Creepy Nuts、大ブレイクで心境に変化！ テレビ業界への不満爆発の1年前から、今は「テレビ減ったら嫌だなって思いだしてる」：あちこちオードリー

普段は言わないことも、ついしゃべっちゃう！オードリー春日俊彰の店で、常連客の若林正恭と、今注目の有名人をゲストに迎えて送るぶっちゃけトーク番組「あちこちオードリー～春日の店あいてますよ？～」（毎週火曜深夜1時35分放送）。2月9日（火）の放送は、ヒップホップユニットCreepy Nuts（DJ松永、R-指定）が2度目の来店。約1年前に出演した際はテレビ業界に対して不満ばかりを言っていた2人だが、大ブレイクによって価値観激変！？

大ブレイクでテレビへの不満にも変化が

1年前、若林が「この感じでしゃべってたらテレビ増えちゃうよ」と予言していた通り、Creepy Nutsは「さんタク」をはじめ年末年始もビッグな番組に引っ張りだこ。EXITとのレギュラー番組も始まり、R-指定は芸人憧れの「人志松本のすべらない話」（フジテレビ系）にも出演した。

R-指定のトーク力について、松永が「落語家さんみたい」と表現すると、若林も曲フリの前口上の空気が「（立川）談春さんと全く一緒。空間を鷲掴みにして、自由自在に揺らしてからラップ始めるから。座布団が見えたもん」と絶賛する。

テレビに出始めたばかり前回出演時には、「人の人生のケツ持てないくせに何オファー出してくれてんだ」「この仕事は酔狂。作ってる奴は酔狂ですよ」と制作スタッフへの悪態が止まらなかった松永。

しかし、売れっ子になった現在は、「傷つくスタッフさんがいるなと思うと同じこと言えない」と心境が激変。さらに「テレビ減ったら嫌だなって思いだしてる」と、自分の変化にビックリしているという。

オードリーは松永の変化に喜びつつも、「ちょっと残念ではあるよ。前回は野良犬感があったもん」と春日。若林も「今は完全にリードついてる」と、野良犬からガッツリ飼い犬になったと笑わせる。

制作スタッフに対して「前よりリスペクトを持っている」という松永。また、以前は自分たちの言葉や人生を要約して紹介されることで誤解が生じることが嫌だったが、今は「若干誤解されてもいいかなと思い始めた」と。

とはいえ、R-指定によると、松永は番組の事前アンケートに対して不満をもらすことも。悩みを書くアンケートに対し、「お前、俺と腹割って飲みに行ったことあんのか、一緒に腹割って、膝突き合わせて飲んで、一緒に泣いてからお前に悩み話す」と毒づいていたことをバラされると、松永は「スタッフさんが傷つくから、それ言っちゃダメなのよ」とアタフタ。

テレビ出演激増で音楽活動への影響も

テレビに出まくったことで本業の音楽活動への影響も出てきているという。R-指定は、"持たざる者"の方が圧倒的に強いため、ラップバトルにはもう出ない、と。オファーしてくる側は「俺が負けるところを見たいから」だとし、「なんでそんな所行かなアカンねん」と本音を。

また、曲作りについても2人は「アルバム出すごとに更新してるつもり」というが、世間的には未だに以前の"陰キャラ"のイメージを持たれたままだという。同じく未だに人見知りのイメージが拭いきれないという若林は、気持ちがわかると共感する。

今やテレビでも人気者となったCreepy Nutsに対して、「もうラッパーだから許されるみたいなことも、許されない。変な遊び方したら、謝罪会見しなきゃ」と若林。

2人は「ラッパーは、別にそういう倫理観とか関係ないところで生きてる」と反論するが、若林は「ダメです！」とキッパリ。松永が「Zeebraさんの件見て、俺らもちゃんとしないといけないのかって思って」と口走ってしまい、「言うな。Zeebraさんの件とか」とR-指定に制された。

制作スタッフにも複雑な思いがある！？

大ブレイクしたことで、「テレビに出てる人って（能力的に）マジすげぇんだなと思うようになりました」という松永。観ていた側だった時はわからなかったが、場の空気を読んだり、スタッフとコミュニケーションをとりつつそれた話題を本筋に戻したり、正直あまり興味のないことにでも前のめりに企画に乗ったり、求められる"役割"を全うする「マジプロだな」とリスペクトを示す。

若林が、春日にも興味がないことにも興味がある風にしていることもあるのかと聞いたところ、春日は「ある」と即答。さらに、「ホント言うと、ほとんど興味ない」と本音を。これには若林も意外だったよう。

出演者が番組中にもらすテレビへの不満をスタッフはどう感じているのか、気になるという松永。これを受け、若林は「おもしろ映像100連発」のスタッフも「やりたくてやってるわけじゃない人がいる」と明かし、「今日はごめんね、こういう番組で」と申し訳なさそうにされると、逆に頑張りたくなるという。同じような映像を見る番組でも、切り口の違うコメントで腕を見せる人もいるので、「死んだような目をしている場合じゃない」と。

春日も、本当は「伝説的なコント番組やりたかったんです」というスタッフが結構多いと、同じような思いがあるというと、松永も「それぞれの事情があるんですね」と話に聞き入る。

ここまで話したところで、若林は「おもしろ映像の番組、テレ東結構ある」と気づき、さらに「お前（春日）、結構出てる」と指摘。爆笑のままエンディングを迎えた。