コロッケに唐揚げ、メンチカツまで梅づくし! 種もムダにしない梅農家の超簡単梅ごはんレシピ

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼11時40分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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3月19日(金)の放送は、埼玉県越生町(おごせまち)で昼めし旅。東京・池袋から東武鉄道を乗り継ぎおよそ1時間。梅の里として知られる越生町は、毎年2月下旬から3月上旬にかけて梅の花が咲き誇ります。

なかでも越生梅林は関東でも有数の名所。およそ2ヘクタールある園内には1000本もの梅の木が植えられ、毎年、梅まつりも行われています(2021年2月13日~3月21日までイベントは中止)。そんな梅の里を、演歌歌手のさくらまやさんがご飯調査します。

地元民に人気! 名物梅入りコロッケ

まずは、地元で人気の名店へ。

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昭和25年創業の「肉のひろさわ」。埼玉県産の肉にこだわり、お手頃価格で販売する自家製の惣菜が評判です。

名物の「越生の梅コロッケ」に使っているのは、地元の梅農家から仕入れた手作りの梅干しです。それを細かく刻んで、ペースト状の練り梅に。種の周りにも、身が残っているので、網でこします。

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一度に使う梅干しは10キロ。しそ、酒、砂糖で煮込み、1週間寝かせるとペースト状の練り梅の出来上がり。自家製の練り梅を、ふかしたジャガイモと混ぜ合わせます。

10年前から販売し、珍しさとその味が評判を呼び、店の人気ナンバーワン商品に。ちなみに、梅干し10キロで作れる梅コロッケは1200個! 特別に店内で試食させていただきます。

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「ちょうどいい酸っぱさ。酸味もあるしコロッケの甘さも感じるし...おいしい!」とさくらさん。

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ほかにも、練り梅を混ぜた「越生の梅しそメンチカツ」や、豚肉で梅しそを巻いた「越生の梅しそロールカツ」も人気だそうです。おいしい「越生の梅コロッケ」、ごちそうさまでした!

梅農家の梅唐揚げ&梅干し種の野菜スープ!

続いて、約束をしている梅農園へ。「山口農園」の三代目・山口由美さんが畑を案内してくれます。園内には観賞用と食用を合わせ、300本もの梅の木が植えられています。梅は品種によって使い方が違うそう。園内にある樹齢が92歳の白加賀の梅の実は、肉厚で果汁がたっぷりなため、梅ジュースや梅酒によく使われるそうです。

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花の見ごろは2月下旬から3月上旬。梅の実の収穫は5月末から始まり、収穫量は15~16トンにもなるそう。この時期は枝切りや、形を整える剪定作業が中心。

次に由美さんが案内してくれたのは、園内にある売店。

最初に作った商品は、つぶれた梅をペースト状にした「おにぎり梅」。由美さんに梅作りを教えた今は亡き義父の正雄さんが、珍しく褒めてくれた商品なのだそう。

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他にも、梅干しペーストとみそを合わせた「万能梅みそ」や、梅の果汁と砂糖で作った「梅のみつ」など、女性ならではの目線で新商品を開発しました。

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特別に、おすすめの梅「十郎」の試食をさせていただくことに。十郎は皮が薄く、種も小さいため、梅干しにはぴったり。さくらさんも以前、梅を漬けた経験があり、梅干しが大好きだそうです。いただいたところで例のお願いを...。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」!

交渉成立! さっそく、園内にあるご自宅へお邪魔します。まずは、梅ごはんから。

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1.5合炊きの炊飯器に、ヘタと種(あとで使う)を取り除いた「十郎」を4~5粒ほど、お米と水と一緒に入れる。
2.冷凍してあった大根と、ツナ缶を油ごとすべて入れる。
3.調味料などで味付けはせず、そのまま炊き上げる。

続いて、梅の唐揚げ。

1. 鶏もも肉をひと口大に切って食品保存用袋に入れる。
2. 「おにぎり梅」をお好みの量を入れて揉み込み、小麦粉を混ぜる。
3. 油で揚げたら出来上がり。

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梅農家・山口さん夫婦の昼ご飯が食卓に並びました。

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炊き込みご飯のときに取り除いた梅干しの種を使って、種から出る出汁で作った白菜やえのきを入れた野菜スープ。野菜はすべて夫の博正さんが栽培したもの。調味料は使わず素材の味をいただきます。

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越生町の定番梅デザート。青梅の実を干さずに焼酎とシソ、砂糖で漬け込んだもの。まさに梅のフルコースといったお昼ご飯ですね。

可憐に咲く花や、ほんのりした甘い香り...梅の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと、由美さんは梅の収穫体験やジュース作り教室など、いろいろなイベントを開催しています。昨年春からは、若い人たちに梅の魅力を感じてもらうきっかけになればと、咲き誇る梅の下でのウエディング撮影会も行っています。

越生町の梅の魅力をこれからも伝え続けてくださいね!

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