たけし「オリンピックの総合演出、私にやらせてください。今からでも遅くない!(笑)」:レべチな人、見つけた

公開: 更新: テレ東プラス

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3月30日(火)夜11時6分からは、23時の密着テレビ「レべチな人、見つけた」がスタート。MCを「たけしのニッポンのミカタ!」スタート以来12年に渡ってタッグを組む、ビートたけし国分太一が担当します。

番組では、ディレクターが"世の中に1%くらいしかいないだろう!"という"レベチな人"を探し出し、普通の人とは次元が違い過ぎる生活をしている、我々には理解できない考えを持っている...など、"レベチな部分"をたけしさん・太一さんにプレゼン。世の中に1%しかいないだろうという人にこだわり、レベチな人のレベチな生活に完全密着し、レベチな人生を掘り下げていきます。

新番組のスタートを記念して、初回収録後のたけしと太一がリモート記者会見を開催。「テレ東プラス」では、会見の内容をご紹介します。

――先ほど初回の収録を終えたばかりですが、ビートたけしさんいかがでしたか?(記者会見進行:片淵茜アナ 以下同)

たけし「どうも! 番組名はいろいろ変えてますけど、『たけしの誰でもピカソ』とか色んな名前を使ってやってきて、今度は有り難く放映時間も23時台に昇格した(笑)とのことで、嬉しい限りでございます。過去いろんな番組をやってきましたが、今回の番組は、出来たものを放送するのではなく、出来る前のところから始まって放送が終わった時にようやく完成品になっているという...。食材を選んでから番組にしているみたいな感じですね。"相変わらずくだらないことやってるな"と...そんな褒め言葉を待ってます。(初回の収録は)笑って喜んで...面白かったですよ。まだこれは可能性があるなと。もっと笑わせてくれっていうのともっと危険な人を出してくれないかっていうのは思いましたね。放送コードとか、今そういうことがうるさいですから。テレビ東京もかなり勇気がいるけど、まだいけるなとは思います」

――ありがとうございます。では続きまして、国分太一さんお願いします。

国分「どうも国分です。まず、今日楽屋に入りましたら、置いてあった衣装がこれだけという状況で...(笑)。"顔だけしか映らないの?"というところはありますが、芸能界の中では一番のレベチであるたけしさんと番組を一緒にやらせてもらえるということ、内容的にも本当に普段見ないような方たちがたくさん登場します。"この人、本当にレベチなのかな?"という微妙な方が出て来たり...。今後の可能性と伸びしろを感じる番組になっていると思います。回を重ねていくごとに、この番組から新たなキャラクターが生まれるのではないかと。そこは大いに期待したいなと思っております。あとたけしさんもおっしゃった通り、ディレクターさんに『なんでこんなことやってるんですか?』とか、色んな質問を僕らがすることによって完成されていく番組なので、編集を経て放送される時にどんな感じに仕上がっているのか...僕も楽しみです」

――ありがとうございます。今回お2人には、収録後そのままの衣装でご登場いただきましたが...。

国分「本当は着替えたかったんですよ。あの、ひとついいですか? たけしさんこの格好で2階から14階まで上がって来てますから(笑)」

たけし「本当はズボンもあったんだけど入らなかったんだよ。入らなかったから自前になってるけど、下も(緑のズボンを)履いたらどう考えてもガマガエル。情けない...(笑)」

――ここからは、記者の皆様からのご質問を伺って参ります。「これまでお2人が出会った、特に印象的なレベチな人は?」。たけしさんはいかがでしょうか。

たけし「俺は映画とかクラシックとかジャズとかアートが好きで、絵も好きだけど、やっぱり歴史に残ってる人はちょっとランクが違うなっていうのはありますよね。ゴッホとかピカソを見ると『なんという印象派なんだ』と思うし...。最近遊びでピアノを弾き始めたんだけど、有名な曲を聞くと『この人のレベルはどうなってるんだ』って。そういう人たちを知ることも楽しいことだよね」

――国分さんはいかがですか?

国分「やっぱりたけしさんがレベチだなと。ふざけることを率先してやる一方で、フランスで賞をとったり...。皆さんもたけしさんの色々な顔を見ていると思いますが、そのどれもがレベルの高いものだと思っているので...。レベチなたけしさんの横で一緒に番組をやらせていただけることが本当に幸せです。たけしさんのようにはなれないですけど、近くにいて盗めるものは盗もうと思っております」

たけし「足立区に行くとよくレベチな人がいてね。電柱と友だちの人がいて『元気か?』って(笑)」

国分「たけしさんの地元ですからね」

――地域に絞ってレベチな人を探すのは面白いかもしれないですね。続いて『自分自身について"ここはレベチだな"と思っているけれど、なかなか理解されないと思っているところはありますか?』という質問です。たけしさん、いかがでしょうか?

たけし「今の芸能界っていろんな規制があって、本来ならとっくに芸能界から消えてるはずなのに、本当に俺はすごいな~と思うよね(笑)。これだけいろいろやって、まだ芸能界でレギュラー持ってるなんて、これはレベチだと思いますよ」

国分「たけしさん、本当すごいっすね!(笑)」

たけし「すごいよ、俺。普通事件起こした時点で出入り禁止だよ?(笑) ありがたいことで」

――国分さんはいかがですか?

国分「僕はあんまりないですけど、楽屋にこの衣装があっても、抵抗感なくすぐ着れたっていう点では"ある程度レベチなところまで来たのかな?"とは思います」

――続いて『番組でタッグを組んで12年になりますが、だからこそ知る"お互いの意外な一面"があれば教えてください』という質問がきています。たけしさん、いかがでしょう? 

たけし「太一くんは元々TOKIOで知ってるし、MCやってるのもずっと見てたから、一緒に組む時もどういう感じかはわかってたんだよね。悪い印象がないから"やる"って受けたわけだし...。なんかね、楽ですよ。(アイドル路線から)上手く移行したなと思うし、今の状態が太一くんなんだなって感じ」

国分「嬉しいです。ありがとうございます」

――国分さんはいかがですか?

国分「たけしさんってあんまり緊張しないイメージなんですけど、実は客前に立つとすごい緊張するっていうのと、客前に立つ時にルーティーンがあるというのを知って驚きました。『自分はできる、絶対面白い』と言って回りながら(客前に)出るらしいんですけど、そういう一面があるんだと知って、"たけしさんもやっぱり人間なんだな"って...」

――本番前にぐるぐる回るのがルーティーンになっているんですか?

たけし「浅草時代からだね。前の芸人が漫才やってる間、ぐるぐる回ってる。前の芸人がウケてお客の笑い声が聞こえると、『ウケてるウケてる。負けちゃいられない! たけしは面白い面白い面白い』って言って出てって、ハイって始まるの。いまだにやっちゃうね、やっぱり。たまに単独ライブやる時も、やっぱり楽屋で5分前くらいから何か喋りながら回り出すね。テンションが上がらないと、やっぱり客前って怖いもん。ウケなかった時の妙な沈黙っていうのはめちゃくちゃ汗かくもん。だから"1億円もらうか、1000円だけどウケる、どっちがいい?"って聞かれたら、俺は1000円を選ぶね、やっぱり。ウケなかったステージは何年経っても思い出すもん。ウケなかった時の挫折感ってすごいからね」

国分「意外ですよね! たけしさん、すぐ1億円取りそうな気がしますよね(笑)」

――たけしさんの意外な一面が垣間見られたところで、そろそろお時間となってしまいました。最後に意気込みを聞かせていただければと思います。まずは国分さんからお願いできますでしょうか。

国分「23時ってお家でゆっくりしたい時間だと思うんですけど、まさにそんな時間にピッタリな番組だと思っています。レベチな人をドキュメントで追いながら、スタジオでは楽しくワイワイと皆さんがどの時間から見ても楽しいと思えるような番組を作っていきたいと思います

――ありがとうございます。最後にたけしさんお願いします。

たけし「この番組はもうすぐ始まりますが、まだガタガタ言ってる(東京)オリンピックがありますね。あの総合演出、私にやらせてください(笑)。私がやれば、少ない予算であっと驚くような宇宙船を...そういうのをちゃんとやってみますから。今からでも遅くない!」

国分「いやたけしさん、何の話してるんですか? 意気込みですからね(笑)」

たけし「オリンピックってのはだいたい映画監督がやるもので...その私がこの番組をやってるという、この面白さってないですから! 太一くんと2人で、アマガエルみたいな格好してやってるこっちの身にもなってくださいよ。お願いですから観て下さい...クックッ、泣いてどうすんだ!(笑)」

3月30日(火)夜11時スタート! 23時の密着テレビ「レべチな人、見つけた」をどうぞお楽しみに!

【初回放送内容】
■レベチな能力を持った人...地味すぎる透視能力
青森県でレギュラー番組を多数抱えるお笑いコンビ「あどばるーん」の新山大は、実は透視能力を持つ超能力者。紙に書いた文字を当てることができ、的中率はなんと 100 パーセントだという。しかし、1 文字当てるのに1時間ほどかかる(調子の良い時は 20 分ほど)ため、宝くじも競馬も当てられない。また、透視能力のほかにも、新幹線の隣の席の人がどんな人かわかる程度の予知能力、動物や昆虫に負のオーラを送ることができる謎の能力を持つ。

■レベチなスポット...才能が爆発しちゃってる工房
レベチな人がたくさんいるという、滋賀県にある「やまなみ工房」を取材。ここは、アール・ブリュット(正規の芸術教育を受けていない人が生み出す芸術作品)の工房として、世界的な注目を集めている福祉施設。工房では障害のある人達が制作に取り組み、その作品はニューヨークで 150万円の値がついたものも! 作品が生み出される過程に密着。

【矢部宏光プロデューサーからの一言】
ディレクターが汗をかきながら、理解しづらい、でも凄いかもしれない方々とどう接して、いくつレベチな部分を見つけてくるのか...。全く理解しあえないまま終わるかも知れません...でもそれもアリです。たけしさんや太一さん、そして視聴者の方に「見た事が無いドキュメンタリー番組」と思ってもらえれば嬉しいです。"レベチな番組"を目指したいと思います。

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