「このドラマ、どうなっちゃうんだろう?」という戸惑いも...連ドラ初主演! 日比野芽奈インタビュー

公開: 更新: テレ東プラス

秋元康が監修を務める青春バラエティ番組「青春高校3年C組」(毎週月曜深夜0時12分放送)の生徒たちが総出演する木ドラ25「あなた犯人じゃありません」が、1月7日木曜深夜1時(BSテレ東では1月12日毎週火曜深夜0時~)からスタート! 初回はドラマに先駆けメイキングを公開、ついに1月14日(木)から第1話が放送される。

anahan_20210113_01.jpg
学校で起こった殺人事件を、陰キャでクイズ好きなクラス委員長・日比野芽奈(本人)と事件の担当刑事・五島ケイジ(山崎樹範)がバディとなり解決していく1話完結型の青春ミステリー...だが、一筋縄ではいかないのが本作。毎話、教師の泉(北乃きい)を殺したと自白してくる犯人(青春高校3年C組の生徒)が現れ、「あなたは犯人じゃありません」と日比野が論破していくという異色のストーリー展開だ。果たして日比野と五島は真犯人を見つけることができるのか!?

さっそく、主人公を演じる日比野に撮影エピソードや見どころを教えてもらおう。

anahan_20210113_02.jpg

「佐久間さんって本当に素っ気ないんです!...帰り際、ボソっと応援してくれるところがツンデレなんですよね」

――連続ドラマ初主演作。撮影が終わった今の感想を教えてください。

「めちゃくちゃ楽しかったです。最初は発表から撮影まで時間がなくて"本当にできるのかな?"っていう不安もありました。しかも撮影が始まって間もなく新型コロナウイルスによる緊急事態宣言。撮影がストップして"このドラマ、どうなっちゃうんだろう?"っていう戸惑いもあったので、すべてを撮り終え、放送が決まった今はとてもうれしい気持ちでいっぱいです」

――演じることへの不安はありましたか?

「不安しかありませんでした(笑)。"主演です、やった~!!"って素直に喜ぶことができなくて。それよりも"ヤ、ヤバい、私で大丈夫?"っていう不安のほうが圧倒的でした。芝居の経験もほとんどなく、自信もありませんし、主演のプレッシャーもあって、怖いという感情のほうが大きかったですね」

――でも日比野さんはクランクインのときにはすべてセリフが入っていたと「青春高校3年C組」の佐久間宣行プロデューサー(以下、佐久間P)はおっしゃっていましたよ。

「絶対に足を引っ張れないと思って頑張りました。演技でうまくいかなくても、せめてセリフだけは覚えておかないといけないなと思っていたので。謎解きでは長いセリフもあったんですけど、撮影前に全部頭に叩き込みました」

anahan_20210113_03.jpg
――今回、演じるのは学校で起こった殺人事件の謎を解く高校生・日比野芽奈。ご本人役ではありますが、共通点は?

「私も役柄と同じく人見知りで陰キャなところがあるんですが、演じるとなると全然違っていて。うまくいかないことのほうが多くて、たくさん怒られながら演じていました(笑)」

――どのように怒られたんですか?

「監督から演技指導を受けていたとき"アイドル演技って言われてもいいの?"って怒られて。私もそう思われたくなかったですし、アイドルと女優のお仕事はちゃんと分けて考えたかったんです。たしかに素人なんですけど、素人ドラマとは言われたくなくて頑張りました。でも完成した作品を見ると"もっとこうすればよかった!"っていう反省点もたくさんあって。とくに自粛前と自粛後の芝居を比べると、自粛前のシーンは撮り直したいぐらいです」

――自粛後に何かが変わったんですね?

「自粛後の撮影に入る前、監督と演技指導のかたに時間を作っていただき、ワークショップや芝居の勉強をさせていただいたんです。ワークショップでは本編のドラマとは関係のない台本をもらって、グループで演じてみたり。エチュード(おもに、台本がなくその場で登場人物になりきって演技を続けることを指す)で怒ったり、泣いたりしたあと、この作品の芝居をしたり。私も含めみんなのお芝居が、自粛後のほうが少しではありますが、うまくなっていると思います」

――佐久間Pから具体的なアドバイスなどは?

「佐久間さんって本当に素っ気ないんです! 自粛明け、撮影を見に来ていただいたんですが、モニターの前で腕を組んで険しい顔をしたあと、ひと言"頑張れよ"って言うくらい。めちゃくちゃツンデレなんです(笑)。"もっとこうしたほうがいいよ"って言ってくれるわけでもなくて。帰り際、ボソっと応援してくれるところがツンデレなんですよね」

anahan_20210113_04.jpg

「毎回、撮影が終わると前川や兼行とテレビ電話をつないで一緒に夜ご飯を食べていました」

――印象に残っている撮影エピソードはありますか?

「みんなもセリフは入っていましたし、とにかく真剣に取り組んでいたので撮影中にNGを出すといった面白エピソードはなかったですね。

ドラマの撮影期間、ホテル暮らしだったんですが、私、実家でずっと家族と一緒に暮らしているので、2~3週間も家を離れることが初めてだったんです。2日目でもうホームシックにかかりました(笑)。感染症対策で、みんなの部屋に行くこともできず。寂しくて寂しくて毎回、撮影が終わると前川(歌音)や兼行(凜)とテレビ電話をつないで一緒に夜ご飯を食べていました。お風呂から出て寝るまでず~っと電話をしたり、"今日は褒められたよ"って報告をしたり。

あと家族とも毎日連絡を取っていました。ハードスケジュールだったのでスタッフさんから"顔が疲れてるよ"ってイジられていたんです。そういうときは自撮りを家族に送って"顔の調子、大丈夫?"ってチェックしてもらったり(笑)」

anahan_20210113_05.jpg▲左から、日比野芽奈、前川歌音

――刑事役の山崎樹範さんや殺された教師役の北乃きいさんと共演してみて、いかがでしたか?

「お2人ともめっちゃ優しかったです。私は役柄と一緒で人見知りなんですけど、監督からお2人に"演技のことを聞いておきなよ"って言われたので"演技で大事にしているところって何ですか?"って質問をさせていただきました。

山崎さんと北乃さんからは芝居の"間"だったり、感情の出し方のアドバイスをいただいて。そのあと、"お疲れさまでした"といって帰ったはずの北乃さんがわざわざ戻ってきて、手を握りながら"こんな私で頼りになるかわからないけど、わからないことあったら何でも聞いてね"って言ってくださったんです。カッコイイ!って思いました(笑)。

それからも北乃さんは"熱中症にならないよう体調気をつけてね"ってドリンクのギフトカードをプレゼントしてくださって。撮影後も毎回"どうだった?""このシーン大変だったよね"って、すごく心配していただいたことが、とてもうれしかったです」

――では、ドラマからちょっと離れます。今、日比野さんご自身がハマっていることは?

「めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど、ラーメン巡りにハマっています。1年ぐらい前からラーメンの番組に出させていただいていて。もともとラーメンが大好きなんですけど、どんどんラーメンにハマっていって、最近はほぼ毎日、ファンの方から教えていただいたラーメン店をはしごしています(笑)」

――ちなみに好きなラーメンは?

「ギトギトのとんこつ。めっちゃこってりが大好きで、胃もたれも胸やけも起こしたことがなくて。一度ぐらい胃もたれしてみたいって思っています(笑)」

――では新年の抱負をぜひ。

「2021年はラーメンをイチから作ってみたいです。麺もスープも全部、作ります!」

――最後に木ドラ25『あなた犯人じゃありません』をご覧になる視聴者の方にメッセージを!

「『青春高校3年C組』のメンバーが本人役で全員出ているところが見どころのひとつ。キャラクターも素の私たちを元に考えてくださっているので、『青春高校』を観てくださっている方は、そこも含めて楽しんでください。『青春高校』を知らない方たちも、しっかりとしたミステリー作品として楽しめると思います。ぜひ最後までご覧になって、謎が解けたときのスッキリ感を味わってください!」

anahan_20210113_06.jpg
(取材・文/今 泉)

【日比野芽奈プロフィール】
2001年6月27日生まれ。神奈川県出身。B型。「青春高校3年C組」(毎週月曜深夜0時12分放送)の学級委員長にして女子アイドル部のメンバー。シングル「君のことをまだ何にも知らない」でメジャーデビューを果たした。新曲「自分のことがわからない」が⽊ドラ25あなた犯⼈じゃありません」の主題歌に決定。1月20日(水)デジタルシングル配信リリースの予定。

木ドラ25「あなた犯人じゃありません」(毎週木曜深夜1時放送)。ついに明日1月14日(木)から始まる第1話の気になるあらすじは...。

anahan_20210113_07.jpg
ある日、高校のプールで女教師・泉(北乃きい)の刺殺遺体が発見される。事件を担当することになった刑事の五島(山崎樹範)は、泉が担任をしていた3年C組の生徒たちに事情聴取をしていた。そんなある日、ひょんなことから、五島のバディとしてクラスの学級委員長・日比野芽奈(本人)が事件の捜査を手伝うことに...。

番組概要
【出演者】
日比野芽奈(本人)
五島ケイジ...山崎樹範

泉...北乃きい

他 青春高校3年C組生徒

【脚本】土屋亮一
【監督】門馬直人

【公式Twitter】
@tx_anahan

PICK UP