夢はキャビンアテンダント! 「日本航空高等学校」驚きの学園生活に迫る

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歴史や校風、卒業生のネットワークまで、名門校の知られざる姿を通してその秘密に迫る「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週月曜夜10時)。MCに登坂淳一角谷暁子(テレビ東京アナウンサー)、解説におおたとしまさを迎え、「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回紹介する名門校は「日本航空高等学校」。ゲストに井上和香を迎えて、知られざる学園生活に迫る。

「日本航空高等学校」があるのは山梨県甲斐市。羽田空港が開港した翌年の昭和7年、前身となる「航空発動機練習所」を開設。創立者の梅沢義三が「これからは航空の時代がやってくる」と人材育成の場を作り、日本で最も歴史のある航空高校は来年90周年を迎える。

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パイロットや航空整備士、キャビンアテンダントなど、空の安全を守るプロフェッショナルを志す生徒たちが通う日本航空高校。まず取材班が目にしたのは、飛び立っていくドクターヘリ。ここで整備を行っているそうで、日本航空高校では毎朝の風景となっている。敷地内には全長850mの滑走路があり、男子の制服はパイロット。北海道や石川にもキャンパスがあり、専門学校も併設している。

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山梨キャンパスの生徒数は、一学年約240人で普通科と航空科があり、航空科には約70人の生徒が在籍。卒業生の多くがJALやANAをはじめとする航空会社に就職している。普通科にはスポーツコースを設置し、山梨のスポーツ強豪校として全国にその名を轟かせ、甲子園や春高バレーを始め、インターハイや全国大会に17競技で出場。プロ野球やJリーグなど、プロとして活躍する選手も数多く輩出している。

生徒の多くは山梨県外から入学し、ほとんどの生徒が敷地内にある寮で生活。生徒に夢を聞くと、航空科3年の金子くんは「整備士になりたい。小さい頃から、飛行機を見るために空港に行ったりしていた」とコメント。航空科3年でキャビンアテンダントを目指す上原さんは「自分の姉は耳が聞こえない。飛行機に乗った時、客室乗務員の方が手話を使って分かりやすい口の動きをしてくれた。素敵だなと思って客室乗務員を目指しました」と教えてくれた。

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航空科では、本物さながらのチェックインカウンターや客室セットでの授業が行われ、実習を受け持つのは、全日空で働いていた経歴を持つ先生。この日はドリンクサービスの復習が行われ、手順や言葉づかい、カップの持ち方まで実践的に学んでいた。その他、航空業界で使われる英語や専門用語を学ぶ「航空英語」の授業やメイク実習なども。

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整備士の授業では、本物の航空機を使った実習が。この日の実習は「フライトコントロールチェック」。操縦装置が正常に動くことを確認し、牽引車を使った実技を体験。難しく重要な作業も高校で学ぶというから驚きだ。航空整備士の任務は、飛行場のスムーズな運行に欠かせないものばかり。油断すると大事故に繋がるため、その緊張感や職業意識も叩きこまれる。学校の広い敷地内には系列の航空会社があり、ドクターヘリなどを現役の整備士たちがメンテナンス。実際に業務に当たる整備士から生きた知識を学べるのも、この学校ならでは。

さらに日本航空高校が力を入れているのは、3つのクラブから構成されるパフォーマンスグループ。

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上原さんが所属する「ウィング ダンス カンパニー」は、劇団四季の舞台に立った方を講師に招くなど本格的。

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金子くんが部長を務める「ドラム カンパニー」は、プロも出場する「太鼓祭日本一決定戦」を4連覇。「ウィンド オーケストラ カンパニー」は、ディズニーのステージに出演した経験を持つ実力派だ。

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そして、日本航空高校の新入生には、号令に従って瞬時に動く基本訓練や行進など、泣く子も黙る通過儀礼がある。いつも笑顔の先生も、この時ばかりは厳しく檄を飛ばす。命を運ぶ仕事にはしっかりとした規律が求められ、強いリーダーシップと連帯感を育成する狙いがあるという。

大きな夢を抱く生徒が集う"空の名門校"。最後に生徒たちは、「グランドスタッフ」「舞台女優」「整備士」「理学療法士」「警察官」「救急救命士」など、様々な夢を語ってくれた。

番組では他にも、新コーナー「母校への手紙」、スタジオゲスト・井上和香のトーク、プロさながらの制服、寮生活や入学式の様子、日本一のパフォーマンスなど、名門校の魅力をたっぷりとお届けする。

5月17日(月)夜10時放送「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)では、大阪の名門「北野高校」の人材育成に迫る。

大阪にある府立北野高等学校。北野といえば3年連続、京大合格者数日本一であること。
そして、もう一つが何といっても錚々たる卒業生を多く輩出していることだ。手塚治虫さんはじめ、日本マクドナルド創業者の藤田田さんや俳優の森繁久彌さん、さらには橋下徹さんなど多くの有名人が北野で学んだ。北野の挑戦する人材の作り方とは何なのだろうか。

そのヒントを、卒業生で評論家の山田五郎さんと人気商品「ポケトーク」を開発したソースネクストの松田社長と共に探る。山田さんによれば、入学前に数1問題集が送られてきて、入学初日にテストがあるという。さらに本物の縄で二重跳びをできるまで挑戦するなど、何事にも全力で挑戦するのが北野の誇るべき伝統だという。

どうぞお楽しみに!

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