手袋やビニール袋で完全防備し、ハンバーグを作る夏奈。材料となるひき肉は、死体の一部を切り刻みミンチ状にしたものだった!:私の夫は冷凍庫に眠っている

公開: 更新: テレ東プラス

4月24日(土)夜11時25分からは、サタドラ「私の夫は冷凍庫に眠っている」第3話を放送。「婚約者をミンチにしてハンバーグにするとか常軌を逸してるけど、謎が多くて展開が気になる」「亮が何考えてるのか分からなくて怖い! きっとタダじゃ終わらないよ~このドラマ!」と、SNSでは早くも話題です。

reidan_20210423_01.jpg▲4月24日(土)放送、第3話より

人気小説投稿サイト「エブリスタ」に投稿され話題となったラブサスペンスドラマを実写化。この人がいる限り、自由な生活は手に入らない...そう思ってキチンと殺したのに...殺した相手が普通に帰ってきた?! 殺したはずの相手が生きていて、再びその人と生活する!今までにない衝撃の本格ホラーサスペンス。ふたりはどのように同居するのか? 夏奈は再び現れた2人目の夫も殺してしまうのか? 一度見たら、続きが気になって抜け出せなくなるはずです!

「テレ東プラス」では、毎週ドラマの内容をプレイバック! 今回は、4月17日に放送された第2話「生贄」の内容をお届けします。

(優しいフリをしているのは今だけだ。殺しても生き返ってくるこの悪魔は、殺すだけじゃ足りない...!)

如月夏奈(本仮屋ユイカ)は、婚約者である佐藤亮(白洲迅)の暴力に耐えかね、突発的に殺害。死体は倉庫にある巨大な冷凍庫に隠したが、殺したはずの亮がなぜか生きている。「殺すだけじゃ足りない」――そう考えた夏奈は、恐ろしい企てを思いつく。

(私を悩ます悪魔を葬り去るには、どんな手段を講じればいいか...。素晴らしい名案が浮かんだ。私がこの手で殺した亮を、生き返った亮に食べさせてやる!)

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手袋やビニール袋で完全防備し、ハンバーグを作る夏奈。材料となるひき肉は、死体の一部を切り刻みミンチ状にしたものだった。

翌朝。ソファで眠っていた夏奈を優しく起こす亮。

「俺、昼めし食わずに出かけるから」

「どこに?」

「職探し。ここのところ怠けてたって反省してるんだ。ほんとごめんな。もうすぐ夏奈の夫になるんだし」

身を固くして警戒する夏奈に、亮は別人のように優しく微笑みかける。

「俺、いい夫になるからさ」

(そんな言葉に騙されない。すぐデーモン亮の本性が現れるに決まってる...!)

夏奈は慌てて夜中に仕込んだハンバーグを弁当箱に詰め、玄関で手渡す。「やったぁ! おかず何?」と無邪気に喜ぶ亮に「ハンバーグだよ」と告げるが、ふいに異変に気づく亮。

「なんか変な匂いしない?」

亮は鼻をクンクンさせ、周囲を嗅ぎ回る。夏奈は「キッチンの生ゴミ、溜まっちゃってるから」と取り繕い、あたふたとアロマスプレーを振り撒く。怪訝な顔をしながらも、亮は出かけてゆくのだった。

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死体で作ったハンバーグを亮が食べると思うと急に吐き気をもよおし、トイレへ駆け込む夏奈。トイレから出ると玄関のチャイムが鳴る。訪ねてきたのは、向かいの家に住むミステリー作家の孔雀(斉藤由貴)だった。

「ちょっと息抜きしたいから付き合ってくれない? 甘いもの食べて1人で太るの嫌だから、あなたも道連れ!」

そう言って洋菓子店の包みを見せられると、夏奈は思わずクスッと笑う。2人は庭のテーブルでケーキを食べることに。

「...なんか変な音がする。あそこから」

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孔雀が指さした先にあるのは、死体が隠してある倉庫。冷凍庫からブーンと低く歪んだ音が響き、夏奈は顔を強張らせる。

「冷凍庫の音だと思います。うちに入りきらない食材入れてるんです」

「2人きりなのに? 一体どんな贅沢してるの。それとも、あの一匹がそんなにいっぱい食べるの?」

「一匹?」

「亮くんのこと」

苦笑いする夏奈。ふと、ケーキの箱に貼られた洋菓子店のラベルが目に入る。偶然にも、そこは夏奈と亮が出会った店だった。

半年前のこと。その洋菓子店に入った夏奈は、先客の親子が仲睦まじくケーキを選んでいる様子を見ると、居心地悪そうに踵を返して店を出ようとする。

(ドンッ)

後ろにいた男性客にぶつかってしまう夏奈。

「ごめんなさい!」

慌てて謝るも、相手は持っていたケーキの箱を落としてしまい、中はぐちゃぐちゃ。

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「僕、もう一回買うんで、よかったら一緒に食べてくれませんか?」

「...それはナンパか何かですか?」

「いえいえ、違います! 僕、今日が誕生日で。お祝いにケーキ買ってみたんだけど、やっぱ1人じゃ恥ずかしくて。誰かいてくれたらなって...」

「私も...同じです。誕生日、今日...」

その相手こそが、後に婚約者となる亮だった。

「ふぅん、それが彼との出会い...」

「あれから半年です」

「で、もうじき結婚までしちゃう?」

「誰に聞いたんですか?」

「昨日彼から」

(私が殺したはずの亮、間違いなく生き返ってる。殺すだけじゃ足りなくて、ひき肉にしてやったの)

その頃、亮はレストランの面接を受けていた。提示された給料に、「そんなに安いんですか!?」と驚きの声を上げる。

「働くのって大変なんすね」

店を後にし、ため息をつく亮。その様子を何者かが盗撮していた。

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面接を終えた亮は、ベンチに座って弁当箱の蓋を開ける。しかし手を付けることなく、中身をゴミ箱へ捨ててしまう。

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一方、夏奈と孔雀は室内に移動し、ティータイムの続きを楽しんでいた。窓際のテーブルで「何か話しにくいことがあるんじゃない?」と聞かれ、否定する夏奈。

「他人に頼るのが苦手な人って、ひとり孤独に真っすぐ突き進んで行っちゃって、いつかポキッと折れてしまう。そういう人、何人も見てきた。だからあなたのことが心配」

そんな孔雀の言葉に、夏奈は意を決したように

「もうひとり、いるんです...」と告白する。しかし孔雀にその真意は伝わらず、

「自分の中にいるもうひとりの自分って、別人格だから! ドッペルゲンガーっていうの知ってる? もしもドッペルゲンガーが現れたら、そこは霊界への入口だから。気をつけて!」

暴走気味に話す孔雀。夏奈は苦笑しながら「もうひとりは私じゃなくて...」そう打ち明けようとすると...

(ドンドン!)

突然、見知らぬ男が庭から窓をノックした。

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怪訝そうに対応する夏奈に、男は

「ごめんなさい! お留守かと思って勝手に入ってしまいました。お向かいに住まわれているミステリー作家の孔雀先生ですよね?」

と孔雀を見やる。男は不動産取引の仲介を取り扱っており、唐沢幸介(青柳翔)と名乗った。

「この辺で一番長くお住まいなのが、こちらと孔雀先生のお宅だと聞きまして」

「彼女も私もここを離れる予定はありませんよ」

孔雀に名刺を渡そうとする青柳だが、孔雀は冷たくあしらう。

「お2人に営業する隙はないってことですか...。承知いたしました。ウロウロしちゃってごめんなさい! あっ、この間、こちらへ一度伺ったんです。その時、男性が対応してくれたんですが...」

「彼は今、出かけています」

「お2人でお住まいなんですか?」

「ええ。それが何か?」

「いえ、立ち入ったことを聞いて失礼しました。デリカシーが足りなくていけません。失礼します」

唐沢は笑顔で去って行った。

(ひき肉で作った自家製ソーセージ。ひき肉っていっても、3割はただの肉じゃない...)

夜、キッチンでソーセージを茹でている夏奈のもとに、優しい笑みを浮かべた亮が帰ってきた。「美味しかったぁ! ごちそうさま」と、空になった弁当箱を夏奈に手渡す。

夕飯の支度が整い、2人で食卓へ。

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「うまそー!」と無邪気に箸を伸ばす亮を、夏奈は固唾を呑んで見守る。しかし亮の箸は、ソーセージではなく付け合わせのマッシュポテトをすくう。

「うん、美味い!」

今度こそソーセージを口に運ぼうとする亮。ちょうどその時...

(ピンポーン)

玄関のチャイムが鳴り、亮はソーセージを口にすることなく玄関へ向かっていく。

訪ねてきたのは意外な人物で...。

この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中です!

4月24日(土)夜11時25分放送! サタドラ「私の夫は冷凍庫に眠っている」第3話は...。

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如月夏奈(本仮屋ユイカ)と佐藤亮(白洲迅)の奇妙な生活は、相変わらず続いていた。だが冷凍庫には間違いなく死体が眠っている――夏奈は仕事の帰りにふと心理カウンセラーの母・木芽(浅田美代子)のオフィスへ。話をしている最中、冷凍庫が置いてある倉庫の鍵を閉め忘れたことを思い出す。一方、木芽が依頼した探偵・阿久津誠(おかやまはじめ)は、亮の履歴書を入手。内容を見た木芽は、ある不可解な点に気づく。

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