お弁当作りに公園デビューまで! 大学の先生がなぜ「専業主夫」に? そして1年半後...:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「元気!やる気!勇気!第2の故郷日本で!YOUの本気がてんこ盛りSP」。日本との深いつながりに笑いと感動がてんこ盛りの95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

you_20210412_01.jpg(2020年2月17日放送)

成田国際空港で声をかけたのは、3カ月前にアメリカ合衆国から引っ越してきたマシューさん(当時43歳)。この日は来日する祖父母を迎えに来ていた。そんなマシューさんのお仕事は「主夫」。以前は大学の先生だったが、来日を機に主夫に転身したという。

「初めての日本生活で初めての主夫だから、てんてこまいだよ」と、家事の大変さに悲鳴をあげるマシューさんに新米主夫ぶりを見せてもらいたいとお願いすると、快諾してくれたので密着決定!

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3週間後、朝6時半にご自宅に伺うと、出迎えてくれたのは出勤準備中の妻のエイミーさん(当時43歳)。マシューさんは...というと、まだ就寝中だ。30分後にエイミーさんに起こされ...、寝起きドッキリ(笑)! 目覚めたらいきなり密着カメラの状況に慌てつつ、そばで眠るマギーちゃん(当時10歳)とペニーちゃん(当時4歳)を起こし始めた。

こうして、妻よりあとに起きる主夫のてんてこまいな1日がスタート! ここからが大忙しだ。

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この日の朝食は、コーンフレークにミルク...、新米なのでまだまだ料理は苦手。さらに幼稚園に出かけるペニーちゃんが「髪の毛やって」とねだるので、どうにかローポニーテールに。やり方は日本で初めて覚え、今は三つ編みも勉強中なんだって。

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そして、幼稚園に忘れてはならないお弁当の中身は? ペニーちゃんが予想したとおり、いつものサンドウィッチ(前夜にマシューさんが作り置き)に、チーズにリンゴ。だが、お弁当箱はご覧のとおり...。

そんなマシューさんが主夫になった理由は、エイミーさんの社会復帰だった。2008年に結婚したときは2人とも大学の先生だったが、翌年マギーちゃんが生まれたのを機に、エイミーさんは専業主婦に。マシューさんは夜遅くまで働き続け、たまの休日も倒れるように眠るだけだったという。そんなとき日本の大学からエイミーさんに英語教師のオファーが。

「次は僕が主夫になるのが公平だって思ったよ」と考えたマシューさんは、働くエイミーさんに代わり家族を支えようと主夫になる決意をしたのだ。

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夕方6時、帰宅したエイミーさんが夕食作りを始めた。マシューさんは、「もし僕が作ったら、みんな死んじゃうからね」と考え(笑)、やるのは準備までで、調理はいつもエイミーさんにお任せしているそう。キッチンに立つエイミーさんにチューをして、「料理している彼女がかわいくて...キュンとしちゃったんだ♡」と愛を伝えると、エイミーさんも、「私は彼と出会って幸せだわ。私よりこまめに掃除をしてくれるし、子どもの面倒も見てくれる。主夫としてがんばっているわ」と、夫への感謝を語った。

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こうして出来たママ特製の揚げ餃子で夕食が始まったとたん、ハプニング勃発!

ペニーちゃんがうっかりコップを倒し、マシューさんの太ももにドリンクがぶちまかれたのだ。ペニーちゃんは謝りながらベソをかいていたが、許してもらえるとわかると、「パパあのね...大好きよ♡」とハグ。こんなことは日常茶飯事、娘にこんなにかわいく言われたらパパは怒れない(笑)。

翌日は子どもたちと公園へ。遊具で楽しむ2人をよそに、マシューさんは他の家族が気になって仕方がない。学校がまだ始まらないマギーちゃんは友だちがいないので、パパとしては、なんとか公園でチャンスを作ってあげたいのだ。そのためには"公園デビュー"が手っ取り早いが、マシューさんはシャイで話しかけるのが苦手...。それでもどうにか覚えた「ペニー4歳、マギーちゃん10歳」という少ない武器(日本語)を使って、仲良し作戦スタートだ!

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そこへ親子が現れ、「こんにちは!」と声をかけて好スタートのマシューさん。ところが、うっかり「日本語がわかります」と表現をミスってしまい、それを信じて話題をふってくれたママと会話がかみ合わず、一時は大ピンチに。しかし例の武器を使って必死に会話するうちに打ち解け、子ども同士も砂場で遊び始め、とてもいい感じに仲良くなれた。主夫YOUはがんばった!

さっそくママ友さんに話を聞いてみると、「スゴい大らかで優しかった。そんなに違和感もなく、一緒に遊んでくれたら子どもの刺激になる。また会えたらいいなって感じです」と、好感触! マシューさんの公園デビューはひとまず大成功のようだ。そしてマギーちゃんから、「一緒に遊べる友だちをもっと作って日本語でおしゃべりしたいな」という思いも聞けたところで密着は終了。

あれから1年半後の現在、一家はどうなったのか。ということで、またも朝の6時半にマシュー家を訪れてみると...。

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前回はママが出迎えてくれたが、今回はマシューさんが登場! そして眠るママと娘たちを起こし、新作のお弁当も披露してくれた。1年半前に比べると、中身がぎっしりで確実に成長! 今も試行錯誤をしているというパパ弁だが、いちばん好きなものを聞かれたペニーちゃんは、「クラッカー!」と元気に答えた。それは手作りじゃないけれど(笑)。

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かつて友だちを欲しがっていたマギーちゃん(現在6年生)には、新しい友だちがたくさんできたそう。いまやグループ登校の班長にも選ばれ、特権の班長帽を被って元気に登校している。

マシューさんが、「僕たちはもっとこの地域に溶け込んでいきたいと思っているよ」と語ってくれたところで密着は終了。最後に、コロナ禍でもステイホームを楽しく過ごすための「ダンスパーティー」も披露してくれた。みなさん、これからも日本でずっと仲良く楽しく過ごしてね~。

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