<独占密着>二つ星シェフYOUが長野で挑戦! ホテルオープンに向けタッグを組む大物は?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、全国の空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「この日を待っていた!ナイスなYOUのリベンジ祭りSP」。テンション爆アゲのリベンジ劇に思わず「ナ~イス!」と叫びたくなる95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港を飛び出し、日本全国の市町村で面白そうなYOUをガチ捜索する「出張YOU」。今回は、日本有数の山岳リゾートで、国宝・松本城のお膝元として栄えた「長野県松本市」を大捜索!

人口約24万人で在住YOUは約4千人の城下町・松本で声をかけたのは、アメリカ出身のクリスさん(38)。日本在住(東京都巣鴨)は6年になるが、ここには仕事の面接で来て、2021年3月に浅間温泉にオープンするホテルに就職が決まったばかり

さっそく松本へ移住するというYOUに、引っ越しとホテルでの仕事ぶりを取材したいと申し出ると、ホテルが許可してくれればOKとのこと。ホテルにもお願いすると、快諾してもらえたので密着決定!

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密着&移住の初日、JR松本駅でワクワクニコニコ顔のクリスさんに再会し、タクシーに乗って15分ほどで1300年の歴史がある浅間温泉に到着した。就職先のホテルが見えてくると、その風情ある佇まいに、さっそくクリスさんの「ナイス!」が飛び出した。

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ホテルに入ると、人事担当者と会ってまずは正式契約を交わした。ひと安心したクリスさんは、世界の料理本が壁一面にズラリと並んだ斬新なレストランに立ち、ここで働くと教えてくれた。あちこちを物色しながら、デザインの良さを「ナイス、ナイス!」と褒め続ける。どうやら「ナイス」が口癖のようだ。

クリスさんが働くこのホテルは、「松本十帖(まつもとじゅうじょう)」という洗練された大人のリゾート。全室に源泉かけ流しの温泉も設置されているという豪華さだが、ここでクリスさんはいったいどんな仕事をするのか?

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厨房に案内されると、スタッフに「料理長のクリスです」と自己紹介を。そう、クリスさんは、ホテルのシェフだったのだ!

前職も東京・飯田橋の超人気レストラン「イヌア」のシェフで、和の食材を使った独特の料理法で新しい味を作り出してきた。そんなイヌアは、「ワールド・レストラン・アワード 2019」では世界第1位、「ミシュランガイド東京 2020」では評価二つ星という、世界トップクラスのレストラン。クリスさんは、その名店でオープン時からメインシェフを務めた超実力派なのだ!

厨房を確認したあとは、手荷物を持って外へ。ホテルから徒歩1分、入ったとたん「ナイス!」を連発したのは、クリスさんのために人事担当者が探してくれた2DKのお部屋だった。

窓から一望できる松本市内の眺望も「ナイス!」。さらに、浅間温泉の源泉かけ流しが毎日楽しめる温泉まで付いているんだって。ナイスね! さっそく入浴して、「これから始まる忙しい日々を楽しめるようになりたい」と、希望に胸を膨らませた。

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グランドオープンまであと3カ月、長野県佐久市でクリスさんと合流すると、これからホテルのスタッフたちと食材の産地巡りをするという。グランドオープンに合わせて良い食材を探して、ホテルの顔になるコース料理を開発するためだ。

まず向かったのは、佐久市の吉澤さんが生産する佐久鯉の産地。背筋がしっかり締まっているのが特徴の佐久鯉は、千曲川の清流を利用して約200年前から養殖される、刺身(鯉のあらい)でも煮てもおいしい(鯉こく)長野県の代表的な食材だ。

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生産者のオススメは、鯉の皮にお湯をかけ細切りした「鯉の湯引き」。まるでフグのような見た目とおいしさに、クリスさんからまたもや「ナイス!」が出た。同行の男性スタッフも、「ちょっと何に使おうか考えよう」と、立派なカメラで鯉をバンバン激写し始めたが、いったいどなた?

実はこの方、岩佐十良(いわさとおる)さんは、温泉と食に関する特集が人気の雑誌「自遊人」を創刊させた初代編集長。

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2014年よりホテル業界に進出し、雑誌の知識と経験をもとに、各地で極上の温泉ホテルをプロデュースしてきた。手がけた里山十帖(新潟県)が、宿泊施設では日本初のグッドデザイン賞「BEST100」にも選出されるという、まさに日本を代表するホテルプロデューサーだ。クリスさんは、ヤリ手の岩佐さんからスカウトされたのだ。

次に向かった安曇野名産ワサビの産地でも、やっぱり岩佐さんは激写(笑)。

そんな熱い岩佐さんについて、「僕は生産者と向き合いながら食材を選んでいきたくて、岩佐さんがそのパイプ役や食材の記録をしてくれるので、何の不安もなく食材選びに集中できて助かるよ」と、クリスさんは感謝する。

続いて佐久穂町では、珍味・ニジマスの卵の調理法などをリサーチ。さらに茅野市(ちのし)では、約180年の歴史ある伝統的な天然角寒天(乾物)づくりも体験、...と、名産巡りは続く。
このあとも、野沢菜→なめこ→生ハム→地鶏...と産地を巡り、クリスさんは1カ月以上かけて、約40種類の長野県の食材に出会うことができた。

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グランドオープンまであと2カ月、3週間ぶりにクリスさんを訪ねると、ホテルの顔になりそうなメニューをいくつか思いついたという。二つ星シェフが挑む長野食材の料理って、もしやこのドロ料理!?

さらに試食の段階で、岩佐さんから「味がちょっと弱い」「NOナイスだ」と、酷評される場面も。3月のグランドオープンまであとわずか。クリスさんのメニュー開発はいったいどうなるのか!? 密着取材はまだまだ続く!

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