田淵俊彦プロデューサーが語る! 新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」制作秘話

公開: 更新: テレ東プラス

テレビ東京では、2021年1月4日(月)夜8時から、主演・石原さとみ、脚本・岡田惠和、監督・石橋冠という強力タッグによる、新春ドラマスペシャル「人生最高の贈りもの」を放送致します。本作は、余命宣告をうけた一人の女性と、彼女を取り巻く家族の絆を描いたオリジナル脚本による愛と感動のドラマ。物語は、自身の余命がわずかであることを知った石原さとみ演じる主人公・田渕ゆり子が、突然実家の父親・亮介(寺尾聰)のもとに帰省するところから始まります。

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ゆり子は人知れず余命宣告を受けていた。
早くに妻を亡くし東京で一人暮らしをする父、長野で穏やかに暮らす夫――
彼女の家族や彼女を取り巻く人々は、大切な人に降りかかった運命をどう受け入れ、どう向きあい、そしてどんな同じ時を過ごすのか?
それぞれの人生や思いが交錯する中で、ゆり子が胸に秘めていた決断とは...?

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笹井亮介の元教え子で、英語教師のゆり子の夫・田渕繁行には、今年役者生活15年目を迎えた向井理。長野県安曇野ののどかな町で暮らす中、余命を知った妻のある思いを受け止め、優しく支える夫を演じます。亮介の担当編集者で〆切を守らない亮介に頭を抱える野村を勝地涼、亮介の亡き妻から「主人をよろしく」と頼まれたのを口実に、毎日のように勝手に笹井家に上がり込んでいるご近所さん、原口光代をキムラ緑子、亮介が本音を吐露できる古くからの友人・田辺正一を角野卓造が演じます。物語を盛り上げる豪華キャスト陣の演技にもぜひご注目下さい。

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【田淵俊彦プロデューサー(テレビ東京 制作局)が語る! ドラマ「人生最高の贈りもの」制作秘話】

――石原さんは、今回テレビ東京のドラマに初主演します。田淵さんからご覧になった石原さんの印象をお聞かせください。

「これは皆さんおっしゃることですが、"作品にとても真摯に向き合う方だな"という印象です。衣装合わせの段階で、すでにゆり子という人物像をしっかりと捉え、役を作り上げて臨まれている姿がとても印象的でした。また、岡田さんの脚本をお読みになってすぐ"ぜひやらせてください!"とおっしゃっていただけたので、"これは絶対にいい作品になるな"と直感しました。今回のドラマの見どころのひとつは、石原さんの素晴らしい"泣き笑いの顔"。今までにない石原さんの一面を引き出していると思います」

――石原さんと向井さんは今回が初共演となります。お2人の現場での様子はいかがでしたか?

「初共演とは本当に意外で...。そしてお2人が一緒にいる姿はカッコよすぎました(笑)。石原さんと向井さんのシーンはほぼロケでしたが、すぐに打ち解けた様子で、撮影の合間もずっと話していましたね。でも、よくよく考えてみると、撮影の合間も一緒に過ごす、互いにいろんな話をすることも、お2人にとっては"夫婦"という役作りの一貫だったんです。"夫婦なんだから話すのが自然でしょ?"と...。そこから役に入っていくお2人はさすがだなと思いました。互いに難しい役どころであり、特に向井さんは、ゆり子を受け止める"受けの芝居"がほとんどでしたが、石原さんが全幅の信頼を寄せてお芝居している様子が、観ている側にも大変よく伝わってきました」

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――ありがとうございました。最後に読者へのメッセージをお願いします!

「2020年はコロナ禍に見舞われ、自分のそばに誰がいてくれるのか、何があるのかわからなくなってしまう状況でした。だからこそ、どんな環境にあっても"自分はひとりじゃない"ということを改めて伝えたいと思いました。このドラマにはリアルでせつない父娘の会話が散りばめられていて、身につまされます。それでいて、なぜかとっても愛しくあったかい気持ちになる。また、そんな父と娘を取り巻くキャストの皆さんが見事です。父娘を見守る向井さんの感情を抑えた表現、キムラさん、勝地さん、角野さんのそれぞれの役柄の持ち場を充分に理解し、最大限に表現する職人芸のような至極の演技。新しい年の幕開けに、じっくりと堪能していただきたいと思います。"人間にとって本当の幸せとは何か..."そんな思いをタイトルに込めましたので、視聴者の皆さんにとってこの作品が新年最初の贈りものになることを祈っています」

【あらすじ】
東京・豊島区。鬼子母神堂の裏手に佇む小さな洋館に、元大学講師の翻訳家・笹井亮介(寺尾聰)は暮らしている。妻に先立たれ一人暮らしとなった今は、家事も料理も完璧にこなすが、仕事は自由奔放。〆切を守らない亮介に、担当編集者・野村(勝地涼)はいつも隣で頭を抱えていた。さらに近所に住む原口光代(キムラ緑子)は、亡き妻から「主人をよろしく」と頼まれたのを口実に、毎日勝手に家に上がり込んでいる。

一方、亮介の一人娘・ゆり子(石原さとみ)は、長野県安曇野ののどかな町で、亮介の元教え子で教師の夫・田渕繁行(向井理)と暮らしている。ところが翌日、ゆり子は長野ではなくなぜか東京の実家にいた。突然の帰郷に驚く亮介は理由を尋ねるが、一切語ろうとしない。わかったのは家にいる期間を決めていないということだけ。これまで話をあまりしてこなかった父娘だったため、二人の間にはぎこちない雰囲気が漂う。

こうして突如始まった父と娘の2人暮らし。温かく穏やかに過ぎていくが...実は娘の人生に残された時間はわずかだった。娘が胸に秘めていた決意とは?

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