーラさんはいったい何者なの? これからピンクの軽トラで仕事に向かうそうで、「一緒に行きますか?」と言ってもらえたので密着決定!

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10分後、農園のビニールハウスに到着。ウダーラさんは、「私は農業してて」と自身の正体をついに明かしてくれたが、服装はワンピースのままだ。...って、そのまま農作業するの!? 「トラクターとか乗ったりするんやったら作業着を着ますけど、キレイな服でいたいので」という理由で、いつも普段着で農作業をしているんだって。ところで、どんな野菜を作っているの?

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ハウスに入ると...そこはアスパラガス天国だった。しかも太くて立派! ウダーラさんは、「(育ってくれて)ありがとう♡」と声をかけながら、慣れた鋏さばきでアスパラガスを次々と収穫していく。いつもこうして話しかけるそうで、「ここにベッドを置いて(一緒に)寝たい。ホンマ大好きなんですよ」という、根っからのアスパラLOVERなのだ。

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「私は生で食べるのが好き」という超新鮮なアスパラガスを試食させてもらうと、これが絶品! 自然の甘みがあって、みずみずしい水分もこんなに溢れている。

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もともと、大学に留学するため2006年に来日したウダーラさん。翌年、来日するYOUのサポートをしていたご主人と知り合い、結婚。長男の幸生君(小5)が生まれて別のお仕事を始めたが、あるときご主人から農業の研修を勧められた。それは農業の担い手を増やすため、奈良県が「農業新規参入者支援事業」を実施していたからだ。

話にのったウダーラさんは多くの農家を訪問し、「アスパラガス畑に行ったとき、いつの間にか出てくる姿がカワイくて、美味しいし柔らかいから大好きになった。絶対にアスパラガスを作りたいって思った」と、栽培を始めた経緯を教えてくれた。

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さらに美味しいアスパラガスを作るため、ある工夫をしていると明かすウダーラさん。じつは、土の中に籾殻と牛糞を混ぜ始めてから、甘みが増したという。「アスパラは土作りが大事だと思います」ということで、まずは2棟のビニールハウスに約12トンの牛糞堆肥を用意し、アスパラガスが丈夫に育つ土壌作りから始めたという。加えて籾殻も敷くことで雑草も出にくくなって、栄養が野菜に行き届くようになるという。

畑作り開始から2年、その努力の結果、販売できる大きさのアスパラガスが育つようになった。「みんな(農業は)大変って言うけど、なんで大変って言うの?と思う。自分では大変だとは思わないんですけど。アスパラの夢ばっかり見てて」と、笑顔で愛を語ってくれた。

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こだわりは栽培だけでなく、出荷スタイルにも。朝の5時半から家族総出の手作業で袋詰めを行い、軽トラで明日香村の農産物直売所へ届けるのだ(130gを230円で販売)。そしてウダーラさんの写真と名前入りで販売を開始すると、お客さんが次々とアスパラガスを手に取り、すぐに完売してしまった。買ってくださった方に聞くと、「本当に美味しいんで、しょっちゅう買いに来てます。甘みが強いんです」と大絶賛だ。

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こんなにアスパラガスが売れているということは、もしやご自宅は「アスパラ御殿?」と訪ねたが、「そんなに儲かるほどまだやってない」という。じゃ豪邸はどうしたのかというと、「農家でしか買えない家"農家住宅"やったんです。(元値は)スゴい金額でビックリしましたね。半額以下です」と明かしてくれた。

つまり今のご自宅は、売り出した前の家主(農家)が同業者にしか売らないという条件付きの物件で、アスパラガスを作る気だったウダーラさんは、家具・調度品付きの豪邸を半額以下で手に入れた...というわけだ。ラッキ~!!

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この日の収穫を終え自宅へ戻ると、売り物にならないアスパラガスを使って、今夜のご馳走を作るウダーラさん。「すごい楽しみ!」と見守るご主人の前で、丸ごと1本のアスパラガスに生地をくるくると巻いて焼く、亀谷家では定番の"アスパラパン"を作り始めた。

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さらに、アスパラベーコンやスリランカ仕込みのアスパラカレーなども用意され、アスパラガスパーティがスタート♪ Dもお言葉に甘え、絶品の手料理をご馳走になったところで密着は終了!

「本当に今いちばん好きなところで生きてると思います。もっともっとアスパラハウスを増やしたい。100棟でも増やしたい!」と、幸せそうに笑うウダーラさん。帰りにはアスパラガスのお土産まで頂戴し、本当にありがとうございました。ウダーラさん、これからも家族で仲良く美味しいアスパラガスを作ってね!

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