アラーキーに憧れるちょんまげ写真家YOUに届いた衝撃の贈り物! 6年後の激変もリモート追跡:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを、全国の空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(毎週月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「その想いハンパねえ~!日本でドリームズカムトゥルーSP」。夢に向かってアンテナビンビンのYOYが続々登場する95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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成田空港で声をかけたのは、プチちょんまげが似合う、メキシコ出身のホセさん(密着当時21歳/2014年11月17日放送)。ロンドンでファッション写真を学ぶ"オサレ"男子で、プロも目指す学生写真家のホセさんは、6週間の滞在中、尊敬し憧れる写真家・荒木経惟(愛称・アラーキー)氏のように独特な視点で日本の姿をたくさん撮りたいんだって。

決めているのは、キャンプしながら世界遺産の熊野古道(和歌山県・紀伊山地)を歩き、大学で借りたフィルム式カメラで撮影することのみで、撮影テーマはこれから見つけるという。面白そう! ついて行きたい~とお願いすると、快諾してくれたので密着決定!

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5日後にJR新宿駅(東京都)で合流すると、昔ながらの日本風景を求めてまずは長野県・南木曽(なぎそ)へ立ち寄り、2~3日散策してから熊野古道を目指すという。

到着した南木曽は人口3,998人(県内最小)で、94%が森林(2021年2月現在)という田舎町。さっそく被写体を探し、"ホセアンテナ"に触れた地元のおじさんに覚えたての日本語で撮影をお願い。すると、快諾してもらえたうえに、じゃがいもなどの新鮮野菜までおすそ分けしてもらえた。

彼を被写体に選んだのは、「とても幸せそうに見えたんだ。毎日同じことをしているけど、それを大切にして生きている感じがする」という深い理由からだった。

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夕方6時には、すべて頂きものの材料を使ってキャンプ場で自炊。マッシュポテトやラーメンなどで豪華な夕食を。

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翌日、さらに被写体を探していると、気になる古民家を発見。ホセさんの提案で、テレビカメラで警戒されないよう、スタッフは少し離れてついて行くことに。ホセさんが1人で「イエヲトラセテクダサイ」とお願いにいくと、住人からはあっさり「いいよ」のお返事が! ホセさんがお邪魔したあと、スタッフも後を追うと、番組ファンだと大歓迎してくれた。

奥さんによると、ここは築100年超えの日本家屋だという。ホセアンテナが反応したのは、そんな家に溶けこむ、奥さんと子どもたちの幸せそうな姿だった。このあとも、親切な町の人々に協力してもらいながら撮影しまくったホセさん。5日後に南木曽を離れ、いよいよ目的地の熊野古道へ。

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バスで高野山(和歌山・高野町)に到着。ここはかつて熊野古道のスタート地点&門前町として栄えた町で、今は寺院を巡るYOUたちに人気の観光地となっている。

いよいよ熊野古道を歩き始めたホセさんは、世界遺産の素晴らしい景色に感激しながら集落へ到着。さっそくホセアンテナが動いたおじさんにお願いし、田舎生活を表現する写真を撮影した。そして「日本の田舎の人々をテーマに、これからは撮ろうと思う」と、ホセさんは撮影テーマを決定し、目を輝かせた。

翌朝になって、ホセさんから話があると言われ聞いてみると...。「旅の撮影テーマも決まったし、今日から1人で行こうと思ってるんだ」という。それならここで密着は終了だ。このあとも撮影の旅、がんばってね~!

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と、ここで終わりではなく、じつはこのあと衝撃の出来事が起こり、急きょイギリスへ。ロンドンの芸術大学に通うホセさん宅に向かうことになった!

到着したスタッフを、以前と変わらず爽やかな笑顔で迎え入れてくれたホセさん。サプライズで持参した謎のケースを手渡すと、ホセさんがあまりの重さにびっくりしたが、ケースを開けてみてまたまたびっくり! なぜなら中身は、なんとカメラ機材一式! しかも100万円以上はするはずの豪華なフィルムカメラのセットで、すべてはホセさんへのプレゼントなのだ。

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贈ってくださった方からビデオレターもあるということで、ホセさんはパソコンを凝視。動画には品川区に住む「品川のおじさん」が登場し、プレゼントの理由について、番組を観てホセさんの写真や真っすぐな気持ちに感激し、カメラをぜひ使ってほしいと思ったからだと語った。とくに番組で紹介された「農家のおばあさん」の、明るく心を打つ写真を絶賛。この奇跡にホセさんは「なんて言ったらいいか言葉にならないよ」と、感謝と喜びをかみしめた。

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日本で撮った作品をまとめた初の写真集を作成中というので、写真集が完成したら送ってもらう約束をし、ホセさん宅を後にした。

「日本に行って気づかされたことがある。誰かに気に入ってもらおうとシャッターを切るのではなく、自分が心から幸せになる写真を撮るべきなんだ」と、ホセさん。どうかプロ写真家を目指してがんばってね(別れから2カ月後、この写真集が届きました!)!

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6年後の現在。28歳になったホセさんはどうしているのかな?

リモートで直撃してみると、6年前と変わらぬ爽やかなホセさんと再会することができた! コロナ禍の影響もあって、現在は母国メキシコのテポストランという、景色の素晴らしい田舎町(家族の近く)で暮らしているという。

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大学を卒業したあと、ファッション写真家として活動していたが、日本で感じたことを人生の柱にしようと、写真で培った技術を活かして新たな挑戦を始めているという。それは、VR(バーチャルリアリティ)映像を作ること。日本の旅で出会った人々がみんな自然と調和して生きているように感じたので、それを今度はVRで表現したいんだって。

なんと写真家からVRクリエイターへ激変し、違う表現方法に挑戦していたホセさん。これからも新たな夢に向かってがんばってね!

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