もしもあの時、ああしていれば...運命を変えるチャンスが巡ってきたら、あなたはどうしますか?:ゾクッとする怪感話

公開: 更新: テレ東プラス

もしもあの時、ああしていれば。人間なら誰しも、そう思ったことがあるはず。人の運命を変えることはできないが、もしそのチャンスが巡ってきたら......あなたはどうするだろうか。

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"Mr.都市伝説" 関暁夫がMCを務めるストーリーテリングバラエティ「Mr.都市伝説 関暁夫のゾクッとする怪感話」(毎週金曜深夜0時放送/BSテレ東)。巷でささやかれる都市伝説、人智を超えた超常現象、人間の悪意と狂気......様々なゾクッとする話を人気声優の朗読劇でお届け。

1月15日(金)の放送には、細谷佳正(「進撃の巨人」ライナー・ブラウン役など)と、伊瀬茉莉也(「HUNTER×HUNTER」キルア=ゾルディック役など)が登場。実は以前、関は細谷のラジオ番組にゲストとして出演。細谷の都市伝説愛が止まらず、関は「僕が都市伝説をしゃべるはずなのに、聞かされてましたから」と振り返る。

伊瀬は、細谷とはアニメで共演して以来約10年の付き合いになるというが、どちらが先輩なのかお互い知らないそう。そこで芸歴を確かめてみると、同期だと判明。さらに、伊瀬の年齢を知った関が大興奮する場面も。そんな2人をゲストに迎え、人生の分岐点にまつわる怪感話をお届けする。

怪感話#10
「それでも運命は変えられない」

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修一(細谷)は、本当なら小学1年生だが、重い血液の病気にかかり病院の中で過ごしている。薬の副作用で髪の毛は抜け、転んで作った腕のアザが治らない。そのせいか、修一は母(伊瀬)が夏用にと買ってきた半袖の服を嫌がり、まだかぶれる帽子があるのに、新しいニット帽が欲しいとわがままを言った。

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母は「私ができることなら、何だってしてあげたい」と思ってはいたものの、裕福ではない母子家庭で、治療費を出すので精一杯。そんなある日、ボランティアで難病の子供たちに勉強を教えている男性が、修一と楽しそうに笑い合っていた。

30歳くらいに見えるその男性は、修(細谷2役)と名乗った。修一と同じ漢字で、不思議と懐かしさを感じさせる優しい顔だ。

「修一くんは他人のような気がしないんですよね」という修は、自分も母子家庭で育ち、小さい頃に入院していたという。

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すっかり仲良くなった2人は、ゲームで遊んでいる。

「修兄ちゃん、ゲーム下手くそだなぁ。もうゲームオーバーじゃん」
「俺がゲームオーバーになった後は、修一に頑張ってもらわないとな」

修と出会って修一は明るくなっていったが、病は刻一刻と体を蝕む。大人になるまで生きてくれたら......そんな母の願いも虚しく、修一は面会謝絶状態に。

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母が修一への骨髄移植を決意したと告げると、修は「やめた方がいい」と止める。

「医療ミスが起きて、あなたは死んでしまう。ただ、今からちょうど1ヵ月後に、治療法が確立されます。本当です!」

修は、もうすぐ治療法が確立され、修一は必ず助かると言うのだ。

「そんな......まるで未来を知ってるみたいな」

困惑する母に、修は薄くなったアザを見せ、買ってもらった服に文句を言って着なかったこと、新しいニット帽が欲しいとわがままを言ったことを謝った。

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「僕は、未来から来た修一です。母さん、僕はあなたを救いに来たんだ。あなたに生きていて欲しくて。あなたに、元気な姿を見せたくて」

突然の出来事に、母は俯き目を逸らして考え込んでしまう。修は嘘をつくような人間ではないが......。意を決して修の方を向いたその時、そこには誰もいなかった。本当に修は、未来から来た修一だったのか......?

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母は決意する。

「それでも私は、修一のために今やれることをする。これまでと同じように、最善を尽くしたい。修さんのように、成長した修一の笑顔が見たいから......」

それから30年後。
大人になった修一は、時間移動者のルールを確認していた。

過去の自分や家族と会うのは構わない。ただし、自分だとバレてしまう発言や行動は慎むこと。はっきりと未来を変えてしまうような干渉の仕方は禁止されている。それを破った場合、時空から消滅する......。

「オーケーオーケー。母さん、今度は僕が必ず母さんを救うよ」

時間移動できるようになった未来。修一は、自分のために骨髄移植をして亡くなった母を救うため、過去に行こうとしていた。

「さてと、偽名は修でいいか......ああ、そうか。そういうことだったんだな。兄ちゃん」

ここで修一は、子どもの頃、病院で遊んでくれた"修"の正体に気づく。

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修一は、修の言葉を思い出す。

『俺がゲームオーバーになった後は、修一に頑張ってもらわないとな。約束だぞ? 絶対、俺の分まで最後までやってくれよ、頼んだぞ』

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関、細谷、伊瀬によるスタジオトークでは、リハーサルをしないこの番組のスタイルについての話がを「1回目が一番いいんですね」という細谷は、1回通した後だと演技を調整してしまうが、調整していないライブ感がいいのだとか。伊瀬も「いつも以上に相手のセリフを受け取ろうっていう意識が高まりますよね」と。

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時空に関係した体験の話題になると、細谷が親友の話を。親友が酒を飲んだ後、三鷹から武蔵境まで歩いて帰ろうとしたところ、地元の友達から電話が。電話に出ている途中、布団の中に入ったような音がして、次の瞬間、遠く距離が離れた調布の高速道路の高架下に立っていたそう。関によれば、UFOに連れ去られた可能性も......!? エンディングでは、関から細谷への無茶振りにより、なぜか女の子の声で締めの言葉を披露!

この放送は、「ネットもテレ東」で期間限定配信中!

次回1月22日(金)放送も、引き続き細谷佳正、伊瀬茉莉也が登場。一見幸せそうな家族の闇を垣間見たアルバイトと、ある芸人に起きた恋の奇跡にまつわる怪感話を2本立てでお届け!

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