「夏奈は普通の子と違う。あなたはまだ何も知らない...」夏奈と木芽、孔雀の気になる関係とは...?:私の夫は冷凍庫に眠っている

公開: 更新: テレ東プラス

「冷凍庫に眠っているのはどっちなんだ!」「登場人物が全員謎すぎ。夏奈が一番怖い気もするし、亮も何かしら隠してるし...最終回が楽しみすぎる」とSNSで話題! 5月15日(土)夜11時25分からは、サタドラ「私の夫は冷凍庫に眠っている」最終回「覚醒」を放送。「テレ東プラス」では、毎週ドラマの内容をプレイバック! 今回は、5月8日に放送された第5話「禁忌」の内容をお届けします。

如月夏奈(本仮屋ユイカ)は、婚約者である佐藤亮(白洲迅)の暴力に耐えかね、突発的に殺害。死体は倉庫にある巨大な冷凍庫に隠したが、殺したはずの亮がなぜか生きている。別人のように優しい亮との奇妙な生活、しかし亮は夏奈の犯行に気づいていた。さらに、亮は双子で、夏奈が殺したのは10日前に入れ替わった兄・奏だということが発覚。

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母親の如月木芽(浅田美代子)は、亮の素行調査をしていた探偵・阿久津誠(おかやまはじめ)から、「闇ビジネスどっぷりの半グレの輩で、家と土地を狙っている。人殺しだってやりかねない」と聞き、夏奈を守るために亮をナイフで刺してしまう。

「この男は佐藤亮じゃない! 本名は久保田奏」

そう叫びながら錯乱する木芽。居合わせていた向かいに住むミステリー作家の孔雀(斉藤由貴)は場を鎮めるように「とにかく! 一旦うちに運びましょう」と、床に倒れ込む亮を家に運ぶのだった。

「傷は浅いです。大事には至りません」

孔雀の家を訪れた女医は、そう夏奈に声をかける。孔雀がお礼を言うと、「孔雀先生のお役に立てるのでしたら、いつでもなんなりと」と言い残して去って行った。孔雀は亮のそばを離れようとしない夏奈に「亮くん私が見てるから、少し話してきたら?」と、隣の部屋にいる木芽と話すよう促す。

頭を垂れる木芽に、「私のこと、守ろうとしてくれたんでしょ? ...見せたいものがある」と夏奈。木芽を冷凍庫のある倉庫へと連れて行く。

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倉庫に行った夏奈は冷凍庫に被せてあるレインカバーをめくり、ガラス扉を開ける。寝袋に包まれた死体を目の当たりにした木芽は、思わず悲鳴を上げてしまう。

「こっちが久保田奏。亮の双子のお兄さん。私が殺した」

「どうして...!」

「こいつ、悪魔だったから」

冷凍庫から寝袋ごと死体を出し、倉庫の外に運ぶ夏奈と木芽。辺りは寝静まり、静寂に包まれている。やっとの思いで庭まで引きずると、息を切らしながら「魂が抜けた分、軽くなったりしないのかな」と夏奈。

死体を運び終え、テラスでじっとしている夏奈。木芽は倉庫の鍵をかけると、「こんなの見つけた!」と花火の詰め合わせを手におどけて見せる。寒空の下、線香花火の儚い瞬きが2人の顔を照らすのだった。

翌朝。目を覚ました亮の視界に、スープを持った夏奈が映る。

「お母さんがごめんなさい。勘違いして亮のことお兄さん(奏)の方だって...。大丈夫、亮が双子だってことは分かってもらえた」

「そっか」

「スープ、食べられる?」

ほっとしたように微笑む亮。

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同じ頃、別の部屋では孔雀が木芽にお茶を淹れていた。

「大変お世話になりました。あとは夏奈がうちへ連れて帰ります」

「夏奈さんも落ち着いたみたいだし」

「あなたの方が、夏奈のことは詳しいみたいね」

「中学生の頃から知っていますから」

「...それじゃ、あのことも?」

そう尋ねる木芽に、孔雀は意味深な表情を浮かべ、視線を外す。

「ご存知だったんですね...」

孔雀の家から自宅に戻った亮と夏奈。誰かと電話で話している亮の背後から、木芽が「少しいいかな?」と声をかけ、「昨夜は大変なことをしました」と頭を下げる。

「いえ、そんな」

「夏奈から聞いてます」

「本当に申し訳ありませんでした」

頭を下げる亮。

「私はあなたが夏奈には相応しいとは思わない。でも、夏奈にとってはあなたが必要なのかも。夏奈は普通の子と違います。あなたはまだ何も知らない...」

そこへ亮の着替えを持った夏奈がやって来て、怪訝な顔で「何の話?」と尋ねる。木芽は「怪我の具合をね...お邪魔しました」とごまかしながら帰って行った。

メンタルクリニックでぼんやり考え事をする木芽のもとに、探偵の阿久津がやって来る。昨夜木芽から連絡を受け、亮について急ぎで再調査したという。

「彼らが一卵性双生児だというのは間違いありません。兄の久保田奏は、これまで繰り返していた結婚詐欺で苗字が度々変わっていました」

「調査はこれで終わりにしてください」

納得したように頷く木芽。しかし物言いたげな阿久津に、「まだ何か?」と尋ねる。

「ひとつ気がかりなことが。彼ら双子と交流があった連中に、今の亮さんの写真を見せたんです。何人かが『久保田奏じゃないか』と...」

「えっ?」

「いえ、雰囲気が兄の方に似てるとかあやふやなものなのですが」

「ずっと一緒にいる夏奈が間違えるはずがない」

「そうであれば良いのですが...。まだ早いんじゃないでしょうか? 弟の亮だと決めつけるのは。もしもあの男が兄の久保田奏だったら、夏奈さんはまだ狙われているということになります」

木芽の脳裏に一抹の不安がよぎる。

砂浜のベンチに腰掛け、海を眺める亮と夏奈。

「覚えてる? ここで結婚の約束してくれたこと」

「本当なら明後日、俺たち夫婦になるはずだったんだよな」

「...やめるなんて言ってないよ?」

そう答える夏奈の肩に頭を預ける亮。

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「自分がこんな風に幸せな結婚ができるなんて思ってなかった。俺と奏は酷い親に育てられたんだ。父親には殴られた記憶しかないし、母親は消えちゃった。子供の頃からずっと2人一緒で、生きるためなら何だってした。悪いことしてるなんて罪悪感、感じたこともなかった」

じっと海を見つめながら、亮の独白を聞く夏奈。

「ろくでもない人生だと思っていたけど、夏奈と出会って生まれ変われた気がする」

「生まれ変わるなんて、あるのかな」

亮は夏奈の表情を伺う。

「私の親もね、消えちゃったんだ...」

自宅へ戻ってきた夏奈と亮。すると、夏奈のスマホに木芽から電話がかかってくる。夏奈は亮に先に家に入るよう促し、電話に出る。

「夏奈? 亮さんのこと、まだ信じるのは早いかもしれない」

「何言ってるの? 彼は亮。私には分かる」

「でも...」

「大丈夫」

そう言って電話を切ると、亮が玄関に戻って来た。

「就職先の社長がすぐ近くまで来ている」と言って出かける亮。夏奈は違和感を感じながらも見送るのだった。

人気のない路地裏で亮を待っていた唐沢幸介(青柳翔)。亮が合流すると、「大丈夫なのか? あの親子、ヤバいぞ」と鋭い眼光で笑う。

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「お前を刺したやつ、本当の母親じゃないって知ってたか?」

「え?」

「あの女にも気をつけろ。殺した男を冷凍庫に隠して、平然としている女だぞ。探せばまだ強請るネタは出てくるな。お前も探せ」

「...はい」

診療時間が終わった頃、薄暗いメンタルクリニックを訪れる唐沢。

「今日はカウンセリングじゃなくて、個人的にお会いしたくて。僕ね、先生の娘さんにお祝いを贈りたいと思っていまして。ご結婚なさるんでしょう? 明後日でしたっけ」

「あの...そんな、気を使わないでください」

突然の申し出に動揺する木芽。

「でも、人を殺すような女性が気に入るものってなんだろう」

「!」

「あれ? 先生が知らないはずないですよね?」

ニヤニヤと笑みを浮かべる唐沢。強ばった表情で「お帰りください」とあしらおうとする木芽に、唐沢が放った言葉とは...。

5月15日(土)夜11時25分からは、サタドラ「私の夫は冷凍庫に眠っている」最終話「覚醒」を放送!

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久保田奏の死体が消えていた翌日、唐沢(青柳翔)は木芽(浅田美代子)のクリニックへ向かい、さらなる揺さぶりをかける。何も答えない木芽に対し業を煮やした唐沢は、夏奈(本仮屋ユイカ)の家に忍び込み、証拠を掴もうとする。一方亮(白洲迅)は、孔雀(斉藤由貴)から夏奈の衝撃の過去を聞かされる。夏奈の過去に一体何が? 亮は...冷凍庫に眠っていたのは誰なのか? そして凍った死体はどこへ? 交錯する幾つもの疑惑が、今夜ついに明らかとなる!

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