さらば青春の光・森田「松竹辞める前の明細...こんなんやったわぁ」本気でビジネスした結果、ギャラはいくらになったのか? マーケティングのコツも伝授

公開: 更新: テレ東プラス

さらば青春の光&カミナリが、テレビ東京で新しいビジネスに挑戦!2組のギャラはビジネスの成功報酬!"ガチのビジネス会議"や"ビジネス賢者"へのインタビューをヒントに本気でプロジェクトを立ち上げていく新感覚ビジネス番組「今日からやる会議」(毎週土曜深夜2時10分)。2月27日は、「ギャラ支給&賢人に売上UPの秘策を聞く!"東京フォーク&スプーン"どう売る!?」をお届けしました。

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番組開始から1年3ヵ月が経った今回、3度目のギャラ(成功報酬)を支給することに。今まで、「池の水ぜんぶ抜く大作戦」とのコラボドリンク"池の水サイダー"や番組特製Tシャツなどを作り、その売り上げから支払われたギャラは累計で1人6万円超え。

そして2回目のギャラが支給されてから8ヵ月が経過。様々なプロジェクトを手がけ、「10万円は超えるでしょ」「100万円いかないと満足できない」など、4人の期待が高まります。果たして今回は、どのくらいギャラが貰えるのでしょうか。

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3回目のギャラは......想像をはるかに下回る、1人約30000円! 番組から発売したさらば、カミナリの漫才&コントVR動画の売り上げにより、わずかな差が生じました。

番組グッズや森田哲夫発案の漫画「ザ・ゲリラ」の売り上げなどが大きな割合を占めていますが、前回のギャラより下回ったことに納得がいかない一同。「ヤバい! 松竹(芸能)辞める前の明細がこんな感じやった」と明かす森田に、「言わんでえぇ!」とさすがの東ブクロもツッコミを。

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1年間の売上目標は5000万円でしたが、今までのプロジェクトの総売上は約387万円。「普通の企業なら、何人かは行方不明になってる(笑)」と森田。その内訳を見てみると、新しい東京土産として企画・開発した「東京フォーク&スプーン」が812セット売れており、好調なように見えますが...

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金型代に約295万円かかっているため、最低5000セット売れなければ利益が出ず、現在の812セットでは大赤字。

売るために圧倒的に足りていないのは「マーケティング(市場調査・技術開発・販売・宣伝などの活動)」とのことで、約1ヵ月前、ある賢人に相談していました。

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教えてくれたのは、マーケティング会社「株式会社トライバルメディアハウス」の代表取締役・池田紀行さん。池田さんは、グリコの「ポッキーの日」キャンペーンをTwitter上で展開し、24時間で180万リツイートを集め、当時の世界記録を樹立したり、オーディオテクニカのCMに声優を起用することで売り上げを大きく伸ばした実績が。SNSを含めたメディアを活用しつつ、「商品がどうやったら売れるか」コンサルティングできるマーケティングの賢人です。

そんな一流企業とビジネスをしている池田さんに、「グリコさんからいくら貰ってるんですか?」と質問するまなぶ(笑)。「いい質問ですが言えません。想像よりは結構貰っていると思います」と語る池田さんですが、この番組にはノーギャラで来てくれたそう。そんな池田さんに、マーケティングの基本と我々に足りなかった部分を指摘してもらうことに。

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まずはマーケティングの基本から。「ニーズを見つけた時は、世の中に同じアイデアを持った人が100人いるという法則がある」と池田さん。良い企画を考えたら徹底して市場調査を行い、競合相手に勝てるポイントを分析。そこが曖昧なまま商品を出してしまうと売れにくいとのこと。これを踏まえた上で、今までの商品を分析してもらいます。

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まずは合計57本しか売れていないVR動画から分析。マーケティングの世界では、商品を発売する前に上記の方程式で売上予測を立てるそう。そもそも日本でのVRゴーグル所有率は6%ですが、発売前にそれすら調べていなかった一同。池田さんは「マーケティングの基本の"き"にもならない」と苦笑いします。

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VRを持っている人口に番組の視聴率をかけると7万5000人で、これが最大顧客数。全員が購入するわけではないので「その中の何人が買うか」が鍵となりますが、「0.1%でも買ってくれたら超御の字」と池田さん。それを踏まえて計算すると、買ってくれそうな人は75人。実際に売れた数は57なので、かなり近い数字を割り出すことができました。

ということは、作る前から売り上げはある程度予測できたはず。発売後に一喜一憂するのではなく、「どれだけ売り上げが見込めるか」を計算してプロジェクトを進めるべきなのです。

しかし、SNSを活用して商品の認知率を上げれば、売り上げが変わる可能性も。フォロワー数にも影響を受けますが、個人のSNSをやっていないというたくみに「ちょっとありえないんじゃ...」と池田さん。SNSを活用して熱を伝えることが大事なのです。

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続いては、伸び悩んでいる「東京フォーク&スプーン」について。実は"お土産"は難しいカテゴリーだそうで、消費者としては話題になっていないものを買うことはリスクが高いとのこと。東京土産として売り出すからには通常の商品よりも認知度が必要で、池田さんは「売れない失敗を積極的に公開した方が良い」とアドバイス。

前払いして飲食店を応援するなど、最近話題になっている「応援経済」を取り入れ、消費者に応援してもらえるような"負け顔"を見せることが商品の支持にも繋がると話します。

「3月までに何とか売らないと...」うつむきながら弱めの"圧"をかける太田勇プロデューサー。まだ赤字の「東京フォーク&スプーン」をどう売るか...? 番組の後半ではさらなる会議を開きます。

現在この放送は、「ネットもテレ東」で、期間限定配信中です!

3月6日(土)深夜2時10分放送「今日からやる会議」では、4月以降の新規ビジネスを考えます。どうぞお楽しみに!

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