「10年ぶりにできた年下彼氏に”マンションを購入していること”を話すべき? 彼との関係がぎくしゃくしないか心配です」:生きるとか死ぬとか父親とか

公開: 更新: テレ東プラス

吉田羊さんが、めっちゃスーさんに似てる!という時があって面白い」「涙が出るね...じんわりとと沁みる良きドラマ」と共感の声続々! ドラマ24「生きるとか死ぬとか父親とか」(毎週金曜深夜0時12分)。原作は、ラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔をもち、女性からの圧倒的な支持を集める"独身のカリスマ"ことジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いたリアルストーリー。主人公のモデルはジェーン・スー自身であり、そんな主人公を吉田羊が演じている。

主人公・蒲原トキコ(吉田)は20年前に母を亡くし、今では父の蒲原哲也(國村隼)がたった一人の肉親。愛嬌はあるが破天荒な70代の父、独身で勝気な40半ばの娘。ひとたび顔を合わせればギクシャクし一度は絶縁寸前までいった二人だが、今では時々外食しながら話をする関係になっている。そんなある日、トキコは父についてのエッセイを連載することになった。ネタ集めのため父に会うたびいろいろな家族の思い出を聞く。しかしそれは楽しい記憶ばかりではない。母との出会い、全財産の喪失、そして他の女性の影...。父への愛憎と家族の表裏を描く、普遍にして特別な家族の物語をおくる。

ikirutoka_20210422_01.jpg
さらなる今作のみどころは、トキコがパーソナリティを務めるラジオ番組「トッキーとヒトトキ」の人気コーナー"晴れときどきお悩み"。ジェーン・スー自身もラジオ番組でのお悩み相談コーナーが大人気! 今作のラジオシーンのセリフはすべてジェーン・スーによる監修のもと制作。夫婦関係や友人関係、SNS社会や見た目の悩みまで、様々なお悩みをキレ味のよい言葉でスパッと解決していく!

「テレ東プラス」では、毎週"晴れときどきお悩み"で紹介されるお悩みを紹介。爽快で心が軽やかになるトッキー節、トッキー語録の数々をあますことなくお届け!

※以下、ドラマのネタバレを含みます。

ikirutoka_20210422_02.jpg

真実を伝えて、ぎくしゃくするような男ならそれまで

リスナーからのお悩み「私は34歳で独身、事務の仕事をやっています。気がついたら仕事一筋。そんな私のこれまでの楽しみは貯金でした。そして三年ほど前に、その貯金を資金にして都内にマンションを買いました。老後も独りで生きていくことの不安を考えると、賃貸よりは持ち家の方が安心できると思ったからです。もちろん銀行で融資を受けましたが、そちらも順調に返済しています。

そうやって独りで生きていくことを覚悟していた私ですが、なんと最近、彼氏なる存在ができました。十年ぶりのことだったので、自分でもびっくりしています。悩んでいるのは、私がマンションを持っていることを彼氏に正直に打ち明けるべきかどうか、ということです。彼は私の家に遊びに来ると『すごく広いねー』と驚いていました。そして話しているうちに、私が自力でマンションを買ったなどとは一ミリも思っていないことに気づいたのです。どうやら彼は、私が親から援助を受けて部屋を借りていると思っているようです。

トッキーさん、どうすればいいでしょうか? 正直に自分で買ったと打ち明けるべきでしょうか? それを告げることで、彼が気後れして関係がぎくしゃくしてしまうことが怖いのです。ちなみに、彼氏は三つ年下の31歳です」(ラジオネーム:しんなりモナカ)

トキコ「いやーローンを背負える度胸がカッコいいよ。いやもうカッコイイ。とは言ってもこれ、彼の想像力の欠如を責める話でもないしねえ」

TBX東アナウンサー(田中みな実「ねぇ~これ難しい......」

トキコ「確かに自分の彼女がウン千万の買い物をしているっていう事実は、彼をひるませるかもしれないし、コンプレックスを刺激しちゃうかもしれない。男も大変だよね、だって家を買うのは男の仕事ってことになってんだから世間では。でもさ、そんなことで破局するなら、それはそれで仕方ないんじゃないかな。だって、しんなりモナカさんは一度は老後の安心をお金で買おうと覚悟を決めたわけでしょ」

東アナ「そうですね。そのために買ったわけですからね」

トキコ「しんなりモナカさんは、そうやって、ウン千万の買い物ができるほど肝の据わった女性なんだから、シレっと言ってみたらどうですか? 真実を伝えて、ぎくしゃくするような男ならそれまでだし、逆に全く気にしないような素敵な彼だったら最高のパートナーになるかもしれないじゃない?

他人から見たらゴミに見えるものでも、遺族にとっては大切な〝記憶〟

ikirutoka_20210422_03.jpg▲左から、「トッキーとヒトトキ」ラジオディレクター中崎役:オカモト"MOBY"タクヤ(SCOOBIE DO)、構成作家・近田役:森本晋太郎(トンツカタン)、ラジオ音響担当・遠山役:ヒコロヒー

リスナーからのお悩み「私はこの一年間浪人生活を送っていたのですが、今年、志望していた大学に合格することができました。今は晴れやかでとってもウキウキした気分です。大学には自宅からは通えないので、通学できる祖父母の家から通うことになりました。祖父母には快く受け入れてもらい、これ以上の環境はないのですが、問題が出てきました。

私はかつて叔母が使用していた部屋を使わせてもらうのですが、その叔母は10年前に他界しており、遺品がたくさん残っています。キャリアウーマンで独身貴族だった叔母の部屋は、壁一面びっしりの本やCDやDVD、そして大量の衣服が残っているのです。本やCDは私も大好きなのでありがたいのですが、衣類に関しては何着かは貰えても形が古いものやサイズが合わないものなど、ゴミが出ます。他にも大量の雑誌や劣化した靴など、どうしようもないゴミがたくさんあるのですが、祖父はそれらを捨てたくないようなのです。

もちろん気持ちはわかります。でも、どうしようもないものだから、捨てるしかないと思うのです。どうすれば、祖父に断捨離を承諾してもらえるのでしょうか? アドバイスをいただけると嬉しいです」(ラジオネーム:おたんこナス 19歳)

トキコ「バカモン!って頭ごなしに怒りたくなるけど、まだ19歳だもんね。わかんないよね。私もわかんなかったかな、19歳の時にそういう気持ちっていうのは」

東アナ「おじいさま、おばあさまの?」

トキコ「うん。自分たちより先に子どもを亡くした親のつらさをね、もう一度ちゃんと考えてほしいな。〝ゴミが出ます〟って書いてあるけど、ゴミじゃないんですよ。私も若いころに母を亡くしてるけど、いまだに母の荷物がありますよ。捨てても捨ててもまだある。クリーニングに出してしまったままの服とか、もうたくさんある。どうすれば断捨離を承諾してもらえるでしょうか、と書いてありますけど、それは諦めてください。他人から見ればゴミに見える物でも、遺族にとっては大切な"記憶"なんです。使い道はないけどゴミじゃないってものが世の中にはあるんですよ。人間には捨てられない記憶があるんです」

果たして4月23日(金)深夜0時12分放送、ドラマ24「生きるとか死ぬとか父親とか」第3話では、どんなお悩みが寄せられるのか?

現在この放送は、「ネットもテレ東」で、期間限定配信中です!

第3話あらすじ

ikirutoka_20210422_04.jpg
父(國村隼)から、食物アレルギーの疑いがあると一報を受けたトキコ(吉田羊)は、病院に連れていくことに。しかし、診断結果は何事もなく、せっかく来たからという理由で突然「顔のシミを取りたい」と言い出す父。呆れたトキコは学生時代からの女友達である北野(中村優子)とミナミ(石橋けい)に愚痴を言う。いまや「男性の美容」は普通のものだと頭ではわかっているはずのトキコだったが...。

PICK UP