「当時10歳ぐらい、仕事の始まりのような場所でした」 香取慎吾、テレビ東京の思い出を語る:アノニマス

公開: 更新: テレ東プラス

明日1月25日(月)夜10時より、香取慎吾主演ドラマ「アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~」がスタート! SNSの誹謗中傷から起こる殺人を追う"指殺人対策室"、通称"指対(ゆびたい)"の刑事・万丞渉(香取)らが、顔の見えない犯罪者=アノニマスを追う。

香取慎吾インタビュー前編では、共演の山本耕史との共演が決まった際のエピソードや、久々のドラマに向けての準備について話を聞いたが、後編ではSNSとの付き合い方や、33年ぶりのドラマ出演となるテレビ東京の思い出などを語る。

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僕は、実際に自分が声に出して言えることしか書き込まない

――このドラマはSNSでの誹謗中傷などから起こる事件がテーマ。香取さんは、2017年10月からSNSをやっていらっしゃいますが、ご自身のSNSとの向き合い方を教えてください。

「Instagram、Twitter、ブログ、YouTube......と、いろいろやっていますが、最近、ちょっと整理したくて。自分で書いて、自分でチェックして、自分でアップするタイミングも決めて......と、どれも全て自分でやっているのですが。最近はインスタのストーリーズと似た機能がTwitterにできたり、できることが広がって境界線がなくなってきています。なぜここにこの言葉を、この写真をアップするのか......目的と使い方を自分の中で見直してみようかなと思っています」

――SNSによる誹謗中傷は大きな社会問題になっていますが、この問題を香取さんはどのように考えていますか?

「3年前、新しい道を歩み始めるタイミングで、新しい挑戦をしてみようとSNSを始めました。それまでは "炎上"のイメージもあって、どちらかと言うと怖い印象だったので、やろうとは思っていなくて。

いざ始めてみると、僕にとっては本当に温かいものでした。ファンの方とコミュニケーションが取れたり、愛のある場所だなと思って3年経ちました。でも中には、聞きたくない、見たくない言葉もあって。ひとつの意見としてプラスに捉える、という考え方もできるかもしれないですが、あまりに多いと嫌だなと思ったりします。

今の時代、完全にSNSを避けて生きていくことは難しいので、SNSとの付き合い方を教えてもらう機会があってもいいんじゃないかな。どう付き合うのか? どう避けるのか? あくまでもこのドラマはフィクションですが、SNSで悩んでいる人たちへのヒントになるようなことを描けたらいいですね」

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――見たくない言葉も受け取ることがあるとのことですが、香取さんはSNSで批判されたら気にしますか?

「しますね。でも、それにのみ込まれないようにはしているかな。僕も24時間ずっとスマホを手離せない状態ですが、5分10分離れてリセットすることも大事かもしれない」

――SNSで悩んでいる人にアドバイスはありますか?

「直接言えないことを言うのが"つぶやき"なのかもしれないけど、僕は、実際に自分が声に出して言えることしか書き込まない。これはSNSだけでなく、個人的なやり取りでも気を付けています」

「仕事の始まりのような場所」テレビ東京の思い出

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――今回、33年ぶりのテレ東でのドラマ出演となりますが、当時のテレ東の思い出を聞かせてください。

「当時10歳ぐらいで、テレビ東京は仕事の始まりのような場所でした。でも、良い思い出ばかりでもなくて(笑)。楽しい日もあれば、行きたくない日もあって、神谷町の駅からスタジオまでいろんな気持ちで歩いていたことを思い出します。

子供ながらにアイドル、スターを目指している......とはいえ、まだ遊びの延長だったものが急に仕事になって。大人に怒られたり、現実にぶつかってヘコんだりして。それでも地下鉄を乗り継いでテレ東に通ってました。初心を思い出させてくれる場所で5年ぶりに民放ドラマ出演、感慨深いし、ありがたいです」

――テレ東には、どんなイメージを持っていますか?

「最近、テレビ東京の番組をよく観るんですよ。"今、テレビ東京が熱い"と言われていますが、本当にそう思います。『YOUは何しに日本へ?』とか『家、ついて行ってイイですか?』を観ています」

――もし、番組から、香取さんの家に「ついて行ってイイですか?」と言われたら、どうしますか?

「『いいですよ』って言うかもしれない(笑)。番組を観ていて、外出する時間なのに目が離せなくなって出かけられなくなったことがあるんですよ。自分の行動をテレビ番組に制御されたのは初めてなぐらいハマって。それでも出なきゃいけないからあわてて録画を始めたけど、結局、録画機のリモコンを持ったまま最後まで見て、グッときてから出かけました」

――「アノニマス」はもちろんですが、ぜひ「香取さんの家、ついて行ってイイですか?」も観たいです(笑)

今までと変わらないスタンスで臨みつつ、心の中の熱さが垣間見える。さまざまな視線を浴びながら、30年以上輝き続ける香取慎吾がこのドラマで語る言葉の説得力は、物語に厚みを加えることだろう。

【プロフィール】
香取慎吾(かとり・しんご)
1977年1月31日生まれ。神奈川県出身。NHK大河ドラマ「新選組!」、「西遊記」(フジテレビ系)、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(TBS系)など主演作多数。近年では、白石和彌監督の映画「凪待ち」(2019年公開)でギャンブル依存症の男を演じ、新境地を開拓。三谷幸喜脚本・演出によるシットコム「誰かが、見ている」(Amazonプライム・ビデオ)では、得意のコミカルな演技を見せている。2021年7月、2018年末に上演されたミュージカル「日本の歴史」の再演も決定。

(撮影/Marco Perboni 取材・文/伊沢晶子)

「アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~」は、明日1月25日(月)夜10時スタート! 第1話ゲストに、松平健床嶋佳子山中崇八木莉可子中田青渚が出演!

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第1話
警視庁はSNS等の誹謗中傷の撲滅を目指し市民からの相談にのる専門部署「指殺人対策室」=指対(ゆびたい)を新設。メンバーは万丞渉(香取慎吾)を始め、一癖も二癖もある変わり者ばかり...。そんな折、誹謗中傷を苦に自殺したモデルの真田梢の両親が訪れ、匿名の人間たちの心ない言葉に娘は殺されたと涙ながらに訴える。それを聞いた新人刑事の碓氷咲良(関水渚)は「絶対に犯人を逮捕してみせます!」と約束してしまうが...。

「アノニマス ~警視庁"指殺人"対策室~」
【放送日時】 2021年1月25日(月)夜10時スタート
【放送局】 テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
【配信】 動画配信サービス『Paravi』と『ひかりTV』
Paravi(パラビ)
ひかりTV
【主演】 香取慎吾
【出演】 関水 渚 MEGUMI 清水尋也 / 山本耕史 シム・ウンギョン(特別出演) 勝村政信 ほか
【オープニングテーマ】 アイナ・ジ・エンド「誰誰誰」(avex trax)
【監督】 及川拓郎 湯浅弘章 大内隆弘
【脚本】 小峯裕之、玉田真也 入江信吾
【音楽】山下宏明 丸橋光太郎
【チーフプロデューサー】 阿部真士(テレビ東京)
【プロデューサー】 濱谷晃一(テレビ東京)北川俊樹(テレビ東京)合田知弘(テレビ東京) 稲垣護 佐藤満 高橋潤
【制作】 テレビ東京/ギークピクチュアズ
【制作協力】 ギークサイト
【製作著作】 「アノニマス」製作委員会
【公式Twitter】 @txdrm_anonymous
【公式Instagram】 txdrm_anonymous
【ハッシュタグ】 #アノニマス #指殺人 #ゆびたい

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