「中途半端なB級女優が自惚れんな！ 地獄に落ちろ！」若手女優のハニートラップにひっかかったIT社長。女優がSNSで匂わせた結果、妻が驚きの行動に：ゾクッとする怪感話

日々週刊誌を賑わせる様々なスキャンダル。人というのは、誰かが失敗し、転げ落ちていく姿を見るのが大好きで仕方がない生き物なのだ......。

"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説関暁夫のゾクッとする怪感話」（毎週金曜深夜0時放送ＢＳテレ東）。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届けする。

1月29日（金）の放送は、初のゴールデン1時間スペシャル！ゲストに、大ヒットバスケアニメで共演した草尾毅、緑川光、置鮎龍太郎が登場。聞き手ゲストとして筧美和子、朗読劇には白石涼子と三上枝織も加わり、スペシャルにふさわしい豪華な布陣でトークと朗読劇をOA。

▲左から、草尾、緑川、置鮎

ベテラン揃いの青二プロダクションに所属する草尾、緑川、置鮎。一番先輩の草尾は、ユリ・ゲラーのスプーン曲げに始まり、ツチノコやUFOなどのテレビ番組を食い入るように見ていたほど大の都市伝説好き。「ここ数年、一番注目しているのが関さんです！天にも上るような気持ち！」と語り、関が「あなた次第です！」のサービスをする一幕も(笑)。緑川も「怖い話は苦手だが都市伝説は好き。関さんの番組は可能な限り見ています」とコメント。置鮎も、「新しい都市伝説を仕入れたい！」と意気込む。

筧は中学生の時に公園で"すべすべなUFO"を見たことがあると告白。さらに同じ頃、毎日のように金縛りに遭い、ちらりと横目で見たら横でシマウマが寝ていたという。すると緑川が、「金縛りって幽体離脱の前の状態なんですよね？」とコメント。実は緑川、「幽体離脱がしたくて、幽体離脱の仕方を本で読んだことがある」そう。「本気でやりたかったが危険だと思った...」と語り、置鮎が「詳しいな～（笑）」とツッコミを入れる場面があった。

怪感話#SP
「ハニートラップ」

IT社長の山原（草尾）は、人気女優・さゆり（白石）と結婚。後輩で専務の春川（緑川）は成功者である山原に憧れ、「さゆりさんみたいな人を奥さんにします！」と息巻く。

「お前のモチベーションそこかよ～。専務にまでしてやったんだから、もっと向上心持て！」
「いやぁ～どうやったら山原さんみたいになれますかねぇ」
「戦略だよ、戦略。そして適度な息抜き。ストレスは毒だ」
「じゃあ今度、飲み会あるんですけど...どうですか？息抜きがてら！」
「スケジュールが合えばいいよ！」

春川に連れられて山原が店を訪れると、そこには若く美しい女性の姿が。

「わぁ～初めまして！神谷花です」

飲み会の席に現れたのは、若手女優・神谷花（三上）。

「山原さんの奥さま、さゆりさんに憧れてこの世界に入ったんです。本当ですよ～プロフィールにも書いてあるんですから～」
「アッハッハ、さゆりも喜ぶよ」

ここでいきなり「急用ができた」と打ち明ける春川。二人きりにされ戸惑う山原に対し、花は

「私は別に全然大丈夫です！むしろ二人の方が嬉しいくらいです♡」

と、屈託のないとびきりの笑顔を見せる。ついに春川は店を出ていき、二人きりに...。

「さゆりさんの演技の練習とか、付き合ったりするんですか？」
「あー付き合ってた頃は、台本読んだりしたかなぁ」
「いいなぁ～。私、演技がまだまだで"恋する演技ができていない！"って怒られるんです」
「そうなんだ...俺でよかったら付き合うよ。素人だけど」
「じゃあ今から"恋人ごっこ"付き合ってください！ねぇ～この後、どこ連れて行ってくれるの...？」

恋人同士の設定で甘える花。一緒にツーショット写真も撮り、すっかりいい雰囲気になった二人は、そのまま自然と男女の関係を持ってしまう。

後日、山原は春川から思わぬことを告げられる。なんと、花がインスタで山原との関係を匂わせているというのだ。

「さゆりさんに憧れてたけど、今はもう憧れはない。あるのはむしろライバル意識。いや、ライバルでもないかな」
「今世紀最大の恋しちゃいました！大事なものは大事にしておかないと...人に奪われちゃうよ！」
「好きな人を"好き"って堂々と言える世界にならないかな！」

写真を加工しているが、どう見ても山原だとわかる。さらに花は、さゆりのインスタにわざわざ自分の存在を知らせるかのように"いいね"をつけていた。一方のさゆりも負けておらず、裏アカで花の投稿に返信。

「中途半端なB級女優が自惚れんな！さっさと地獄に落ちろ！」

ついに山原のもとに、激高したさゆりから電話が入る。

「ねぇ、花って女の子、知ってるわよね！」
「さゆり、違うんだよ～。春川の知り合いでこの間一緒に飲んだんだ、春川も一緒に」
「さっき芸能リポーターがうちに来たのよ。あなたが若手女優と浮気している情報をキャッチしたって。写真も見せられたわよ！どこにも春川くんいなかったけど？」

さらに山原の会社に、雑誌社から「スクープを載せる」との連絡が入る。春川は自責の念にかられたかのごとく、山原に謝罪するが...。

「山原さんはメディア露出も多いから...不倫とか今は厳しいですよ。この時、僕もいたってことにしましょう！さゆりさんにも伝えておきます。諸々手を回しておきますね。とんだ地雷でしたね、すみません...」
「いや、お前のせいじゃない。俺も脇が甘かったんだ...」
「頑張りましょう！こんなの山原さんなら簡単に乗り越えられますよ！」

しかし、結局山原は大々的な謝罪会見を開くことになってしまう。不倫の事実を認め、社長の立場を退くと表明。そして花と春川は、その様子を一緒にテレビで見ていたのだった。

「ワイドショー、どれも昨日の記者会見だね。山原さん、大変だぁ」
「お前のせいだけどな...お前の名前もこれで売れたし、1年くらい（芸能界を）休んだら映画とかうまく回すから」

そう、2人は共犯者だった。そして春川の電話が鳴る。

「春川くん、今から来られる？記者会見見てたらなんか悲しくて...」
「もちろんですよ、さゆりさん。僕でよければ...それじゃまた後で！」

「悪い人だね...」とつぶやく花。

「世の中戦略なんだよ...せ・ん・り・ゃ・く。じゃあな！」

スタジオでは、筧も「春川、悪いですね～(笑)」と感想を。演じた緑川は「悪い役の方が遊べるんですよね」とコメントし、草尾は「奥さん役の白石さんがすごい怖かったです。迫真の声で...(笑)」と現場エピソードを明かした。

関に「実際にハニートラップを仕掛けられた経験はありますか？」と聞かれ、「ないですよ（笑）。仮にあったとしても言わないでしょ～」と即答する置鮎。草尾に「一番ありそうだよね！」とツッこまれ、爆笑するシーンがあった。

関に「女性の声でやられちゃう瞬間」を聞かれた草尾は、「元AKBの前田敦子さんの声が結構ストライク。あの声でお願いごとをされたら、耳がピクッと反応してしまいそう」と告白。さらに「共演したい声優」を聞かれると、声優ではない筧の名前を挙げ、「すごいきれいな声だったんで...」とデレデレになる草尾。この様子を冷静に見ていた関は、「草尾さんは確実にハニートラップにかかりますね！(笑)」と落とし、笑いを誘った。