加藤浩次のビジネスマインドに影響も...いま注目される大企業の新規事業とは? 話題の「ARCH」に潜入

公開: 更新: テレ東プラス

大企業に日本の悩みを解決してもらおう! 新番組「巨大企業の日本改革3.0 『生きづらいです2021』~大きな会社と大きな会社とテレ東と~」(毎週月曜深夜0時35分)がスタート! 大企業と大企業が手を組み、世の中の"不の解決"に立ち向かうリアルな姿を描く経済リアリティSHOWだ。MCを担当するのは、朝の顔としてもおなじみで大企業からフリーになったばかりの加藤浩次。「池の水ぜんぶ抜く大作戦」「モヤモヤさまぁ~ず2」などを手がけ、クリエイティブビジネス制作チーム・部長としての顔を持つ伊藤隆行チーフプロデューサーとともに、さまざまな企業の新規事業担当者と向き合う。

kyodaikigyo_20210405_01.jpg▲右から、MCの加藤浩次、伊藤隆行チーフプロデューサー

3月29日(月)に放送された第1回目は、新規事業をミッションとする大企業が40社以上入居する世界初のインキュベーションセンター「ARCH」(虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー)へ。「なぜ大企業なのか」「大企業の新規事業とは」をテーマに、ビジネスの最前線に迫った。

kyodaikigyo_20210405_02.jpg▲世界初のインキュベーションセンター「ARCH」(虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー)

「テレ東プラス」は、熱いビジネストークが展開された「ARCH」の収録現場に潜入! 加藤と伊藤Pは、まず「第一生命保険」の会議室へ。現在新規事業案として進めている"トラベルドクター(人生最後の旅行を叶える)"の内容を知った加藤は、早くも興味津々。すると伊藤Pも「そこを撮れば旅番組になりますよね」と提案。加藤も「いい! 『トラベルドクター』って番組、面白そう」とコメントし、早くも「テレ東『旅』×第一生命『新規事業』 番組『トラベルドクター』(仮)最後の旅」MC:加藤浩次案が浮上する。

「日本の企業の最先端をいってるのかも。5年後10年後に当たり前になるかもしれないビジネスの種を作っているんだ...なるほどね! 次はどこですか?」と次第に前のめりになる加藤のコメントが印象的だった。

番組後半では、Facebookの日本法人を立ち上げた、「アンカースター」CEOの児玉太郎氏をゲストに招き、「パーパス=存在意義」の必要性についてトークを展開。テレビ東京のパーパス、この番組のパーパスを考えることの大切さを紐解いた。

番組の冒頭では「大企業に日本の悩みが解決できるんですかね?」と疑心暗鬼だった加藤だが、収録を経て「非常に面白かった。今後展開がどうなるのかわからない楽しさを感じました。出口が想像できるのが『見える番組』だけど、これは出口が全く想像できない番組。そういうのは自分でやっていて面白いし、テレビ東京でやる意味も非常に大きいと思います。今後この番組がうまくいくのかどうなのか、まずは伊藤さんと一緒にこの番組の"パーパス"をしっかり考えたいと思います」とコメントした。

収録後、伊藤チーフプロデューサーと番組を担当する工藤里紗プロデューサーを直撃インタビュー。番組の見どころなど、思う存分語ってもらった!

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"極楽とんぼ"の加藤浩次ではなく、"働く人""生活者"としての加藤浩次の目線で臨んでくださっていると感じました

――まずは初回収録を終えての感想から教えてください。

伊藤「今回の収録を通して、新規事業を担当されている方は働く人の基本である情熱を持っていて、それを恥ずかしがることなく前面に出し、仕事としっかり向き合っているなと感じました。日本はまだまだ捨てたもんじゃないし、頼もしいなと」

工藤「新規事業に携わることができて嬉しいと思っている方が多く、"今がいい"というポジティブな言葉が飛び交っていたのが印象的でした。それにはこの『ARCH』という場所が大きく関係しているのではないかと...。まずは本社から離れた"場"であることがキーだなと。虎ノ門にあり、40社以上の大企業の新規事業部だけが一堂に会する場所なので、本社の会議室では言えないこともここでは言える。そんな場所だと感じました」

伊藤「新規事業が従来の事業と全く関係ないものだったり関係あるものだったりと実に様々で、どれも興味深いものばかり。収録しながら何度も、『これはテレビ番組になりますね』と言うほどアイデアの種が詰まっていました」

――MCを加藤浩次さんが担当されていますが、起用の理由を教えてください。

工藤「加藤さんは、経済から生活まで様々な情報に触れていらっしゃいますし、色んな経営者の方にお会いしているので、ビジネスや世の中に対する感度、そして何よりも‟人、人間"への感度が高いと感じておりました。その中で、今回の番組で関わる、今起きている事に興味を持って落としこんで‟自分の言葉"でお話しができるという点が、今回MCをお願いした大きな理由です。『ARCH』でも、本当に色んなことに興味を持ち、真っすぐ疑問をぶつける姿が印象的でした」

伊藤「加藤さんは自分をしっかり持っていらっしゃる方。番組をご覧になったみなさんは感じていただけたと思いますが、今回の番組は、極楽とんぼの加藤浩次ではなく、"働く人""生活者"としての加藤浩次の目線で臨んでくださっていると感じました」

工藤「大企業だからこその強さや可能性も理解されていらっしゃいますし、その一方で問題点もわかっていらっしゃる。今後も、生きづらさを知っている加藤さんならではの言葉が出てくると思います」

kyodaikigyo_20210405_04.jpg▲「アンカースター」CEO・児玉太郎氏と熱いトークを交わす加藤と伊藤P

――伊藤さんが出演者としてご登場されることについて、テレビ東京としての意図があるのかなと思いました。

工藤「テレビ東京をどうするか、テレビ業界をどうするかなど問題が山積している中、"多くの場面で生きづらさを感じているのかな?"と思いまして...(笑)」

伊藤「生きづらい...(笑)。クセが強いプロデューサーたちが集まったクリエイティブビジネス制作チームが立ち上がって1年経ちました。これまで自分は番組を作るプレイヤーでしたが、それだけじゃなくなってきたなと感じています。いろんなタイプの人がいて、それぞれのストロングポイントを活かし、形にしていくためのサポートもしていく。番組だけでなくイベントや配信を含めたコンテンツを作ることが求められる中で、社内の色んな部署と組んで仕事をしていくことが多くなりました。もちろんつらいこともありますが、決してそれだけではなく、自分が知らない部分を発見することができて楽しくもあるんですよ」

工藤「ビジネスパーソンの皆さんが、自分自身を伊藤部長の姿に投影して見ていただけたらいいなと思っています」

――さまざまな企業の新規事業に触れ、テレビ東京の今後も見えてくるのでしょうか。

伊藤「最近、テレビに固執していてはいけないと考えていたのですが、それが今回皆さんとお話をして、より確信に変わりました。私たちは番組のことを"テレビ番組"と言っていますが、果たして視聴者の皆さんは、テレビ番組だと思って見ているのだろうかと。もっと私たちは、番組=コンテンツ、テレビ局員ではなくコンテンツメーカーだと思うくらいでいいのかもしれない」

工藤「昔は"テレビ=お茶の間"でしたが、今は"テレビ=電車""テレビ=お風呂"など、人によって見る場所もデバイスも変化していますからね。"テレビってそもそも何だっけ?"みたいなことを考える時かと思います」

伊藤「となると重要になってくるのは"テレビ東京が作る番組のパーパス"。視聴率だけでなく、文化度に何かしら貢献するという指標も大切になります。多くの方に見ていただくだけでなく、深く見ていただくことにも注意を払っていきたい。番組に参加して改めて感じました。この番組を通して、テレビ東京としてもタッグを組めるパートナーが見つかっていくといいなと思います。それは番組のスポンサーという従来の形ではなく、一緒に会社を大きくしていくためのパートナー。形も番組ではなく、ひょっとするとイベントやCM、ショートムービーかもしれない。この番組には、そんなワクワクさせるものがあると思っています」

――ビジネスパーソンには間違いなく刺さる番組だと思いますが、どのような方に見ていただきたいですか?

伊藤「学生や若い世代の方が見たら、きっといい刺激を受けると思います」

工藤「今回企業のお話を聞いて、会社も人も同じだと感じました。大事なのは、"相手を思って何をするかということ"で、それはビジネス論だけでなく人間関係においても同じ。生きづらいなど"不の解決法"はみんな関心があることなので、見ているだけできっと新たな発見があると思います」

(取材・文/玉置晴子)

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4月5日(月)深夜0時35分放送「巨大企業の日本改革3.0 『生きづらいです2021』~大きな会社と大きな会社とテレ東と~」第2回は、日本の大企業の勝ち方や「パーパス」を持つことの意味、大手印刷会社の新事業について迫ります。どうぞお楽しみに!

現在、第1回の放送を、「ネットもテレ東」で期間限定配信中です!

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