ネット騒然動画、店員を恐喝する”土下座野郎のオンナ”と特定され...デマの拡散による誹謗中傷に追いつめられた女性は...!?:アノニマス

公開: 更新: テレ東プラス

「土下座しろって言ってるだろ土下座!」

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ガソリンスタンドで店員に土下座を強要する"土下座野郎"の動画がネット上で広まり、テレビのワイドショーでも取り上げられ大騒ぎに。

"土下座野郎のオンナ"として特定された女性が個人情報をさらされるが、それは全くのデマだった。

香取慎吾主演、SNSでの誹謗中傷をテーマにしたクライムサスペンス「アノニマス~警視庁"指殺人"対策室」(毎週月曜10時放送)。実際にも騒動となった土下座強要動画や、無責任な人物特定によるデマの拡散などを取り上げた第2話。SNSでは「被害者が謝らなきゃいけないとか意味が分からない」「そろそろ運営側の罪も場合によっては厳罰化できるよう法改正が必要なのでは?」など問題と真剣に向き合おうとする意見が飛び交っていた。また、女性と腕を組まないという万丞に対する碓氷の「手つなぐ派ですか?」の発言から、「万丞は手をつなぐ派」のツイートがあふれ盛り上がった。

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ここで第2話を振り返る。

《事件概要》

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【被害者・相談者】OL・芹沢亜里沙(深川麻衣

ネット上で話題の動画"土下座野郎"と一緒に映っている女性として特定され誹謗中傷を受けた亜里沙は、デマの拡散を止めるため指対室に被害を訴え出る。

インターネット犯罪を扱う警視庁生活安全課「指殺人対策室」=通称・指対(ゆびたい)。メンバーは、事なかれ主義の室長の越谷真二郎(勝村政信)、新人刑事の碓氷咲良(関水渚)、デジタル担当の四宮純一(清水尋也)、情報収集のプロ菅沼凛々子(MEGUMI)、そして捜査一課から左遷されてきた万丞渉(香取慎吾)。

指対室にOLの芹沢亜里沙(深川麻衣)が訪れる。ネット上で話題の動画に映っている「土下座野郎のオンナ特定」と名前や顔写真、勤務先まで拡散され、誹謗中傷を受けていた。しかし、亜里沙は事実無根のデマだと主張する。

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発端は、SNSにあげていた亜里沙の写真と動画の女性の服装が「似ている」という、誰かの無責任な発言。そこから事件現場の近くの店に亜里沙が訪れていた写真などを発掘してこじつけ、騒動が大きくなっていったのだ。

「一度怪しいと思うと全てが証拠に思えてしまう」
「それでどんどんデマが膨らんでいく」

デジタル担当の四宮は、指紋と同様に個体認証に使える"耳"の形から、動画の女性と亜里沙は別人だと証明。またしても碓氷は「絶対に逮捕します!」と張り切るが、亜里沙の望みは異なっていた。

「逮捕より、まずデマを収束させたいです」

指対室は、悪質なデマを発信・拡散している人物の特定を開始。万丞は "土下座野郎"を探るため所轄に向かうが、身元は分かっていなかった。

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一方、亜里沙は、心配してくれる婚約者・日下部翔平(田中俊介)と翔平の母・泰子(山下容莉枝)に、ある決意を告げる。

「私、戦おうと思って。ネット上でデマを広げて誹謗中傷を繰り返す人たちを徹底的に訴えようと思ってる。もう二度と、こんな被害が出てこないようにしたいんです」

翔平は亜里沙を応援するが、泰子は複雑な表情を見せるのだった。

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ところが、デマ拡散への注意喚起を促す異例の記者会見を開いたことで事態は悪化。亜里沙の叔父が上場企業の重役だったため、「上級国民の罪を警察がかばおうとしている」と、さらに悪評が広まることに。動画サイトには、「芹沢亜里沙の父です......」など親族を装った悪ノリも横行し、祭り状態。

亜里沙の勤務先にも被害が及ぶが、上司や同僚は戦うと決意した亜里沙を応援。しかし、亜里沙のバッグには怪文書が......

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味方だったはずの会社の人の中に、陥れようとする人間が!? 亜里沙は疑心暗鬼に。

指対は、亜里沙の誹謗中傷とデマの出どころを特定しピックアップ。中でも悪質なのは"Go-ssip"というニュースサイトで、亜里沙に関するゴシップを多数掲載していた。

「記事を書いたライターを割り出し逮捕すれば、社会へのけん制になるはずです!」

碓氷は意気込むが、亜里沙がポルノ動画に出演しているという情報を画像付きで流すアカウントの話になると、亜里沙の表情が変わる。亜里沙は急に被害届を取り下げると言い、逃げるように指対室を去っていく。

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亜里沙の変化が気になった万丞は、四宮に指示して拡散されたポルノ動画の映像を解析。動画の女性と亜里沙の耳の形が一致する。これだけはデマではなかったのだ。

6年前、亜里沙は街で「助けてほしい」と声をかけられて付いて行ったところ、断り切れない状況になってしまいインタビューだけ受けた。その後、弁護士を通して動画を公開しないという約束を取り付けたが、出回ってしまったのだ。

「私は、デマだとか偉そうに主張できる立場じゃなかった。おとなしくしていなきゃいけない、消えない過去を持った人間なんです」

自分の非を責める亜里沙に、碓氷は訴える。

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「例え事実でも名誉棄損罪に問うことができます。それに人には忘れられる権利がある。知られたくない過去を暴かれるなんて間違ってます」

しかし、戦う気力を失った亜里沙には、碓氷の言葉は届かなかった。亜里沙が訴えを取り下げてしまえば、警察は何もできない。納得できないものの為す術がないという碓氷に、万丞は「自分で考えろよ、刑事だろ」と喝を入れる。

碓氷は、亜里沙のインタビュー映像を使った動画制作会社に一人で乗り込み、動画の配信を停止させる。刑事として一歩成長した碓氷を、万丞が待っていた。2人は再び所轄署へ。碓氷は、動画の土下座野郎と女性の腕の組み方が不自然なことから、女性は拘束されているのではないかと推察する。

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指対は、被害届なしで捜査ができる「会社への威力業務妨害罪及び信用棄損罪」に切り替え捜査を再開。万丞と咲良は、誹謗中傷記事によりデマを拡散したニュースサイト"Go-ssip"の運営者に会いに行く。ところが、運営者はのらりくらりと責任をライターに押し付け、ライターはライターで貧困層にある自身の境遇を盾に、罪の意識が希薄な主張を繰り返す。

「俺たちは何と戦っているんだろうな......」

どうしようもない現実を目の当たりにして、誹謗中傷が拡散する社会的背景の闇深さを思い知る万丞と碓氷。

そんな中、亜里沙の婚約者の母・泰子が指対室を訪れる。そして亜里沙は、婚約者から話があると呼び出され......

心が折れた亜里沙を救いたい碓氷のある気づきから、事件は思いがけない方向へと進んでいく――!

「自分の過去は消せない。それでも、あなたたちの未来は、いくらでも書き足すことができる」

怪文書の犯人とは!?
消せない過去、未来への希望とは......!?

そして、情報提供サイト「裏K察」に、またしても警察しか知らない情報がネットに書き込まれていた。投稿者の名は――アノニマス。

この続きは、期間限定無料配信中の「ネットもテレ東」で! ほか、動画配信サービス「Paravi」と「ひかりTV」でもご覧いただけます。

また、「Paravi」では、「アノニマス」の知られざる舞台裏を描いたオリジナルストーリー「アノニマチュ!~恋の指相撲対策室~」を独占配信中。第 2話の相談者はBボーイスタイルの女性。嫉妬深い彼氏にバレる前にネットにあがっている元カレとの写真を消してほしいというが......。

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次回2月8日(月)夜10時放送の「アノニマス~警視庁"指殺人"対策室」第3話は、悔いなき少年殺人犯。殺人を犯した高校生の実名が晒された......ネットの怒りVS少年法の結末は!?

第3話
高校生・片山蓮(青木柚)によるホームレス殺害事件......1カ月後、蓮の個人情報が特定、ネット上で晒されたことで大きな話題となっていた。事実とは異なるひどい中傷も多く、蓮の父・遼太郎(戸田昌宏)は、「指殺人対策室」に最初に情報を晒した犯人を捕まえてほしいと依頼。万丞渉(香取慎吾)と碓氷咲良(関水渚)は早速捜査にあたるが、交友関係を調べるうちに蓮の本性が浮き彫りになっていく。

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