幻想的な輝きを放つ、近未来的な光景――工業地帯景観を愛してやまない人を"工場萌え"と呼び、ハリウッド映画「ブレードランナー」はこの風景を参考に作られたという。
この工場の夜景を間近に見ることができる人気のクルーズ船、乗客の男女比は3:7で女性が7割。なぜかメカニックなものは男性が好み、女性は興味を示さないと考えがちではないだろうか。男性と女性は脳の作りが違い、男脳と女脳があるというのは本当なのか!?
江口のりこ主演、ドラマ25「ソロ活女子のススメ」(毎週金曜深夜0時52分~)。主人公・五月女恵は、ひとりで好きな場所に行き、ひとりで好きなことをして、ひとりの時間を楽しむ......そんな彼女を「ソロ活女子」と呼ぶ! ここで第4話「ソロ工場夜景クルーズでソロ活女子が紡ぎあう」を振り返る。
ソロ活4「ソロ工場夜景クルーズ」
「いざ、SFの世界へ」
恵は工場夜景見学のクルーズ船ツアーでソロ活。一見すると男性向けと思われそうだが、果たして......。
クルーズ船は豪華な雰囲気で気持ちも高まる。
「客室に座ってガラス越しに夜景を見るもよし。夜風に触れながらデッキで直に見るもよし、か」
人気のデッキに上がった恵は、女性客の多さに驚く。
「工場萌えに男女の区別は関係ないのか......っていうか、やっぱり男女の脳の違いなんてないんじゃないか」
クルーズ船が出航する。横浜の夜景が恵の目の前に広がる。
「改めて見ると、横浜の夜景も綺麗......こんなに真剣に横浜の夜景を眺める、しかも海から。こんなことなかったな」
クルーズ船は、京浜工業地帯へ。日本の工業を支える「太平洋ベルト」として社会科の授業で習った場所でもある。
「授業じゃピンとこなかったけど、もし子供たちにもこれを見せたら、一発で『太平洋ベルトすげえ!』ってなるだろうに」
製油所の巨大プラントは、幻想的な美しさ。
「お~近くで見ると、迫力あるな~。未来の建物のようでもあり、ノスタルジーを感じる昭和の遺産のようでもある不思議な建造物。しかし、なんであんなに複雑な形をしてるんだろう?」
恵が見入っていると、隣にいた女性客から声をかけられる。絶景を前に落ち着いている彼女は工場夜景上級者、しかもソロ活のよう。クルーズ船には7、8回乗っているという彼女は、「大丈夫ですか、話かけちゃって。ひとりを楽しんでるところでしょ?」と恵のソロ活の邪魔はしないよう気遣いを。さすがソロ活の先輩!
先輩は、豊富な知識で恵にあれこれとうんちくを教えてくれる。
「さすが7、8回も乗ると知識もハンパない。っていうかオタク?しゃべりたくてしょうがない?」
恵は、ソロ活を始めて店員でもない客にここまで話しかけられたことはなかった。今日は珍しいパターンだ。
さらに、先輩の話に興味を持った別の女性が話しかけてくる。ソロ活後輩のようだ。
「夜景工場クルーズは人間大好き系ソロ活女子の集まりか!?」
工場から立ち上る煙のようなものは、機械を冷やす時に出る水蒸気で害があるものではない。煙突から出る炎は余ったガスを燃やして害がないようにしている。気になる質問をぶつけグイグイくるソロ活後輩に、優しく答えてくれるソロ活先輩。ちょっとした女子会みたいになってる。
クルーズ船は"川崎のモン・サン・ミシェル"と呼ばれる一番の人気ポイントを経て、光に浮かび上がる製油所へ。まるで光の城だ。
「ライトアップされているわけではない。作業に必要なライトが点いているだけ。今、この瞬間も何か私たちの生活に必要なものが生み出されていると思うと、感動的ですらある」
工場夜景を堪能した恵たちは客室に戻って一息つく。
「なぜか分からないけど複雑な感じが、配線むき出しのロボットみたいな感じでいいですよね」
恵の言葉に、先輩は「正解!」と、うれしそうに応える。工場はどうして、そんな形をしているのか? 先輩が教えてくれたその理由には、人間の生き方に通じる学びもあった。男女は関係ない。子どもの頃、ままごとじゃなくてヒーローごっこをしたかった......そんな女子にも、ぜひ体験して欲しい。
「TVer」でも期間限定配信中!「ひかりTV」「Paravi」では、これまでの全エピソードを配信!
今回の"ソロ活"情報!
「工場夜景ジャングルクルーズ」
日本が誇る工業地帯のひとつ「京浜工業地帯」の幻想的な工場群を運河から眺めることができるジャングルクルーズ。工場内は安全面から基本的に立ち入り禁止だが、このクルーズは海から近距離で工場を見学できる。闇夜に浮かぶ幻想的な世界。なぜか圧倒的に若い女性のリピーターが多い。
ドラマ25「ソロ活女子のススメ」(毎週金曜深夜0時52分放送)、4月30日(金)放送の第5話は?
第5話
「ダイジェスト出版」編集部の契約社員・五月女恵(江口のりこ)は、好きな時に好きな場所へ行き、ひとりの時間を楽しむ"ソロ活"に邁進中。フランス料理のフルコースディナーの予約を取ろうと様々なお店を調べる恵だったが、「二名様から予約可能」の壁に直面していた...。途方に暮れていた時、会社の上司・黒田彩子(小林きな子)からお店を紹介してもらい、なんとか予約がとれた恵。意を決してお店へと向かった恵は店内の雰囲気に圧倒され...。