妻を交通事故で亡くした70歳男性...息子は「M-1」芸人W「妻は芸人になることを泣いて反対した」:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

2月8日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、銭湯帰りの渡邉政夫さん(70歳)のお家について行くことになります。

「平成12年に女房を亡くした」という政夫さんは、42歳の息子さんと2人暮らし。息子さんのご職業を伺うと「う~何やってるのか...言わない方がいいのかな」と、何やらワケあり?

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先祖代々こちらの土地に住んでいて、渡邉さんで5代目だそう。10年前に建て替えたという4LDKのお宅はキレイに整理されています。冷蔵庫には「せがれも食べられるから」と、今朝作ったすき焼きが置いてありました。今晩のおかずはさんまの塩焼き。きちんと大根おろしもすって、手際よく料理を始めます。

父親の後を継いで魚屋さんとして働き、その後40歳の時、運送業に転職。全国を走り回る仕事だったので、1週間に1~2回しか家に帰れない生活を送っていたそう。

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リビングの隣の和室が政夫さんの寝室。奥様の遺影の前にさりげなく供えられた一輪の花から、その思いが伝わってきます。2階の物置には立派な桐ダンスがあり、「女房が嫁入り道具で持ってきた。これは捨てられない」と政夫さん。

最愛の奥様は犬の散歩中に事故に遭い、49歳の若さで亡くなってしまいました。「犬は逃げて、その後犬だけ帰ってきた」と話します。

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その時、政夫さんは仕事で富山に滞在。娘さんからの電話で慌てて帰ってきてそうですが「思い出せない、その時のこと...。自分であって自分じゃない、別世界の話みたい」と語ります。奥様を亡くしたショックは大きく、四十九日まで仕事を休み、「その後、車が運転できなくなった。横断歩道も見られない。横断歩道で亡くなったから...」。

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色々書きこまれたカレンダーには、なぜか「M-1決勝」の文字が! 「せがれがM-1(グランプリ)の決勝に出るんですよ」と政夫さん。ここで息子さんが、錦鯉のツッコミ担当・渡辺隆さんであることが発覚します。

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「今年テレビにも出られるようになって、M-1決勝にまで出られて嬉しかったですよ」と、笑顔に。隆さんが20歳の時、「芸人になる」と吉本興業の養成所に入った時、奥様は「勘弁してくれ」と大泣きしてしまったそう。そして奥様が亡くなったのは、それから2年後...。「せがれにしてみれば、活躍するところを見せたかったんじゃないかな。芸人になってすぐ亡くなっちゃいましたから...」。

2020年、じわじわとテレビの露出も増え、さらに「M-1」決勝進出と、長い下積み生活から抜け出した隆さんのことを「我慢強い、親より真面目。俺じゃできない」と評します。

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「コンビを結成して3~6年でバーっと頂点に立っちゃう人もいる。そういう人は生まれた時からスター。でも息子は違う。コツコツコツコツ...。女房もM-1決勝進出、天国でお祝いしていると思います」と政夫さん。最後に「息子さんの漫才は好きですか?」と質問すると、「大好きです!」とのこと。満面の笑顔で答えてくれました。

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「M-1」の決勝が終わり、改めて政夫さんのお宅に伺いました...。この日は、息子の隆さんも在宅中。決勝では、3位の見取り図に5点届かず、最終決戦への切符を逃してしまいました。政夫さんは「M-1決勝」と書かれたカレンダーを捨てずにとっています。

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「ここまで来たんだから、親父とずっと一緒に住もうかな」という息子の言葉に「良いんだか悪いんだか...」と言いつつも、嬉しそうな政夫さん。「こういう会話ができることが、金じゃ代えられない」とニッコリ。

売れない時代を支えてくれたお父さんのために、今年もM-1に挑戦して優勝を目指すという隆さん。頑張ってください! 応援しています。

現在この放送は、「ネットもテレ東」で、期間限定配信中です!

次回の「家、ついて行ってイイですか?」は2月17日(水)夜9時放送! どうぞお楽しみに!

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