「”慎吾ちゃん”のイメージから、今、40代の香取慎吾がどんな芝居をするのか、自分でも楽しみです」香取慎吾インタビュー:アノニマス

公開: 更新: テレ東プラス

5年ぶりの民放ドラマ出演、テレビ東京のドラマ出演は'88年の「あぶない少年III」以来33年ぶりとなる香取慎吾。1月25日(月)スタートの「アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~」(毎週月曜夜10時放送)で、SNSの誹謗中傷から起こる殺人を追う"指殺人対策室"、通称"指対(ゆびたい)"の刑事・万丞渉に扮する。顔の見えない犯罪者=アノニマスを追う刑事・万丞渉を、どのように演じるのか? クセモノ揃いの"指対"メンバーを演じる関水渚MEGUMI清水尋也勝村政信、そして主人公・万丞の過去を握る元相棒に「日本アカデミー賞」最優秀主演女優賞受賞の記憶も新しいシム・ウンギョン、さらにライバル役としてNHK大河ドラマ「新選組!」以来の盟友・山本耕史との共演も実現し、期待はますます高まっている。

2020年11月、クランクイン前の香取さんをリモートでインタビューした。

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何を考えているか分からない......そこに魅力を感じる男

――香取さんが演じる主人公・万丞渉は、元捜査一課の刑事で、ある事件をきっかけに第一線から外され"指対"に異動してきたという役どころ。どんな人物だと考えていますか?

「何を考えているか分からない......そこに魅力を感じる男になったらいいですね。僕は、万丞の"見えないところ"が好きなんです。でも、実は熱い部分も持っていて、物語が進んでいくにつれて徐々に見えてくると思います」

――万丞の内に秘めた"熱さ"も魅力になりそうですね。香取さんご自身は、自分の中の"熱さ"を感じることはありますか?

「今こういう(コロナ禍の)状況になってみて、自分は人と会って握手してハグして、人と触れ合いながら人の目を見て話し合いながら思いを伝える、そういうことを"熱く"やりたい人だったと、改めて実感しました。この取材もそうですが、いろんなものをリモートでやるというニューノーマルに困ってます(笑)。いつか状況が変わったら、みなさん直接会いましょう」

――ぜひ、お会いしたいです! 今回、16年来の親友・山本耕史さんとの共演も話題になっていますが、撮影前に連絡を取り合ったりしましたか?

「久しぶりのドラマをやれることになって『もしご一緒できたらうれしいな』と山本さんに連絡していたら、本当に共演できることになって。あまりにもうれしくて『やったー! イエーイ! イエーイ!』というノリでヘンな動物のスタンプとかしつこく送っていたら、最後には『なんだよこれ、気持ち悪い』って返されました(笑)」

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――5年ぶりの民放ドラマ出演ですが、撮影に入る前に準備されたことはありますか?

「役については、衣装を身に着けたり、現場にいるうちに自然と頭に浮かんでくるので、事前の準備はあまりしないんですが。さすがに久々のドラマなので、ちょっと体を作ろうかなと、今までの生活を改めました。食事にも気を付けていますが、特に辛くもなく気持ちよくできているかな。ただ、カツカレーの匂いには、ちょっとやられた瞬間がありました」

――カツカレーは超高カロリーだから、ダイエットの天敵ですよね。

「そうなんですよ。体を絞るにあたって、絶対に食べられないモノ。普段はそんなに好きでもないし、これといって思い入れもないんですが、少し食事をセーブしている中で、他の物は食べられなくても平気なのに、カツカレーは......匂いを嗅いだだけでも食べたくなって、ぶっ倒れるかと思いました(笑)」

「一緒にやってくれませんか」との思いに応えたい

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――今回、このドラマのオファーを受けた理由をお聞かせください。

「いろんなお仕事をさせていただく中でも、僕にとって一番難しいと思うのがお芝居。だからこそ、『こういう作品を一緒にやってくれませんか』と言ってくれる人には応えたい。今までオファーをいただいたもので、脚本を読んで自分に合わないからやめようという経験はないです。そんな中でも、今回は『ぜひ、やらせてください!』とお願いしたいほど、熱い思いをいただきました」

――香取さんはアートの分野でもご活躍中ですが、"表現する"ということにおいて俳優業とアート作品を作るという作業は影響し合うのでしょうか?

「アートは本当に自由。ルールもなくゴールもなく、自分で始めて自分で終われるので、どちらかというと発散するものです。それが趣味だけではなく仕事としてやれるのは最高ですね。お芝居は、求められるものを表現しなければいけないところもあって、うまくできるかどうかプレッシャーもあるし、緊張もする。でも、その両方をやれているからこそ、どちらも楽しめるのかもしれません」

――アートのように自由な表現もあり、役柄を演じるという制約がある中で生まれる表現もあると。

「ドラマの場合は、チームで作るという感じですね。監督や自分の考えだけではなく、相手の俳優さんと実際にお芝居をしてみたら、想像をはるかに超えてきたり、全然違う方向が見つかったり。現場にはたくさんの人がいて、いろんな考え方があるので、全員の思いが一致してスムーズに進むことはなかなかないけど、僕はぶつかるのもいいと思っていて。意見はぶつかり合いながらも、いいものを作りたいという気持ちや、ドラマを見てくれる人への思いはみんな同じ。そうした中で最後に何ができるのか、というところが好き。

絵を描いている時は完全に1人。1人だけど、1人じゃない。自分の中の自分と会話するのが面白くて。『この色でいいの?』『違うんじゃない?』『それでいいよ』、そういうやりとりが、絵を描いていて一番楽しいです」

――久しぶりのドラマ、撮影で楽しみにしていることを教えてください。

「自分のことだけど、ちょっと俯瞰で見ている自分がいて、『今の香取慎吾がどんな芝居するのかな?』と思ってます。ドラマは久々で、注目されていて、スタッフの方は初めてご一緒する方が多くて、その中で『どうやって万丞を演じるんだろう?』と。指対のメンバーには、勝村政信さんやMEGUMIさんに加えて、20代前半の関水渚さんや清水尋也さんという若い世代もいて、『どんな掛け合いになるんだろう?』と。あまり見たことのない僕が見られそうです。

40代になって初めての連続ドラマ。これまでは年下の"慎吾ちゃん"というイメージが強かったと思いますが、今、40代の香取慎吾がどうなっていくのか楽しみです」

「アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~」は、いよいよ来週1月25日(月)夜10時スタート! 同日にインタビュー後編を公開。香取さんのSNSとの付き合い方や、テレ東との思い出を語ります。

(撮影/Marco Perboni 取材・文/伊沢晶子)

「アノニマス ~警視庁"指殺人"対策室~」
【放送日時】2021年1月25日(月)夜10時スタート
【放送局】テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送
【配信】動画配信サービス『Paravi』と『ひかりTV』
Paravi(パラビ)
ひかりTV
【主演】香取慎吾
【出演】関水 渚 MEGUMI 清水尋也 / 山本耕史 シム・ウンギョン(特別出演) 勝村政信 ほか
【オープニングテーマ】アイナ・ジ・エンド「誰誰誰」(avex trax)
【監督】及川拓郎 湯浅弘章 大内隆弘
【脚本】小峯裕之、玉田真也 入江信吾
【音楽】山下宏明 丸橋光太郎
【チーフプロデューサー】阿部真士(テレビ東京)
【プロデューサー】濱谷晃一(テレビ東京)北川俊樹(テレビ東京)合田知弘(テレビ東京)稲垣護 佐藤満 高橋潤
【制作】テレビ東京/ギークピクチュアズ
【制作協力】ギークサイト
【製作著作】「アノニマス」製作委員会
【公式Twitter】@txdrm_anonymous
【公式Instagram】txdrm_anonymous
【ハッシュタグ】#アノニマス #指殺人 #ゆびたい

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