「光の道」と呼ばれる絶景も! 国宝だらけの神社にある開かずの金庫...気になるその中身は?

公開: 更新: テレ東プラス

気になる素朴な疑問やお悩みを、人生の達人・所ジョージがすっきり解決!学校では教えてくれない世の中の裏側や知られざる真実を、笑いながらお勉強する「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」(毎週金曜夜9時)。「テレ東プラス」では、2021年1月1日に放送された番組の中から、人気シリーズ「開かずの金庫を開けろ!」の内容を紹介します。

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開かずの金庫があると聞き、リポーターの金田哲(はんにゃ)がやって来たのは、福岡県福津市。約1700年の歴史を誇る「宮地嶽神社」の植木貴房さんが今回の依頼人です。海まで真っ直ぐ参道が続く宮地獄神社は、2月と10月の数日間だけ参道の先に夕日が沈み、まさに神秘の絶景。その光景は「光の道」と呼ばれ、「あの世とこの世が一直線に繋がる」と、年間約300万人もの人が参拝に訪れます。

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さらに神社の裏山には、6世紀頃に作られたという「宮地嶽古墳」が。この地を支配した士族の墓と見られ、約300点もの埋葬品の中から20点が国宝に指定されています。開かずの金庫にも期待が高まります!

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宮地嶽神社に眠る開かずの金庫は3つ。1つは高さ120cmと巨大で、誰が何のために使っていたかも分からず、50年以上眠っています。2つ目も使用者や用途は不明で、かつて事務所だった部屋で40年以上開かずのまま。3つ目は宮司室にあり、少なくとも50年は開けられていません。しかも驚いたことに、宮司室の金庫は計6個ものダイヤルが! かなり厳重な造りですが、一体何が入っているのでしょうか。

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開錠に挑むのは、どんな鍵でも開ける鍵職人・玉置恭一。1つ目の金庫は明治14年製で、国内の産業発展を促進するために行われた「勧業博覧会」の記念金庫だということが判明。事務所だった部屋の金庫は状態が悪いものの、「ハネを2個しか揃えないタイプなので、感覚が出ればすぐ開く」と玉置。そして宮司室の金庫はからくり式で、百戦錬磨の玉置も開けたことがない珍しいタイプ。

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いよいよ開錠作戦スタート! まずは、蔵に眠る勧業博覧会の記念金庫から。下の鍵とダイヤルで開ける仕組みで、ダイヤルの組み合わせは97,336通り。玉置は開始30分でアタリをつけ、見事開錠に成功します。中に入っていたのは、戦後に社務所を増築した時の測量図と昭和32年の地図。さらに棚の奥からは、久留米の豪商が宮地嶽神社に参拝する女性に持たせた、長い道のりを疑われることなく通行するための書状が。

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下の引き出しには、宮地嶽神社と周辺を写した貴重な白黒写真が36枚も。1つ目の金庫からは、神社の歴史を紐解く資料が出てきました。

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続いては、事務所だった部屋に眠る金庫。こちらの鍵穴は開いており、ダイヤルのハネが2枚。20文字から2つ揃えればダイヤルが開く仕組みですが、開始わずか10分でダイヤルが合う感覚が出始め、開錠に成功します。しかし残念ながら、中身は空っぽ...。3つ目の金庫に期待がかかります。

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残りは宮司室のからくり金庫。左右の扉に6個もダイヤルがある特殊な造りですが、玉置は「あるはずの鍵穴が見当たらない」と首を捻ります。しかし、ダイヤルを触った感覚で、本物とからくりを動かすレバーの役割のものがあり、他はダミーと予測。ダイヤルの組み合わせは46,656通りですが、「ダイヤル自体に感覚が伝わらない」と苦戦する玉置。

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2時間が経過した頃、ようやく1つのダイヤルを攻略! からくりのレバーを動かし現れたのは、それまで見当たらなかった鍵穴。もう1つのダイヤルも同じ要領で開錠し、いよいよ、金庫が開きます。

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金庫内には戸棚といくつかの引き出しが。戸棚の中からは手紙や登記簿など神社の資料、江戸時代末期から明治時代にかけて流通していた「天保通宝」が出てきました。

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左上の引き出しには、宮地嶽神社の社紋入り「刀の鍔」が大事に保管されていました。おそらく神社に寄贈されたもので、かなりの値打ちがあると思われます。

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続いて真ん中の引き出しからは、江戸時代の寛永通宝など、およそ70枚もの古銭がざっくざく!

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さらに、神社の社の扉や神輿の扉を閉めるための「海老錠」と呼ばれる錠前が出てきますが、黄金かと思いきや、銅製。

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しかし遂に、本物の黄金を発見! 神社で奉納品の装飾として使われる鉾で、調べたところ純金製。同じく装飾品である純金の御幣も出て来て、重さは2つ合わせて100g以上! 「新たな神社の歴史を見ることができて嬉しい」と植木さん。宮地嶽神社に眠る3つの開かずの金庫には、歴史的価値の高い資料や純金の装飾品が入っていました。
【鍵職人・玉置恭一 公式サイトはコチラ!】

そして1月22日(金)夜9時からの「所さんのそこんトコロ」では、ゲストに小倉優子を迎えて、"創業100周年! 老舗企業の開かずの金庫が大連発だ~"をお届けします。

▽開かずの金庫を開けろ!
訪れたのは佐賀県嬉野市。
創業から100年の老舗企業の現役社長宅へ。開かずの金庫には一体何が?

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どうぞお楽しみに!

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