南の島で親切なガイドにご馳走された肉は!? 一人で訪れた観光客が行方不明に...食人部族の島:ゾクッとする怪感話

公開: 更新: テレ東プラス

現在世界には190か国以上の国があり、世界の文化を学ぶことは、人生を豊かにしてくれる。しかし甘く考えて油断していると、知らぬ間に危険な場所へ足を踏み入れてしまうことも......。

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"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

2月12日(金)の放送は、前回に引き続き逢坂良太(「ダイヤのA」沢村栄純役など)と、石原夏織(「マギ」アラジン役など)が登場。南の島を訪れたOLが受けた、おもてなしにまつわる怪感話を振り返る。

怪感話#13
「南の島のおもてなし」

久しぶりに休みが取れたOLの真奈美(石原)は、留学中の弟に会うため、南太平洋に浮かぶとある島国へ来ていた。だが、弟に会うというのはただの口実。2年付き合った彼氏にフラれ、仕事でもミスばかり。精神的に参ってしまい、日本を忘れられる時間が欲しかったのだ。

弟を後回しにして一人で観光していた真奈美は、道に迷ってしまったことに気付く。見知らぬ街で、自分がどこにいるのかもわからない。困っていると、誰かが声をかけてきた。

「大丈夫デスカ?」

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人懐っこい笑顔でヤニック(逢坂)と名乗る男は、現地のガイドで日本が大好き、日本語もしゃべれるという。ヤニックは、この島に来たばかりで何もわからない真奈美に、島の案内を申し出てくれた。心細い思いをしていたこともあり、うれしくなった真奈美はガイドを頼むことに。

ヤニックは、地元の市場や観光スポットなど、いろいろな場所に連れて行ってくれた。ニコニコと優しく案内してくれるヤニックのおかげで、真奈美は日本でのつらい出来事を忘れ、日が暮れる頃には、すっかりヤニックと仲良くなっていた。

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「マナミ、このあとディナー、一緒しませんか。ワタシ、料理スルヨ」
「ええっ? ヤニックの家で食べるってこと? うーん......」

思いがけない誘いに、真奈美は戸惑う。初対面の男の家に行くなど、普通に考えたらあり得ないことだ。しかし、ここは初めて来た南の島。楽しいことばかりで、どこか気持ちが浮ついていた真奈美は、ヤニックの家で夕食を共にすることに。ヤニックの家は、島の外れの森の中にポツンと建つ、一人暮らしには贅沢すぎる一軒家だった。

「いい肉がとれたから、マナミに食べて欲しいデス!」

慣れた手つきで、大きな肉をさばき始めるヤニック。上着を脱いでタンクトップ一枚になった姿は男らしく、肩に入った民族柄のタトゥーも、真奈美の目にはかっこよく映った。

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焼き上がった肉をさっそく頬張った真奈美は、「美味しい!」と声をあげる。ただ、確かに美味しいのだが、今まで食べたことのない味がする。何の肉なのか聞くと、ちょうどそこに弟・雄太(逢坂2役)からのメールが。

『姉ちゃんどこいんの!? ずっと待ってるんだけど!』

弟を待たせているからと帰ろうとすると、ヤニックは名残惜しそうに引き止めてくる。何度も引き止められ、また明日、弟も連れてここに来ると約束した。

「明日、弟連れてくるデスカ? いいデスネ」

ヤニックの家を出た真奈美は、街で雄太と合流するなり、「姉ちゃんマジでどこ行ってたんだよ! 心配したぞ!」と怒られた。雄太が心配していたのは、ある事件が起きていたからだ。最近この島で、一人で来ている観光客がよく行方不明になっているという。犯人は人を食べる部族と噂され、ガイドになりすまして観光客を誘拐しているらしい。

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真奈美は「まさか、そんなはずない」と思いながらも、事件をネットで調べてみた。すると、犯人と思われるガイドには、食人部族の戦士であることを示す、タトゥーが施されているという情報が。その写真は、まさにヤニックの肩に彫られていたものと同じ......。

『いい肉がとれたから、食べて欲しいデス!』

ヤニックの言葉を思い出す。ついさっき振る舞われた肉......食べたことのない味がしたあの肉は、もしかして......。そう思い当たった真奈美は、反射的に食べたものをすべて吐き出してしまった。

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『明日、弟連れてくるデスカ? いいデスネ』

あの笑顔の奥で、ヤニックは一体なにを企んでいたのか。もし弟とヤニックの家を訪ねていたら......2人とも、この世にいなかったかもしれない。

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関、逢坂、石原によるスタジオトークでは、朗読した南の島の話について、関が「この番組意外と実話のもの使うんですよ。多分この話実話ですよ」と話すと、二人は思わず驚きの表情。関自身も、この話を知っているという。

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朗読で片言の外国人を演じた逢坂だが、実は片言の役はこれが初めて。「変にやりすぎちゃうと、(相手を)笑わせてしまう可能性がある」と逢坂が難しさを語ると、「ちょっと笑っちゃいました(笑)」と石原。

そんな石原は片言の役は未経験ということで、恒例となった関の無茶振りが発動! 「中国系の方の片言」をリクエストされた石原は、苦し紛れに即興で新キャラ"リンリン"を爆誕させ、関は「すごいですよ、もう作品ですよ!」と絶賛。番組の最後も、リンリンがアクション付きで締め、笑いを誘った。

その他、男が来ると、浮気されて自殺した女の霊が出るといういわくつきのマンションで、男子大学生が世にも恐ろしい体験をするという怪感話も。この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中!

次回2月19日(金)は、岡本信彦石川由依が出演した2020年12月4日放送を振り返る。4年前、将棋界に彗星の如く現れた天才・藤井聡太にまつわる「熱き盤上の物語」、余命1年と宣告された恋人を愛し続けた女性が最期に体験した怪感話「花嫁になりたかったのに」をお届け。

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