違法なゲーム実況を配信する”悪質ゲーマー”を特定し、厳しく追及! Twitterで「レベル上げを手伝いますよ!」アカウント乗っ取り詐欺も横行:じっくり聞いタロウ

公開: 更新: テレ東プラス

売れっ子から懐かしのスターまで、芸能人が驚きの近況を報告する番組「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告」(毎週木曜深夜0時12分放送)。1月14日(木)の放送では、ネット犯罪に詳しい弁護士・中島博之さんが"違法なゲーム実況の一部始終"を大暴露! 中島弁護士は、7万冊以上の漫画を違法でネットに掲載し、3200億もの損害が出た「漫画村」運営者を特定した敏腕弁護士。

音楽や映画などの著作物を勝手に動画サイトにアップロードすることは法律で禁じられており、それを分かっていながらダウンロードすると2年以下の懲役もしくは200万円の罰金、またはその両方が科せられる。

そんな中、爆発的に増えているのが「違法なゲーム実況」。ゲーム実況はプレイ動画に実況を加えて配信するものや、動画を自分で編集し、解説しながら配信するもの。広告収入を得れば趣味がそのままお金になるということで、ゲーム実況で稼ごうとするゲーマーが激増している。狩野英孝やロバートの山本博など、多くの芸能人も参戦しており、プロゲーマーをはじめ、ゲーム関係の仕事は小学生がなりたい職業の上位にランクイン。中島弁護士によれば「ゲーム実況関連のマーケットは、年間5000億円規模とも言われている」そう。

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そんな中、中島弁護士が問題視するのが「デスカムトゥルー」というゲームの実況。本郷奏多栗山千明らが出演する全編実写のゲームで、要所要所、選択肢を選ぶことでゲーム展開が変化。複数のエンディングが存在する。ストーリー重視のゲームは、ネタバレ配信するとゲームを買わない人も出てきてしまうので、実況配信すると著作権法違反に。違反すると10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金になる。

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中島弁護士は、悪質ゲーマーの1人を特定。今回、会って話をした時の映像が公開された。20代男性のゲーマーは、動画配信を始めたばかりで違法性を知らずアップロードしてしまったと主張。しかし、ゲームの冒頭では違法行為を禁止する警告文が出され、この男性もそれを認識していたので、中島弁護士は男性を理詰めで追い込む。

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男性は「反省している」ということで、メーカーから刑事告訴はされなかったが、「今もメーカー側と協力して、削除要請はしている。ゲーム実況やゲーム配信というカジュアルな言葉が定着したこともあって、違法と気付かないまま配信してしまったり、抵抗感がないまま権利侵害が行われてしまうケースが増えている」と中島弁護士は警鐘を鳴らす。

それでは、安全に配信や実況を楽しむにはどうするのがベストなのか? 中島弁護士は「プレイ無料のゲームやゲーム体験を売りにしているものであれば、積極的に配信を推奨するゲーム会社もある。任天堂さんのようにゲーム会社がガイドラインを作って『この範囲だったら配信していいですよ』と許諾しているケースもあります」と語る。ストーリー性のあるゲームは特に注意が必要で、配信は規定に沿って行うようにと促す。

さらに今、最も注意すべきなのがゲームアカウントの乗っ取り。主に未成年者をターゲットにスマホ用のゲームのアカウントを乗っ取ってポイントサービスを利用したり、本人になりすまして友人に被害を与えたりする行為が多発しているそう。Twitterで「レアなキャラクターが手に入りますよ」「レベル上げを手伝いますよ」といった投稿を行い、連絡すると対価としてiTunesカードやAmazonのギフトカードを渡すように言われ、加えてアカウントのIDやパスワードを教えるよう指示される。その結果、お金をだまし取られ、アカウントも乗っ取られてしまうという詐欺行為だ。実際に起きた事件では、レベル上げの代行で総額1500万円以上をだまし取ったケースも。また、アカウントを乗っ取られた被害者が、同じ手口を使って他の人を騙す事例もあるという。

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さまざまな案件に取り組んでいる中島弁護士だが、弁護士が登場する漫画で、原作者としてデビューすることに! 今春、連載開始予定だ。

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