日本初!? 明治時代の自転車で伊香保まで165kmの旅へ! こだわり強めYOUは自宅もお宝だらけ:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、全国の空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「あれもしたい!これもしたい!もっとしたいもっともっとしたい~SP」。日本でやりたいことだらけの個性派が続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

you_20210222_01.jpg(2014年12月22日放送)

街角のYOUを直撃して初体験してみたいことをインタビューし、全力サポートして願いを叶える「YOUが日本で初体験したいことは?」。

大人の街、銀座(東京都)で声をかけたのは、1930年代のサイクリングウェアが似合うニュージーランド出身のクリス・フィリップスさん(2014年放送当時53歳)。本日の足=自転車も、40年くらい前のアンティークだし、戦前の和服なども集めているという。作りの良さや、ころころ変わらず何年も愛用できるのが古い物好きの理由という。

そんなYOUが日本で初体験したいことは、敷居が高すぎる伊香保温泉(群馬県)の高級老舗旅館に泊まって豪華な時間を過ごすこと、なんだって!

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YOUの初体験を叶えるため、埼玉県(放送当時)のご自宅に報告に行くと、とっても喜んでもらえたので密着決定!

お仕事は文筆&翻訳家というクリスさんの日本在住歴は約20年(放送当時)で、サイクリング歴は45年! しかも、洒落たクラシック自転車は15台(放送当時)もあって、部屋一面に飾られてある。じつは以前から伊香保までの自転車旅の構想を温めていたそうで、今回の移動には自転車を希望。

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室内に潜入すると、1960年代の木製日本風呂や、昭和10年代を再現した茶の間など、レトロなお宝だらけ。こだわりが強すぎるというクリスさんがここまで日本文化に魅了されたワケは、日本のモノクロ映画を何本も観て、古き良き時代に感動したからなんだって。

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さて出発日の夜は、出発点にこだわるクリスさんとJR東京駅前で合流し、美しい着付けの先生(日本人)のお見送りで小粋に旅をスタートさせた。自転車旅は、伊香保までの約165㎞を2日半かけて走行予定。今宵は春日部(埼玉県)へ、約40㎞の夜のサイクリングを楽しみましょ~。

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...と思ったら1時間後にいったん帰宅し、夢の自転車をピックアップするという。それは愛車の「ダルマ自転車(オーディナリー自転車:明治時代初期のレプリカ。ニュージーランド製、以下、ダルマ)」と、70年代の実用的な「ランドナー」(日本製)を、気分に合わせて乗り分けたいそう。スタッフはこれらをロケ車両で運搬したり、宿泊代金を支払ったり、初体験を多方向から全力サポートしていくのだ。

こうして再出発したクリスさんは、午後11時頃にようやく目的地の春日部入りし、1泊して長旅に備えることに。

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2日目は春日部から前橋(群馬県)まで、約105㎞を走行予定だ。

景色の良い場所になり、いよいよ前輪が巨大なダルマに乗車したクリスさん。その姿をカメラで追い続けるスタッフだが、そのうち車道と土手の距離が離れ始め、ついには完全に見失ってしまうという事態に。携帯電話を持たないクリスさんへの連絡手段もないのに、どうしよう...。

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ガチで困っていると、1本の電話が。はぐれて困っていたクリスさんを助けてくださった橋本さんという方から、テレビ東京に連絡があったという吉報だった。現地まで慌てて迎えに行くと、ようやくクリスさんに再会することができた!

まさかのハプニング...見失ってごめんなさい、そして橋本さん、親切に本当にありがとうございました。

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波乱の2日目が終わり、3日目は前橋から伊香保へ、残りはあと約20㎞だ。

朝からダルマで出発したものの、渋川市付近からは約10㎞の坂道が続いていて、自転車では走行がきついので手押しに変更。でもクリスさんは、「明治時代の自転車で温泉宿に向かって走る、それを日本でやった人はいないと思います。夢の自転車で夢の旅。夢がなければ何のために生きていますか」と前向きだ。

こうして歩き続け、ついに伊香保入りを果たした! 1954年創業の高級旅館「お宿 玉樹」にはダルマに乗ってかっこよく到着~!・・・と思ったら通り過ぎ、テイク2で改めてゴール(笑)。

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チェックインすると、予約のお部屋は11月7日にリニューアルオープンしたばかりだという。じつは11月7日はクリスさんの誕生日でもあったそうで、旅館とは何かと強いご縁があるようだ。夢にまで見た客室(1泊2食付き1名分3万3000円。ただし実際の宿泊は2名から)へ緊張しながら入ると、あまりの素晴らしさに感激のクリスさん。

古い物好きのクリスさんではあるけど、「新しい畳の匂いがいいね!」と大満足。さらに、「これはスゴすぎますよ!」とテンションを爆上げしたのは、客室専用の露天風呂! 絶景を眺めながらの入浴は最高に違いない。

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まずは楽しみにしていた大浴場でゆっくり入湯し、夢にひたるクリスさん。銀座でのインタビューのご縁でこんなに喜んでもらえるなんて♡

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入浴後のお料理も豪華! 上州牛のしやぶしゃぶやお造りなど全11種類を前に、クリスさんは「これ人間が食べるものですか?」と、あ然。美味しい牛しゃぶの食べ方をスタッフから習いつつ、とろける高級な食感のお肉に「本当に王様の気分!」と、夢見心地は続く。

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入湯やお料理を堪能したあとは布団にもぐり、旅の終わりを名残惜しむクリスさん。夢の続きを見るため、眠りについたところで初体験&密着は終了。

クリスさん、これからも日本の古き良き伝統品を愛し続けてね~。

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