コロナ禍で客が激減...崩壊の危機にある歌舞伎町ホストクラブの惨状:じっくり聞いタロウ

公開: 更新: テレ東プラス

売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時12分放送)。3月11日(木)の放送では、ノンフィクション作家が、コロナ禍で激変した歌舞伎町ホストクラブのヤバすぎる惨状を大暴露!

コロナ禍の影響で客が減り、営業時間の短縮を余儀なくされた今、歌舞伎町のホストクラブは崩壊の危機に。コロナ禍以前は約300店舗あったが、現在閉店に追い込まれる店が後を絶たないという。資金のある店が潰れそうな店を吸収して巨大組織を形成することで生き残っているのだが、その潰れそうな店を巡って問題が。

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歌舞伎町ホストクラブを長年に渡り取材しているノンフィクション作家の石井光太さんによると、「その時のナンバーワンホストの奪い合いになるんですよ。他店にいるナンバーワンエースを取ってきた瞬間に店の売り上げが何億か変わってくる状態」だという。

引き抜きのため、「自分の店に来てくれたら美容整形の費用何百万円を出す」というところもあり、個人経営の店は成り立たなくなっている。店の中には緊急事態宣言下での時短営業や休業の要請に応えなかったところもあるが、それは金儲けだけではないある理由が......。

「閉店したらナンバーワンホストは別の店に行ってしまう。そしたらコロナがあけて営業再開したところで店が営業できない」と石井さんは分析する。

実はナンバーワンホストになるためのとんでもないカラクリがあると石井さん。ホストの世界では当たり前になっている身銭を切る売掛。売掛とは客の代金を立て替える、いわゆる"ツケ"のことだが、ナンバーワンになりたいためにツケを繰り返すホストが増加。結局、客からツケを回収できないナンバーワンも多く、そのほとんどが稼げていないという。

そもそもなぜ歌舞伎町にはホストクラブが多いのか? 1960年代、歌舞伎町のダンスホールにやって来る女性客が男性にお金を支払いダンスの相手をしてもらったことがホストの起源だと言われている。しかし、男性もホールに高額な入場料を支払わなければならない。1970年頃の大卒初任給が約39,900円程度だったが、ホール入場料は約7000円で入場料が払えず辞めていくホストが多かった。

そこで男性が儲かる新たなシステムを作ったのが歌舞伎町ホストクラブの生みの親と言われる愛本店の創業者・愛田武。入場料を支払っていた男性を雇い、男性からはもらわず女性から料金をもらうシステムに。多くのホストが店に集まり売り上げは倍増し、愛本店は歌舞伎町で一時代を築いた。

そして、今では当たり前である"ナンバーワンホスト"や"シャンパンコール"が生まれた1990年代に革命的な店が登場した。「ロマンス」というホストクラブで、在籍ホストに売上の50%を支給する前例のない経営や、雑誌や看板に写真を掲載するなど"ホストファースト"を実行。90年代後半にはナンバーワンホストがタレント化し、シャンパンコールの生みの親の頼朝や、伝説のナンバーワンホスト、城咲仁などが登場してホストブームの火付け役となった。

当時のホストクラブの客の大半は風俗店で働く女性だったが、90年代にキャバクラやヘルスがブームになり風俗で働く女性が急増。ホストクラブの料金もリーズナブルになり、通い詰める女性が爆発的に増えた。こうして歌舞伎町のホストクラブは黄金期を迎えるのだが、2000年代に入ると歌舞伎町に激震が!

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石原慎太郎都知事時代、違法な風俗店や暴力団の摘発のために作られた「歌舞伎町浄化作戦」はホストクラブも対象に。太客からお金をもらうというパターンが減り、太客を1人2人抱えていればナンバーワンになれるようになり、店も2〜3割の売れているホストで成り立ち、7割のホストは赤字になることに。今はどの店のオーナーも「やれるところまでやるしかない」と言っているとか。

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