核戦争の後の世界...「外に出たら放射能で死んでしまう」父の言葉の裏に隠された真実とは!?:ゾクッとする怪感話

公開: 更新: テレ東プラス

あなたの目に映る世界、もしそれがごく限られた一部に過ぎず、もっと広い世界がどこかに存在しているとしたら? 世の中、自分の目に見えるもの、自分が知っていることだけが全てではないのだ......。

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"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

4月30日(金)の放送では、小林裕介(「Re:ゼロから始める異世界生活」ナツキ・スバル役など)と、天﨑滉平(「ヒプノシスマイク」山田三郎役など)が再び登場。ある特殊な世界で生きる男の子にまつわる怪感話をお送りする。

怪感話#23
「核戦争の後で」

ユウト(天﨑)は、父(小林)と二人暮らし。父はいつも小さな時計と防護服、大きなマスクを身につけて外に出ていく。

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「お父さんとの約束は覚えてるね?」

出かける時、父は必ず「約束」を確認する。絶対にドアは開けない、外に出ない。今は核戦争のせいで外は暗くて寒く、放射能だらけ。防護服を着ないで外に出ると死んでしまうからだ。留守番のお供は、本や映画のDVD。そこには核戦争が起きる前の世界があった。

父は今日も、防護服を着て外に出る。普段裸で生活しているため、ユウトは防護服でもいいから着たいと思っていた。外の世界の服は、汚染されて着られないのだ。

そんなある日、ドアを叩く音がして、父は慌てて外に出て行く。すぐに戻ってきたが、ユウトは「防護服を着なくて大丈夫なの!?」と叫んだ。すると父はこう言った。

「息を止めていたら、放射能は入ってこないから」

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次の日、父はいつも通りに外へ出て行くが、珍しく時計を忘れている。ユウトは父に時計を渡そうと、息を止めてドアを開けてみた。

すると、その先にもう一つドアがあり、壁には見慣れた防護服が。疑問に思いながらもう一つのドアを開けると、眩しさに咳き込み息を吸ってしまう。必死に口を押さえて転げ回るユウトの目に映ったのは、映画で見た、核戦争が起きる前の世界だった。

外は明るく暖かく、誰も防護服やマスクをつけていないし、映画で見るような服を着ている。もう放射能は無くなったのだ! 嬉しさに笑い声をあげると、悲鳴が聞こえ、パトカーで警察に連行されてしまった。

なぜ裸で暴れていたのか聞かれたが、何を言っているのかよくわからない。そこに、死んだと聞かされていた母が迎えに来た。父に、母が生きていたと伝えたい。そう思った矢先、テレビに父が映った。イエイリタクマは20年間、ハルカワユウトさんを拉致監禁していたという。ユウトは自分のことだとわかったものの、拉致監禁が何かわからない。

「お父さんに会いたいなあ......」

そう呟いたユウトに、母はこう言った。

「外は危ないから、もう絶対に出ちゃダメよ」

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関、小林、天﨑によるスタジオトークでは、小林が初挑戦したお父さん役の感想を。お父さんらしさの中に異常さを出すため、独り言のようだけど可愛がる、といったニュアンスで演じたそう。ここで関は、小林に年を取った人のキャラを無茶振りし、見事な老人声に関は大喜び! その後も老人声での返しを絶賛され、小林は「恥ずかしいよう(笑)」と大照れだった。

この他、自殺を図ろうとした親子に起こった、不思議な出来事にまつわる怪感話も。

次回5月7日(金)の放送は、安元洋貴と日笠陽子が登場。ラジオのようにテンポの良い掛け合いで爆笑トークを披露する。もちろん怪感話もお届け!

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