「WBS」が31年ぶりに大幅リニューアル! 大江麻理子キャスター「みんな直前まで作り込む作業をしているので、”10時になって間に合うのか?”というのが最初の印象でした」

公開: 更新: テレ東プラス

1月25日(月)夕方4時から、「WBS ワールドビジネスサテライト」4月改編発表会見が行われ、テレビ東京代表取締役社長・石川一郎、テレビ東京総合編成局長・髙野学、テレビ東京報道局長・野口雄史、キャスターの大江麻理子佐々木明子が登壇。「テレ東プラス」では、改編の主な内容と登壇者の声を紹介する。

「WBS ワールドビジネスサテライト」は、1988年4月にスタートし、1990年に今の「23:00スタート」に移行。「22:00スタート」は、31年ぶり2度目の枠移動となる。

コロナ禍とかつてない分断で大きく揺れ動く世界経済。企業や政治、社会、そして私たちの日常はどこへ向かっていくのか...。仕事や生活に役立つリアルタイムの経済ニュースを、豊富なデータとわかりやすい解説でお届け。暮らしとビジネスの明日を読み解く、「22時の経済ライブ」としての定着を目指す。

■以下登壇者のコメント

【テレビ東京代表取締役社長・石川一郎】
「『WBS』の放送枠については、3年ほど前からいろんな形で議論しておりました。コロナ禍で生活様式が変わったというのもひとつの材料ではありますが、23時台になると就寝してしまう方が約半数いらっしゃるということもあり(※ビデオリサーチ調べ)、我々の元には『放送時間を早めて欲しい』という声も届いておりました。

そして放送時間を変えるその主眼は、テレビ東京グループの報道番組をいかに強化するかというところにあります。テレビ東京では、『WBS』のほか『Newsモーニングサテライト』、『日経モーニングプラスFT』(BSテレ東)、『日経プラス10』(BSテレ東)などの報道番組を揃えております。さらには始めて1年以上が経ちましたが、ウェブサイト『テレ東NEWS』なども配信しています。これらのコンテンツ強化に向け、『WBS』の改編を使いたいというのが、最大の主眼となっております。

22時台にすることで、政治家や企業経営者など、いろんな方のご出演が可能になると思います。ニュースの当事者の方をスタジオにお招きし、生の声をお届けできるのではないかと。その反面、22時台というのはザッピングも多く、ネット配信やSNSも含め、視聴媒体がばらける厳しい競争の時間帯であることも覚悟しています。"今日あったニュースは何だったのか"をきちんと整理し、明日以降の生活や経済活動に活かせる、考える材料をお伝えできればと思っております。経済が日本の国力の元、国民の皆さんの生活も経済がきちんとしていればこそ安定するのでございます。我々としましては、経済・報道を中心とする番組で情報を提供し、日本が元気になる一助にさせて頂ければと考えております。

様々な形で日本経済新聞の協力を強め、番組の厚みを増やしたい。4月からは『WBS』の解説コメンテーターとして原田亮介論説主幹(日本経済新聞社)をお迎えし、深みのある論調で分析して頂きたいと考えております。今までの滝田さん、山川さんに加え、3人による強力な解説を皆様にお伝えしていきたい。さらには日本経済新聞が持つデータの強みを活かし、今までのテレビの報道番組とは一味も二味も違うものに育てていきたい。4月には生まれ変わった『WBS』をお届けします」

wbs_20210125_thum.JPG
【大江麻理子キャスター】
「『WBS』のメインにつきまして、春で丸7年、8年目ということになります。ずいぶん長くなったなと思いますけれど、そうした中、コロナ禍に見舞われまして、リモートでの会見になってしまいましたし、周りを見渡しても、アクリルパネルが入ったり、マスクをしたりということで、1年半ほど前には想像もつかなかった世界が今、私たちの前には広がっています。生活様式も大きく変わってきました。私たちとしましても、どうにか合わせていくことはできないか...しなやかに形を変えながら皆様の生活に寄り添った報道をしていくにはどうしたらよいのだろう...これを考えたとき、22時にという選択に至りました。今、経済も大きく揺れていますので、経済報道に求められることも増してきていると思います。改めて気を引き締めて皆さんのお役に立てるようにしていきたいと思っております」

――はじめに枠移動と聞いた時の感想は?

「11時からの放送でも、みんな直前まで作り込む作業をしておりますので、"10時になって間に合うのか?"というのが最初の印象でした。ただ1時間いろんなことを前倒しにして進んでいきますので、大丈夫だと思います。そしてこの『WBS』というのは、チームワークがとてもいい番組なんですね。ですので、これからも個々の力を十分出せるように、力を合わせて作っていきたいという気持ちになりました」

【佐々木明子キャスター】
「この春から『WBS』を担当することになりました。早朝の番組を7年担当しておりましたが、朝から夜へと舞台を移し、コロナに揺れる日本の経済、世界の動向をしっかりとお伝えしていきたいと思っております。ちょうど50代に入りまして、これほどの重責を担わせていただくというのは、"人生100年時代"なんだなと実感しております。50歳からの挑戦、経済にそして人々の生活に寄り添いながら、コロナの先に広がる未来を少しでも映し出せるように誠実にお伝えしていきたいと思っております」

【テレビ東京報道局長・野口雄史】
「大江と佐々木はニューヨーク支局で記者経験もあり、取材経験、知識も豊富です。非常に勉強熱心でストイックな生活を送るアスリートのような2人ですが、さらにハートがあります。コロナ禍で、皆さんの役に立つ経済ニュースをお伝えするには2人がふさわしいのではないかという風に思っています。フィールドキャスターとしては、角谷、田中が入りますが、2人は入社以来報道を希望しておりましたので、将来の経済番組を担う人材に育ってもらいたい。また今、プロジェクトチームを作って新たな目玉企画も考えています」

●以下が「WBS」4月改編の主な内容
・放送時間の変更  3月29日(月)~

<現行>(月~金) 夜11:00~11:58 (23:00~23:58)  ※BSテレ東も同時刻

<新規>(月~木) 夜10:00~10:58 (22:00~22:58) (金) 夜11:00~11:58 (23:00~23:58) 

※BSテレ東 (月~金) 夜11:00~深夜0:00 (23:00~24:00)<予定>

・キャスターの一部変更
【メインキャスター】

◆大江麻理子 ◆佐々木明子

【フィールドキャスター】

角谷暁子 ◆田中瞳

wbs_20210125_2.jpg
【解説キャスター】
◆原田亮介(日本経済新聞社 論説主幹)

1981年日本経済新聞社入社。社会部、経済部、ニューヨーク駐在、ワシントン駐在、日経ビジネス編集長、金融部長、編集局次長兼政治部長、論説委員長などを経て現職。

◆滝田洋一(日本経済新聞社 編集委員)

1981年日本経済新聞社入社。 証券部、金融部、チューリヒ支局、経済部、米州総局編集委員、論説副委員長を経て現職。

◆山川龍雄(日経ビジネス 編集委員)

1991年日経BP入社。「日経ビジネス」で自動車、商社業界などを担当後、ニューヨーク支局長、日経ビジネス副編集長、日本経済新聞証券部次長を経て現職。

【「日経プラス10」もリニューアル!】

wbs_20210125_1.JPG
また今回の会見では、BSテレ東にて放送中のニュース番組「日経プラス10」のリニューアルも発表された。BSテレ東では、3月29日(月)から、現在平日夜10時から放送中の「日経プラス10」の放送時間を変更して、「日経ニュース プラス9」(NIKKEI NEWS PLUS 9)として放送をスタート。日本経済新聞社とグループのフィナンシャル・タイムズ(FT)の全面協力のもと、経済・マーケット情報を中心に、ビジネスパーソンはもちろん、金融・企業・経営・ビジネストレンド・新商品・流行などに関心が高い視聴者むけに、質の高い情報をお届けする。

番組概要

【番組名】 「日経ニュース プラス9」

【放送日時】 2021 年3月 29 日(月)スタート!

毎週 月~木:夜8時 54 分~9 54 分、金:9 54 分~10 54 分(予定)

【放送局】 BSテレ東(BSch)/BSテレ東4K(4ch

【出演者】 メインキャスター:山川龍雄、榎戸教子、坂本英二、テレビ東京アナウンサー

フィールドキャスター:岸本好正

コメンテーター:日本経済新聞社の論説委員など

ナー企画:池上彰、トラウデン直美ほか

新しく生まれ変わる「WBS」「日経ニュース プラス9」に、ぜひご期待ください!

PICK UP