コロナでますます注目される「Well-being」とはそもそも何か? 〜MASHING UPカンファレンスvol.4〜

公開: 更新: テレ東プラス

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異なる性別、年齢、国籍、業種、業界を混ぜ合わせる(マッシュアップする)ことで、参加者に新たな一歩を踏み出すきっかけや、新しいネットワーク、ビジネスのアイディアを得る機会を提供するカンファレンスである「MASHING UPカンファレンスvol.4」が先日、開催された。

第4回となる今年のテーマは「Explore! The New Well-being(これからのウェルビーイング)」。一般には聞き慣れない「Well-being」とはそもそも何なのか。

セッションの一つ「Well-beingを加速させるテクノロジーとビジネスの今」に登壇したウィローグループCEO兼創設者のニコール・ブラッドフォード氏は「心身ともに健康で幸せな状態であること。具体的にいえば精神状態が良く、ストレスを管理する能力があり、人生に満足していることです。つまり友人や家族との関係がうまくいっており、人生に意義や目的を持って生活していること」と説明した。

「Well-being」がなぜ重要なのかという点については「世界中でストレスや不安、うつを感じる人の数が過去最高だからです。特に新型コロナウイルスが流行する現在、多くの企業が従業員の福利厚生や生産性向上のために、精神的な健康に注目している。また新型コロナに直面した消費者も予防的ヘルスケアに関心を持っている」と語る。

「Well-being」はプレゼンティズム(社員が出社するものの集中できないため生産性が低くなること)の解消にもつながる。

「若い世代にとって人生で最も優先するのは幸福です。自分たちの価値観に一致する企業の商品を進んで買い求めます。彼らは信頼性とサステナビリティを重要視しています。ヘルスケアも予防医学に重きを置くようになってきました」

「Well-being」に取り組んでいる日本企業にもすでにあり、資生堂のIoTを用いたスキンケアサービス『Optune』は肌の状態、環境、睡眠のデータから生体リズムの乱れを検出する。

ブラッドフォード氏は「睡眠はウェルビーイングに必須の要素で、睡眠なしに健康はありません。資生堂は日本の化粧品やスキンケアの技術にWell-beingの重要な要素を加え、価値ある製品を作りました」と取り組みを評価。

さらに「現在の日本の輸出主力である自動車にWell-beingテクノロジーを取り込めば、世界トップクラスのWell-beingの輸出国になる」と日本がWell-being先進国になることを期待していた。

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